isumiさんの「去人たち」の感想

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ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

点数入力して感想まで書いておいてなんですが、私には到底理解できない作品でした。おそらく人によってクソゲーにも神ゲーにもなり得るのではないかと思います。
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ⅠとⅡの統合版をプレイ

これ以降いつものようにグダグダ感想を書きなぐる予定ですが、こんな私の感想を読むよりも実際にDLしてプレイしてみた方が手っ取り早いと思います。
というのもですね……この作品人によっては0点にも100点にもなり得るのですよ。ここまで人を選ぶと断言できる作品は久しぶりかもしれません。
序盤でハマれば楽しめますが、そうでなければただただ苦痛なだけ。
なので気になる人はまずDLしてみましょう。何せフリーですし。
一応下に楽しめそうな人を偉そうにだらだら書きましたが、正直なんとなくで十分楽しめます。
Ⅰは訳分からなさはあるもののストーリー自体は結構シンプルですから。
まぁⅡの方は全く理解できていませんけどねー。でもどちらか一方でも楽しめればそれでいいのではないかと思うのです。
……決して負け惜しみではありませんよ?
難解な表現が盛りだくさんで知恵熱が出そうになったり、単語を一々調べてゲームを楽しむどころではなくなったりするかもしれませんが、このゲームにおいて重要なのは何となく楽しもうとする心。
書き手が理解させる気がないお話を読み手が完璧に理解しようとするなんて無理ですから、適当に読み進めて何となく理解した気になって楽しむのもありだと思うのです。
そしてさらに重要なのはえげつない描写に耐えられる精神力。この2つがあれば乗り切れます。
というか難解なテキストよりもこっちの方がつらいです。ヒロインだろうが何だろうが容赦なし。
美少女が内臓をむき出しにしたり糞まみれになったりします。
暇つぶしに軽くプレイするには向かないですが、ありきたりな物語にはもううんざりだと思う方はプレイしてみてください。
万人向けではないのでお勧めはしにくいのですが面白いですよ。
〈このゲームを楽しめそうな人〉
・難解な文章大好き
・よくわからないストーリーでもなんとなくで楽しめる
・狂気と電波と鬱にまみれたシナリオ大好き
・グロOK!切断、ぐちゃぐちゃ何でも来い!汚物も平気だよ!←重要
・差別表現が許容できる(白○、メ○ラなど)
あと、どうも本作は筒井康隆氏の作品に影響を受けているらしいので、氏の作品を読んだことがある方は楽しめるのではないかと。
筒井氏の作品が好きすぎる方は比べてしまうかもしれないので、楽しめるか分かりませんが。
(そもそもプレイしていて楽しい作品では……という突っ込みは置いておいて)

ちなみに吉里吉里版と正式版がありますがお勧めは正式版。
インストールが必要だったり、ⅡのEDムービーを見るのになぜか音ゲーをプレイしなくちゃいけなかったり(しかも音ゲーの方に集中しているとED画像を見逃すというおまけつき)、商業エロゲーでも問題なくプレイできるうちのパソコンでも重かったりと残念な部分が多いのですが、音楽鑑賞があるというのが大きい。
下の感想でも書いていますが、本作は音楽がとても素晴らしいのです。音楽鑑賞のためだけでも正式版をDLする価値はあると言えます。
(オールクリアーしないと音楽鑑賞出ないんですけどね)
また各章の最初と最後の演出も正式版の方が凝っています。
吉里吉里版は軽くてEDが楽に見れるのはいいのですが、画質が悪いので見にくいんですよね。
どっちも一長一短ってところでしょうか。


最後になりましたが、プレイする前にHPの作品紹介を必ず読んでおきましょう。
何の説明の無いまま舞台に放りだされて、プレイヤーが混乱しているうちにどんどん話が進んでいきますので読んでおかないと意味不明になります。
現に私がそうでした。


以下、感想



〈テキスト〉
感想書くときにはいつもシナリオから書き始めるのですが、今回はテキストから。
とにかく異質。おそらくこれ書いた方はプレイヤーに理解させる気がありません。
プレイヤーに合わせるつもりはねぇ!付いて来れる奴だけ付いてこい!!ついて来れない奴?そんなの知らん!!!そんな印象。
また所々鬼気迫るような描写や圧倒されるものがあり、読んでいて楽しくはないのですが引き込まれて一気にプレイしてしまいました。


