マルセルさんの「くれよんちゅーりっぷ ~ちどりとこるりの誘惑授業~」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

普通の抜きゲに見えて、主にルート構成の面であんがい捻った作品だ。単体攻略キャラゲームとしては些かイマイチ。「ちどりとこるりの~」というタイトルの割にはどう見ても主役が「つばめ」であることは出番の多さからだけ見ても否めないし、キャラ選択でイベントを見ていく形式ではあるが、フツーに選択外とのキャラともHされた挙げ句にゃケツにネギをぶっさされてしまう始末なんだから。だが、このような些か不意打ち気味なフラグ構成が「誘惑授業」というシチュエーションを強化しているのも事実。攻略外キャラのいつもよりもエロい格好をしていつもと違ったエロさでの誘惑は、攻略キャラとのマンネリHを連続で余儀なくされる抜きゲにおいては特に魅力的。ふだんツンなくいなたんが急にMモードで迫ってきた日にゃネギを刺されても仕方あるめえ。着エロ的な誘惑CGもいいが、この半崩れいたる気味なエロCGも人外幼女とのイケナイえっちには最高だろう。
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☆基本データ

・総CG枚数(差分SD無し)76枚 総回想数52枠

・キャラ別CG(エロCG)&回想数 

ちどり  24枚(20 12回
こるり  22枚 (19) 12回
くいな  18枚 (15) 12回
つばめ  12枚(10) 11回
ちどり&こるり 8枚 (8) 5回
その他(SD枠)9

☆クリック数

簡単な説明:クリック数つーのは、既読スキップオン+テキスト速度ノーウェイト環境下で計った、作品を終えるまで各シナリオ毎のクリックの合計回数のこと。

(1)初回プレイ時の「共通」+「個別」のシナリオの総容量が分かる
(2)2周目以降の、共通シナリオを除いた個別シナリオの総容量が分かる。

(ゆえに、一周目のヒロインルートはクリ数が多く、二周目以降はたぶん半減するが、一周目の「個別ルート」が他よりも長いというわけではないので注意)

(3)エロテキストのクリ数と。それを含んだ全シナリオのクリ数を比較すれば、両者の割合もある程度はわかる。
(4)テキスト速度の環境さえ同じなら、プレイ時間と違ってユーザーによる計測誤差は少ない。

といった四点が指標として役に立つとバッチャが言っていたような気がしないでもない。

1周目 こるり(ハッピー)「15889」 
2周目 つばめ 「4551」 
3周目 ちどり(インモラル「7134」 
4周目 くいな 「5223」 

(備考:(ハッピー)だの(インモラル)だとといった詳細については下のシナリオ評価を参照せよ。まぁ簡単に言えば、こるりとちどりには彼女たち単体の「個別攻略)ルート」は存在せず、
共通ルートクリア後は、ハッピーかインモラルルートに分岐しますよってこと。両方とも物語内容は大して変わらないんですけど)

・各キャラのHシーンのクリック数

(今回は無し。なぜなら、シナリオの九割がエロしーんに占められている作品で、エチシーンの長さも大して変わらないので、上の(個別テキスト)のクリック数からエロ回数を割れば、
Hシーンのクリック数がだいたいわかってしまうからである。つまり、僕にとってはもう一度、一からゲームをやり直して下半身を虐待するのと同じであり、人道的見地から堂々とサボタージュを宣言するものであーる。
まぁ、基本は体験版のエチシーンに準拠した長さで、だいたい200~400程度のクリック数ですわな)

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まずはクリック数というか、このゲ-ムのフラグ構成から始めたほうが良いかもしれない。クリック数のところで多少触れたけれど、このゲームははやい話、
ほぼ8割がヒロイン選択肢イベントを含む「共通ルート」で、残りの「個別ルート」はエチを2~3回してハイ終了みたいな短いルートである。
個別ルートといったものがあるのは「くいな」と「つばめ」の二人だけ。「ちどり」と「こゆり」はそれぞれ「インモラルル-ト」と「ハッピールート」の二つに分岐するけど、
二つとも姉妹丼エンドみたいなものだと思えばよろしい。「つばめ」は共通ルート時に選択肢が出ないけど「ちどり」「こゆり」「くいな」のうち2人を放置して夜這いさせればOK。
こうしてみると、普通のエロゲみたいに共通から単体攻略でクリアできるのは「くいな」だけという、ちょっと珍しいフラグ構成になっている作品だ。

