taku0114さんの「猫撫ディストーション」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

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舞台構成がSFであったから、ライターの哲学を実感として理解できた傑作。「家族」をテーマに掲げながらも、家族ってすばらしいよね、という帰結を目的とはせず、「家族」というものの関係性の特殊性を論じているのではないのか?と感じた。
私の人生観に影響を与える作品でした。

この作品が響く(おもしろいと感じる)人は、自分の生き方、人生の意味をあれこれ考える人だと思います。まぁでもそういう人は悩み多き人だと思いますので、ユーザーとしては少数派でしょう。だからこそパッとしない平均値で収まっているのだと思います。この作品をSFとしての側面から理解しようとすると、正直あまりよく分からないし、一部がわかった気になっても、次の疑問が湧いてくるのでどこかで割り切った方がよりよい楽しみ方かもしれませんね。ただあり得そうな気にさせるほどにSFだったと思います。


以下は、本作OPのキャッチフレーズを基に切り込んでみた、あくまで私感です。



「どうして、猫が家族になれたんだ?」


家族って、なんなんでしょうね?血が繋がっているから私たちは家族の「感じ」がわかるのか。これがもし「恋人」の「感じ」だったら、生物学的に子孫を残すための本能だと最もらしい回答が得られそうですが、樹はギズモを家族として迎え入れ、家族の「感じ」を受け取っている。ここが多分動物と違うところで、素粒子の集まりでしかない人間が、人間のみが動物的本能を超えた意味を与える存在であることを主張したいのだと感じました。また、私たちは意味を与えられる存在であるということを示したいのだと思います。
恋人にしても、友人にしても動物的に利己的な側面があると思うのですが、この家族からくる「感じ」をテーマにすることで、私たちが意味を与えられる存在であるというライターの哲学を、実感として理解できるようにするために選ばれたのではないのかと感じました。ごめんなさい、書いててよく分かんなくなりました(笑)


書いててよく分かんなくなった、と書きましたがそういう作品だと思います。理解できたような気がするんだけど、いざ文字に起こそうとすると上手く纏まらない。もやもやと頭の中に残る作品であるのですが、だからこそ、この作品に意義があるのではないか?哲学に意義があるのではないか?とも思います。悩んで暗闇の中を手探りでもがくからこそ、ライターの哲学を強固に植え付けることができ、それが心の糧となっていくのだろうと。




「『ただの粒子の塊』にインプリケーションを与えられるのは、人間だけなんだ。」


今ではちょっぴり信じています。

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