〈シナリオ〉
まず舞台設定が面白かったです。
「完璧」な高校、そうあり続けるために不祥事を「解決」するのではなく「隠蔽」する機関。
Ⅰは2章までなら何となくライトノベルの『Missing』っぽいなぁ―と思っていました。
そしてそこまでは舎密部の関わった事件に関する話が続いていくのかな……なんて思っていたら、次章で裏切られました。
いきなり怒涛の展開が始まって、よくわかんなくなって私が混乱しているうちに舞台の幕が下ろされました。
何となく理解はできたんですけど、やっぱり良く分からなくて、もう一つの選択肢を選んでみると……なるほどこれは妹ゲーですね!
Ⅰは選択肢によってありすルートと翠子ルートに分かれます。
それぞれ展開は違うのですが本質的には同じで、でもどちらかというとありすルートがトゥルーでしょうか。
とにかくありすルートでのプレイヤーの置いてけぼり感が凄まじいですが、一つだけ確信を持って言えるのはこれは妹ゲーです。
翠子ルート→ありすルートの順にプレイしたので、終末事端からEDへの流れにはゾクっとしました。
歌詞もありすルートにぴったり。
2つのルートをやって初めて繋がるものもあってああなるほどねーと納得もできますが、これは人を選ぶと断言できます。
多分理解しようとすればするほど楽しめなくなります。作り手が理解させる気がありませんもん。
全体としては鳥肌の立つような展開やわずかながら萌えもあり、個人的には好きなシナリオですが人にお勧めすることはないでしょう。
対してⅡは一定の水準以上ではありますが、あまり評価していません。
読めば読むほどこちらまで狂いそうになるテキストと相まって狂気に満ち溢れていますが、展開がよくわからなかったので楽しもうにも楽しめません。
『精神病十種』までは異常性を堪能しましたが、それ以降、具体的に言うと○が登場した辺りからは頭の上にクエスチョンマークが出っぱなしでした。
登場人物が死んでいく描写は圧倒されるものがあるのに肝心な部分が語られないので気持ち悪さが残ります。
これはものすごく惜しい。
どうやら筒井氏の『虚航船団』のオマージュであるらしいので、それを読んでいれば理解できるのかもしれませんが、読んでいない私にはなんのこっちゃ?でした。
また、ⅠとⅡの繋がりが分からないので最初に混乱しました。
結局Ⅰのラストは何だったのでしょうか?
……と疑問に思って作品紹介をもう一度見てみたら、どうもⅠとⅡは時系列が逆みたいですね。
なるほど、それなら納得がいきます。

普段なら書き手の独り善がりなシナリオ(所謂ライターのオナニーというもの)は私にはマイナスポイントなんですが、本作の場合プラスにせざるを得ません。
むしろここまで徹底されるといいぞもっとやれ!!って思ってしまいます。このサークルとライターさんにはずっとこの路線を貫いて欲しい。



〈グラフィック〉
どっちかというと実写寄り。手の描き方が少し気になったくらいで、大きく気になったところはありませんでした。
グロい立ち絵でもグロさを感じさせないのでもう少し迫力が欲しいとも思いましたが、テキストでの描写を考えるとこのくらいがちょうどいいのかもしれません。
翠子のアレは少しへこみましたけどねー……美少女にも容赦ないです。
ところでプレイ後に気づいたのですが、この作品にはCGがありません。ここにCGが欲しいのになーと思うこともなくプレイしていました。
これだけ長いのにそれを不満に感じなかったというのは、それだけ文章に引きつけられたということなのかもしれませんね。


〈キャラクター〉
評価不能……。個性的といえば聞こえはいいですが、アレな人が多いです。
でも翠子は意地っ張りなところとか、自分の感情をぶちまけるところとかは可愛いですねぇ。
これが普通の学園ものだったらニヨニヨできたのですが、残念ながら少し萌えた程度で終わってしまいました。


〈音楽〉
ここで+5点するくらい音楽がいい!音楽のせいで未だにアンインストールできません。
『SO,I'm here(Can you believe?)』『幻想の少女』『去人たち』が特にお気に入りで、ⅠのEDテーマ『COZ I Want You TO(Ye-He)』も決して上手いとは言えないのに妙に耳に残る不思議な曲。
こんな高音がよく出せるなーと感心していたら、VOCALOIDでしたか。ミク以前にVOCALOIDがいたとは驚きました。


非常に評価がしにくいですが、シナリオはⅠ80点、Ⅱ70点の平均75点。それに音楽+5点で80点。
商業では絶対できない同人ならではと言う作品のため好き嫌いが分かれると思いますが、興味を持った方はまずは一度プレイしてみてください。
たまにはこういう毒たっぷりの作品は如何でしょうか。



以下、疑問点+雑談














あの国民的アニメを垂れ流しながらプレイしていたせいか、プレイ中何度もタツヲをタラヲと見間違えました。
そしてそのたびにあの声が頭の中で何度も流れて、別の意味でおかしくなりそうになりました……。




翠子がありすを認識できたのは義体だったから?
翠子やタツヲは何時自分たちの正体を知ったのか?
Ⅰのありすルートで何故実体のないありすが料理ができて、且つ主人公と一緒に食事もできたのか?
結局主人公の妻とは一体何だったのか?
Ⅱの疑問点は……ほぼ全て
一番の疑問は虎は何かの比喩表現だったのか?ということですね。後最後に猫が喋り出すのも分からない。
もしかするとこの2つは『虚航船団』にあるシーンなのかもしれませんが。
それとⅡのEDの最後の方に出てくる、ゲーム中に登場していない人物が誰なのか分かりません。
ⅠⅡも終盤結構サクサク飛ばし気味に読んでいたので、もしかしたらゲーム中に登場していたのかもしれませんが。

ところでⅠのありすルートの最後は、Xmaによって主人公以外の人々が実体のないありすを認識できるようになったと解釈していいのでしょうか。
ただそうすると皆がありすを認識できるようになっただけで実際にはありすが実態を持ったわけではないので、食事など一般的なことはどうなっているんだろうと疑問に思います。
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