この構成が狙ってやったものなのか、それともテキト-にやっていたらテキトーにこうなってしまったかは、おそらく後者の可能性の方が高いだろう。
「シナリオの構成」だけで見たら、相当に出来が悪いといってもいい。別に抜きゲだからシナリオはなくていい、みたいな神学論争を言うヒマもないくらい。
共通ルートの構成は、主人公がちどりたちの学校に行って(朝の描写)→学校内を彷徨きまわり(ヒロイン選択)→家に帰ってどうのこうの(夜の描写)から出来上がっている。
「朝の描写」やら「夜の描写」やらが「共通テキスト」で「ヒロイン選択」のところが共通ルート内の個別ヒロイン描写だとかんがえて下さい。
んで、ちどりたちは学園の寮に住んでいるから、主人公と会えるのは学校だけ。主人公の家に住んでいるのは同じ教師の「つばめ」だけ……さて、エロゲオタ中級以上なら「なんかダメじゃね?」とここで思うだろう。

そう、共通テキストのなかで「ちどり」たちが殆ど出こないから、選択ヒロイン以外のヒロインの印象がとても弱くなってしまうのである。
一周目でおそらく印象に残るのは、共通テキストのなかでいちばん出番が多いというか、ほとんど彼女しか出てこないと言ってもいい「つばめ」お姉さんだろう。
おそらく「新任教師の主人公」というイメージを強めたかったのかもしれないが、共通テキストのなかで描かれるのは、主に「つばめ」お姉さんを中心とする、教師生活のコメディであって、
実際に「ちどり」たちを相手に教師として振る舞うようなシーンは殆どないのである。朝の描写も夜の描写も、ちどりたちは寮にいるから、当然のことながら「つばめ」お姉さんの描写がメインとなる。
もちろん、そのぶん「ヒロイン選択」場面でちどりたちを選べばいいじゃないかという話もあるが、これはあくまで「ヒロイン単体」を選ぶイベントでしかないわで、
「ちどりたち」がシナリオの中心で動くようなことは殆どないのである。これは特に姉妹たちの個別ルートにも悪影響を与えている。姉妹丼エンドしかないという仕様を仮に認めたとしても、
だったらシナリオ上「ちどりとこるり」のコンビをもっと動かすべきであって、ヒロイン選択時に「ちどり」と「こるり」の単体しか選べないような構成はあまりよろしくないだろう。
僕は別にタイトルを必要以上に云々する人間ではないが「ちどりとこるりの~」というタイトルが完全に間違っていることだけは保証してもいい。
キャラの魅力云々以前に、そのキャラの魅力を伝えようとするフラグ構成や物語設定が根本から間違っているのだから、なかなか評価は厳しいと言わざるをえない。
初代「せんだい」みたいに重苦しい話をやれというつもりはないけれど、教師モノを描きたいなら、生徒たちの相談に優しく答えつつ、生徒たちの汚い上履きに優しく脚コキされる物語が望ましい。

