yuki_shigureさんの「穢翼のユースティア」の感想

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ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

ひたすらに素晴らしかった。感想は自分なりの考察について。
リシアが不義の子だったのはノーヴァス家の血を継がせない為だったのかな。
天使を捕らえた人がそれを隠して国のトップに立ったとあるから、恐らくはノーヴァス家の祖先が天使を捕らえたはず。となると、不義の子でないとリシアは生まれながらにして凄まじい罪を抱えていることになるし、コレットやティアに殺されても仕方がない存在になっていたかもしれないからかな。

カイムは本当は感情を軸に生きているが、自分のことを理屈で生きている人だと認識している、またはそう思おうとしている人なのだと思う。
でも最終章までは基本的に理屈と感情が指し示す方向が同じだった(またはそこまで大きな差をうまなかった)。
牢獄を生き抜く過程では実利を取ることが大切だったけど、ゲームが始まる時点ではもう感情的な人間に戻っていたように思える。
そんなカイムだから感情と論理が正反対を指したとき、なにもできなくなるのは当然じゃないかな。自分の認識している自分が間違っていたのだから。新しく自分は何を軸に生きていくのかを決め、それに沿って行動していく。立ち直っているだけすごい。

情報を吐くまでは生かす予定だったティアが何かを打ち明けようとするときに、「後々のために言っておくが」なんて言っている時点で心では生活する気満々だったんだろうね。光のことも忘れてたしね。

天使の声を信じさせるために、言葉を騙ってでも結果を手に入れるように聖女にアドバイスしていたカイムが、最後の最後でティアを救うという結果を手に入れることができなかったが、救うために全力を尽くして絶望に沈まなかったのは、少しは過程にも重きを置くようになったという変化なのかもしれない。


穢翼のユースティアにはキリスト教を基にしたと思われる設定などが多々ある。聖教会はおそらくそうだし、聖女という言葉もキリスト教由来だと思う。そしておそらくティアの存在も。
キリスト教には三位一体説というものがある。これは、神と聖霊及びイエスは同一の存在であるという考えである。この聖霊というのは、マリアの体に入り後にイエス・キリストになったものである。
神の被造物たる天使を神と同一の存在と考えるのは強引かもしれないが、穢翼のユースティアにおいてキリスト教と比較すると、神=天使(初代イレーヌ)、キリスト=ティアと考えることができる。また、キリスト教における聖霊の存在が、ティアに父親がいなく、クルーヴィスを母体としてティアが産まれたことを説明していると思う。
また、イエスは十字架にされたときに人類の罪をすべて背負った。これは穢翼のユースティアにおける人類の罪、祈りを怠った結果として発生した混沌をティアが一人ですべて浄化したことに一致する。
ここまでで、穢翼のユースティアにキリスト教的な設定があること、ティアがイエスにあたることを理解していただけただろうか。


イエスが十字架にはりつけにされることまで話してきたが、次に思いつくキリスト教のことと言えばイエスの復活ではないだろうか。
そう、死んだはずのイエス・キリストは復活したのだ。実際には描かれていないが、ティアは復活するのではないか。彼女が産まれた小麦畑なんかで。
ティアがいなくなった後を描かないことで、最初はとても悲しいけど、考えれば考えるほど希望を持ってしまうようなエンディングは素晴らしいものだと思う。
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