とはいえ「誘惑授業」という後段のタイトルはなかなか正しかった。もっとも、正しくタイトルをつけ直すなら「つばめとくいなの誘惑授業」のほうが作品内容を正確に表しているだろう。
「誘惑授業」という点から言えば、まずはそのCGやシチュエーションといって直接的なものを語るべきかもしれないが、その前にもう少し間接的なフラグ構成について述べてみよう。
そもそも「誘惑」というシチュエーションは、幾らユーザーがそれを望んでいたとしても、それを自らの意思で100%能動的にそれを実現してしまったら、誘惑にならないという問題がある。
僕は別にNTRゲーは好きじゃないというか、単純にあまり興奮しない人間ではあるが、基本的に問題構成は同じだろう。所謂「不意打ち」がないネトラセゲーになってしまうというアレである。
誘惑の場合は、基本的に誰かひとりのキャラを攻略しつつも、他のキャラからエッチのお誘いがあればいいわけであるが、それだけだと単に「ハーレムゲー」になってしまうともいえるわけで、その辺の匙加減がなかなか難しい。
その点、このゲームには「夜這いシステム」とでも言うべき面白いものが存在する。のゲームの場合は、最初の物語設定として「複数のキャラにHをする」ということが始めから決まっているんだけど、
いや俺は○○一筋で逝くぜというように、ひとりのキャラを選択しつづけていると、あるときに今まで選んでいなかったヒロインがサキュバス姿になって、通常の3倍ぐらい淫乱モードで主人公の寝込みを襲うのだ。
これがなかなかいい。選んでいないキャラってことは、まぁ普通のプレイではそのキャラにあまりに興味がないか、それとも「美味しいものを残しておくために」そうしているのかもしれないけれど、
どちらにしても、不意打ち気味にいつもとは違った格好で違ったエロさで誘惑を受ければ、少なくともユーザーは想定外のエロモーションに遭遇するのは間違いないだろう。ええ、僕はたいへん美味しく頂きましたとも。
ただ、ここらへんは、ゲームのコンセプト上、ある程度「始めからわかっていた」と言えばそのとおりであり、確かにマイルドな誘惑があるとは言えるのだが、それ以上のものはないのかなぁと思っていたのだ。

ところがどっこい、ここでつばめ姉さんの登場である。前述したようなフラグ構成や物語設定の不備で、双子よりもつばめ姉さんの存在感が強かったというのもあるが、彼女の誘惑はそれはもう強力なものだった。
まず、最初のおきまりとして、つばめ姉さんが一応は「下ネタキャラ」ではあるものの、サキュバスのなかでは「我慢ができる」キャラ――要はエッチにはあまり興味がなさそうな年上教師的立場――にいるというのが大きい。
そりゃまぁところどころ放尿シーンだのといったサービスシーンはあるわけだが、最初からつばめ姉さんを狙っている人なら兎も角、普通にそれ以外のキャラを狙っている人にはあまり性的な興味は沸かないキャラだろう。
それが突然、つばめルート解放の条件をクリアすると、初っ端から桃井いちご嬢のバキュームフェラで俺様のライジングサンがモニターのなかへゴー・トウ・ヘルなのであった。もうね。こういう時にこそポルナレフのAAを借りるべきだろう。

あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!

「こるりルートを攻略していたらいつのまにかつばめ姉さんがケツにネギをいれていた」

な… 何がエロいのかか わからねーと思うが おれも何をされたのかわからないままイッてしまった……

下半身がどうにかなりそうだった…

かぐやだと脳内彼女だとかそんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ……

もっと恐ろしいものの快感を味わったぜ…

何がそんなに恐ろしくエロかったのかと言えば、むろん桃井いちご嬢のエロ演技もそうではある。よくもまぁロリ先生のギャグっぽいおちゃらけボイスを維持したまま、あんな艶っぽい声音が出せるものだ。
とはいっても、最大の立役者はCGだろう。なんといえばいいのか、OHPのCGを見ても、多少の癖はあるもののわりと普通のロリCGという感じしかしないと思うが、これがエロシーンに入ると途端に変身する。
どんな感じかというと、さいきんのアニメで言えば「イカ娘」のイカちゃんがに「みつどもえ」のみつばに変身して視聴者のアナルを触手責めするような、二日酔いのままアニメを見て寝ると見そうな悪夢的状況といったような感じだ。
いやまぁ僕自身の記述もだんたんポルナレフ化してきてアレなんだが、一言で言えばエロしーんに入ると、白を基調としたサキュバス衣裳がますますその表情を引き立てるんだけれど、表情が総じて邪悪ロリっ娘化しちゃうんですな。
そんな急激なエロしーんがきたあとに、多少は伏線が張られていたとはいえ、フツーの恋愛ゲームっぽい「昔の思い出話」みたいな挿話がスっと入るのもなかなかタイミングがいい。
前述したように、なにせこのゲームのシナリオの大半が共通ルート内のヒロイン選択イベントだから、一貫した物語要素みたいなものが非常に少なく、この程度の「昔の思い出話」ネタでもわりとじーんとくるというのもあるんだけど、
つばめねーちゃんは今までずーっと我慢してきたんだなと思えば、あの強烈なフェラも納得できてしまうというのがいちばん重要なポイントだろう。
物語の根幹をつばめが握っていたというのがわかってしまったら、あとは僕らのティムポも思うがままである。

くいなの魅力のは大人びた声の声優さんで大人びた台詞を言わせているのにテキストひょうじはなぜかひらがながおおいからなにをもうそうしているんですかこのへんたいそんなにようじょがすきなんですか?と言われたらハイそうですと答えたくなるし、
キャラ紹介では一応ツンデレのSキャラとなっているけれども、わたしはべつにつんじゃありませんでれてなんかいないしにやにやちんこをふくらませないでこのけだものそんなにしたいの?と即座に主人公のチャックを開けるあたり、
ツンデレという仮面を被った天然幼女キャラなのは明らかだと言えよう。一見、いちばんまともな委員長キャラだが、他キャラに比べてどうにも頭が悪そうな発言が多いところのが保護萌えをそそられる。
頭ではこるりには敵わないし、運動ではちどりには敵わない。だから、風紀委員的な立場を取って、二人に対抗しようとしているわけだが、そのわかりすぎるツンツンっぷりと無理矢理やエロ誘いが幼女っぽくて可愛いじゃないですか。
エロしーんでは、四人のなかではいちばん大人っぽい誘惑をしてくれる。他のヒロインたちは、たいてい我慢できなくなったからしてぇーって感じの、誘惑と言うよりもたんなるおねだりなんだけど、
くいなの場合は、もちろんくいなも我慢できないんだろうけど、意識的に主人公を誘っている態度が強く、シチュエーションとその時着ている衣裳を最大限に利用して主人公に迫ってくるのがエロイっすよ大統領。
やや欠点があるとすれば、そういう演技指導を受けたのか、それともこの声優さんの素なのかどうかは知らないが、くいなが受けモードになると途端に声質が、なんというかななさいの少女が便秘に苦しんでいるような声に変わってしまう点か。
これはこれで可愛くて結構萌えるじゃないかという側面も否定はしないが、先ほどの例を持ち出せば、「みつどもえ」のエロみつばを責めていたら、「イカ娘」のイカちゃんに戻って幼女のあそこは最高じゃなイカみたいなアレなギャグ感のほうが強い。。

データーを見ればわかるように、このゲームはエロしーんがメインの抜きゲーであり、本来ならばそれらのシチュについてあれこれ書いたほうが良いのかもしれないけれど、
まぁ面倒くさいというか、基本的に僕は個別のシチュ云々にはあまり興奮しないタイプなんであまり言及できないのでございまする。残念無念般若心経。
とはいっても、この作品のエロしーん自体も、ネギだとか一部のシーンを除けば、それほど特筆すべきシチューエーションは見あたらないとおもう。
結局のところ、ヒロインたちに誘惑されるという基本シチュは共通していて、あとはその状況によるヒロインの服装が違うぐらいといってもいいだろう。
OHPに立ち絵紹介があるんで、それらの立ち絵に使われている服装をきて人外ようじょたちがあなたの精子を殺しに来ます覚悟しろキモオタどもと書いておけば、大多数のエロシチュを紹介したことになりそうかも。
クリ数のところにも書いたけど、この作品はほぼ8割エロしーんみたいな作品で、個々のエロしーんの長さも似たようなモンだから、全編エロエロボイスで頭と耳を一杯にする没入系抜きゲだと思ったほうが良いかもしれない。
注意したほうが多いのは、くいなだけエロテキスト担当が違う所為なのか、エチシーンの半分くらいがフェラだけして終わり系の未挿入エチが多いこと。これはデレデレくいなFD腎虚だいありーの前兆なのか?

他に特筆すべき点と言えば……やっぱりCGだろうか。一般的に言われている「綺麗なCG]とは逆ベクトルで「崩れ気味だが妙にエロイCG]を目指した今回のCGはええ線いっているとおもう。
特に表情のエロさというか、表情変化のエロさは特筆もんだろう。エロしーんのまえに、大抵はヒロインが主人公を誘っているポーズを取る「誘惑CG」みたいなものがあるんだが、
そのちょっと照れ気味な流し目表情から、次のフェラCGへといたるとろーんした表情の流れは、えっちにはいるまえの臨場感を普通のエロゲより2~3倍程度高めていたとおもう。
この原画家さんたちは「だっこしてぎゅっ」でも、相当に崩れエロ方向に突っ込んでいたが、今後も是非にこっち方面で頑張ってぃだたきたい。

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(むずかしいせいじりんりのおはなし。18さいいじょうの規制と戦うヘンタイおにいさんたちはちゃんとよんでね☆)

久しぶりのロリゲ-だけど規制は大丈夫なんですか?というメールを頂いたので、まぁそれについてオマケめいた感想を書いてみるテスト。
しかしながら「ロリゲー」、と書いてみたところで、これはなかなかさいきん使われない言葉じゃないかと気づいてみたりする今日この頃。カテゴリーとしての「ロリ」なら「ロリババァ」だの「巨乳ロリ」やらと、具体的な作品の場合には
たいてい一人や二人「ロリキャラ」に該当するキャラはいるわけで、「ロリ」自体は廃れていないというか、今も昔も相変わらずといった感じなんだろうけれども、単に登場人物のほとんどがロリキャラという意味での、
「ロリゲー」という言葉は、僕の記憶では2005年前後ぐらいからあんまり使われなくなった記憶があるのだ。エロゲタイトルで言えば、スタジオリングあたりの諸作品(アグミオンも出た「はじめてのお手伝い」がピークか)の時代。

このような問題を「規制の所為だ!」と一喝するのは、わかりやすくと言う意味では良いんだろうけど、わかりにくい問題をスルーしちゃうという意味ではあんましよろしくない。
まず、規制云々で言えば、確かにエロゲ業界にとって「性表現規制」は重大な政治的問題ではあるものの、それが具体的にどのように「作品」に影響を与えているかという点は、未だによくわからない部分が多い。
確かに、何らかの影響を受けていることは事実だが、僕らが見る限りでは「等身がちょい高くなった」だの「ランド○ルが使えなくなっただの」といった、表面上の僅かな変化しか確認することができない。
僕は一応90年代半ばからロリ関係のソフトを、それなりに多くかっているけれども、まぁ仮に「はじるす」をロリゲブームの頂点と仮定するならば、それ以降の数年で「販売された作品に限って言えば」、
ロリ描写がキツくなったという印象はそれほど受けないのである。もちろん、あるロリゲーが発売中止になったり、ロリゲー自体があまり発売されなくなった時期には「ロリ規制がどーこー」みたいな話は必ず巻き起こるのだが、
そういった開発や販売に「ロリ規制」が何らかの影響を与えたという可能性は認めるとしても、販売された作品を現にやってみると、目に見えてわかるようなロリ検閲のあとはさほど見つからないのである。

このような経緯を考えてみるに、「ロリゲー」における「ロリ規制」の影響というのは、実際にユーザーが想像するような「ロリ規制」が、祖父倫やメディ倫によって「厳しく為されている」というよりも、
ユーザー側や、あまり規制に詳しくない製作者サイドが、自分たちの恐怖によって、実際の規制以上の「ロリ規制」という幻想上のモンスターを作り上げているんじゃないか?という感じもする。
たとえば、この「くれよんちゅーりっぷ」にしても、僕の周りのオタ友人は「メーカーが祖父倫の理事をやっているから、平気でロリ規制を破れるんだ」みたいなことが「エロゲ痛」の意見として出回っているんだけど、
だったら、たしかに数は少ないものの、たぬきそふとや他のロリゲーを出したメーカーはどうなんだ?というような現実は平気でスルーしちゃうのである。

もちろん、こうした「幻想上のロリ規制」にも幾ばくかの現実的要素はあって、それは兎角表現規制と言うものが、外から見ても、あるいはたぶんうちから見ても、どこからOKでどこからNGなのか「基準がはっきりしない」からだろう。
要は「しずかちゃんのお風呂はOKなのかw」みたいなネタに代表される議論であるが、その点で、理事メーカーに優位点があるのも事実ではある。しずかちゃんのお風呂はOKだと理事メーカーはたぶん審査基準に通じているんだろうけど、
大半のメーカーはそこらへんがわからないので、仮にしずかちゃんがOKだったとしても、リテイクをくらって開発と販売時期に影響が出るのはイヤだから、そこはジャイ子の入浴シーンで妥協しちゃうのであろう。
そして、このような「ジャイ子」を他のメーカーも見習っているうちに、いつのまにか「しずかちゃんはダメっぽい」という、幻想上のロリ規制が生まれてしまうわけで、それが幻想だと見抜いている理事メーカーが平気でしずかちゃんを出すと、
「あいつらは平気でロリ規制をやぶっている」とゆーふ-になってしまうんだよドラえもーん。

こういうのを「エア規制」と僕は読んでいる。規制の基準を「厳密」に決めるんじゃなくって、わざと「曖昧」にすることで、
その規制に近いと思われるあらゆる表現も規制されているんじゃないかと「萎縮」させ、結果的に「上からの命令」というかたちではなく、「自分たちの判断で自主規制した」というようにもっていかせるのである。
この場合、権力サイドは「権力をちらつかせるだけ」で、いわば自分たちの手を汚すことはなく「規制」に成功することができ、表現者サイドは権力の脅迫によって、いわば自分たちで自分たちの首を絞めることになる。
まぁ、どの団体の自主規制の「自主規制圧力」って大抵はそうなんだけどね。文句をつける側は絶対に「厳密な」倫理規定を表現者サイドにたたき付けないものなのだ。
彼らの目的は表現規制によって、自分たちの気にいらない表現を抹殺することでは「なくて!」、つねに自分たちが表現に対して「規制をすることができる」という支配権を確立することにあるんだから、
具体的に○○を規制しろといったら、もしそれが成功したらそこで話は終わりになっちゃうでしょ? だからこそ、○○でも××でも、いくらでも解釈できるような倫理要項をたたき付けて、
自分たちがいつでも規制問題に介入できる余地と、つねに表現者や消費者サイドに「規制権力」の存在を意識させることで、自分たちの存在を確固たるものにしようって寸法だぁ。

おそらくエロゲにおける「ロリ規制」の大半は、こうした規制解釈の幻想による「既成事実化」によるところが多いだろう。ロリ作品はエロゲオタ的にも「規制されている」と言うことになっているけれども、
その規制論の根拠は「祖父倫」や「メディ倫」における何らかの倫理基準によるものではなくて、単に「さいきんロリゲーが出てなかったり」だの「さくらんぼ幼稚園が話題になったから当分は自粛するだろ」といった、
なんらかの「既成の事実」、もっといえば「空気を読んだ」結果から「なんとなく」そう思っているに過ぎないのである。別に僕はそれを「自分で自分の首を絞めている」なんーては言わないけれども、
「ロリゲーはこの時期厳しいよね」といった何気ない一言が、積もり積もった「既成事実」をいつのまにか「規制事実」と化していることぐらいには、ちっとは敏感になったほうが良いのかもしれない。

いや、なんでここまで面倒くさいことを書きたくなったかと言えば、あまりこういうことは書きたくないんだけど、僕の周りや、あるいは何人かメールを下さった人が、本当に冗談ではないトーンで、
「ロリゲーのレビューなんて書いていたら捕まりますよ!」と本気で心配する人が、もちろん「少数」であるものの、しかし「少数」でも存在するという事実がちょい恐ろしかったのである。
なかには、政府の表現規制法という、ありもしない法律をでっちあげて、そういうダークなゲームの話題は2Chでしないと危ないですよと僕に忠告してくれる人もいた。
もちろん未だに「ロリゲ=アングラ=2Ch=安全」みたいな図式を持っている人に、何を言ったり期待しても無駄だという議論はその通りだと思うんだけど、
こういう人がエロゲオタクの大多数を占めるようになったら、べつに政府が表現を規制しないでも、ロリゲなんて実質的に規制できそうだなぁと思ったらなんだかガクブルもんになってしまい、
冬の夜ひとりのオタクが助けてどらえーもんと叫びたくなった誇大妄想でありました。これが現実とは一切関係ない誇大妄想であることを祈りつつも。

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