isumiさんの「霊刀キザクラ ~桜花の剣と惑竜章~」の感想

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ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

ダメだぁ…最後の最後でプレイヤーの盛り上がりに水を差すとか、燃えゲーでやっちゃだめでしょ……。全てが高レベルの作品なのに、なんというもったいないことを……。
最初に
多分これ単体では楽しみにくいです。
最低でも『隷妃双奏』をプレイしておかないとキザクラさんが人間化した経緯などが分からないと思います。
また黒曜鏡もプレイ済みであることが望ましいです。でないと、誰だこれ?と言う事になる可能性があります。
そういった意味では今回の作品、一見さんお断りみたいな印象があるのでお勧めしにくいですね…。


・シナリオ
黒曜鏡では一匹狼っぽい印象のあったラベンダードラゴン(以下、ドレイク)が主人公。
彼がセンダムの草原の獣退治と人探しを命じられるところから始まります。

前半はいつも通りの楽しい日常シーン……ですが、今回は楽しく感じられるまでに大分かかりました。
というのも、個人的にそう好きではないキャラが要所要所に絡んでくるので、そのたびに盛り下がってしまいます。
その好きではないキャラと言うのが……はい、ディールとティタ姫です。
今までそんなに思い入れなかったんですが、今回はっきりと分かりました。私この2人嫌いです。
所々でいちゃいちゃやバカップルっぷりを見せつけられて、非常に鬱陶しかったです。
さらにこの2人は終盤の重要なシーンでも出しゃばってくるのですが、それは追々述べていきます。
とりあえず前半の印象はドレイクとキザクラさんのコンビは面白いんだけど、あの2人がぶち壊してくれるといった印象ですね。
それでもセンダムの獣、邪竜等ドレイクが追い求めているものの正体がはっきりとわかってくると面白くなってきます。
特に緑の神様のイベントはジーンときました。

そして後半はバトルシーン。
相変わらず熱いです!お飾り警邏部隊の成長など脇役にもグッとくるシーンが盛りだくさん。
演出も凝っていてメインの白竜vsドレイクは非常に燃えます。盛り上がりっぷりが半端無いです。
敵対していたララクロスのエピソードも少し物足りなさはあるものの、うるっときてしまいました。
(彼の背中は切なくてカッコいい素晴らしいシーンだと思います)
が!
しかし!!
何なんですかあれ!?
肝心のバトルシーンの締めが酷いよ…………。
そりゃキザクラさんはディールの物ですよ。それは分かりますよ。
だけど本作で一緒にいたのはドレイクです。彼はキザクラさんの「友」なんです。
短い時間一緒にいただけですが、そこに絆はあるはずなんです。
それなのに、キザクラさん覚醒シーンにドレイクが一切かかわらねぇとは一体どういう了見なんでしょうか!?
と言うか止めを指すのがドレイク&キザクラさんではないというのは一体どういう了見なんでしょうか!?
がっかりですよ。燃えゲーで冷めるというほどつまらないものは無いですよ。
カッコよくて燃える演出とカッコいいセリフ、通常ならば盛り上がりが最高潮に達するはずのシーンでなぜに私は苦笑いで高速クリックしているのでしょうか?
そして締めが……なんでエリュズニールなんだよ!?
そこはキザクラさんとドレイクだろ!?なんで最後の最期までディールが出しゃばってくるんだよぅ……。

ここの作品はやり過ぎな展開でも魅力的な主人公と勢いのおかげで押し切られてしまうんですよね。
そして私はここの作品のそんな部分が大好きなんです。
しかし今回はどうだったのかと言うと、ドレイクは色々あれだけど魅力的なキャラで確かに白竜戦は勢いがあったのですけど、それ以後がダメでした。
完全にドレイクが見ているだけになってしまいます。
具体例は思いつかないのですが、ラスボスを今ままでろくすっぽ出てこなかったキャラクターがパワーアップして(しかもチートキャラになって)倒す…そんな展開に燃える人が一体どれだけいるのでしょうか。
そこの演出は素晴らしいものでした。正直最新作のヴィザルより凄いです。
しかしその演出が凄い分余計に冷めてしまいました。
本当に緑の神様のお話やドレイクが妻に負った罪など要所要所は素晴らしいのに最後でこけてしまったという印象です。
またエリュズニールの2人がやたら出しゃばってくるのも気になるところです。
EDはええ???何で????とびっくり。何というか達成感を横取りされた気分。
今までそんなに嫌いではなかったのですが、今回出しゃばってくれたおかげで嫌いになりました。
漫画でもたまにありますよね?やたら作者さんのプッシュが酷いキャラって。何というかそんな感じ。


・キャラ
相も変わらず魅力的なキャラばかりです。
ドレイクは亡くなった妻一筋、強い等々なかなかカッコいいキャラなのにKOKY(キングオブ空気読めない)だったりありとあらゆる動物に嫌われる性分だったり、前作から降格になっていたりと等のマイナスポイントが加わってカオスなことになっています。
黒曜鏡ではクールなキャラだと思っていたんですけどねーここまでカッコいい(笑)キャラだったとは。
ただ全体的にはダメなおっさんなのですが、妻とのエピソードなど要所要所でカッコいいところを見せるのがいいですね。
もう一人のメインのキザクラさんもヒロインらしからぬ汚れシーンも有り、かわいらしいキャラクターになっています。
この2人のやり取りはお父さんと娘みたいで微笑ましい。
2人を取り巻くベルザンドス、エミリア、ケイブフィッシャーなどもいい味を出しています。
特にベルザンドスは悪役だけど憎めない、彼の特徴をしっかり引き継いでいますね。
個人的にここの女キャラは汚れ役もやってくれるのが高ポイント。
ドレイクに吹っ飛ばされるベルザンドス(そしてその後空にベルザンドスが映し出されるシーン)には爆笑しました。
あの2人についてはどうでもいいです。
ここの作品の中で今まで嫌いなキャラっていなかったんですけど、今回初めて嫌いなキャラができました。

・演出
これも相変わらずクオリティ高い!
バトルシーンはもちろん日常シーンでも演出のうまさが遺憾なく発揮されております。
日常シーンでやたらめったらドレイクの眼鏡キラーンスチルが挿入されるので序盤は鬱陶しかったんですが、おそらくこれドレイクのウザさを強調しているんですよね。
あれを鬱陶しいと思ったら、作者様の思惑通りなんだと思います。
そしてドレイクのカッコつけスチルの多さには笑いました。
多分こういうのがあるから彼はカッコいい(笑)キャラになっているのでしょう。


・声
なかなかな方とちょっと…な方がいますが、概ね問題なし。音質があまり良くないのが気になるといえば気になるところですが。
ドレイクと白竜の人は結構うまいと思います。
ただドレイクの声はクリノラスと同じ方なので、中盤まで何だかクリノラスがいるような印象を抱きました。
いじられキャラというのも似ていますしね。


・CG
CG鑑賞は無いので正確な枚数は分かりませんが、多分かなり多いと思います。
バトルシーンでは1枚絵が惜しげもなくバンバン使われています。
クオリティも高いです。
全年齢なのでエロシーンでの体形の崩れが気になるという事もありませんでしたし(ララクロスはちょっとムチムチしてたけど)、今回はCGに関しては文句のつけようがありません。



CG、演出など個々で見るとかなりレベルが高いのですが、どーしても終盤が気に入らないので78点。
終盤さえよければ80点以上は確実に言ったはずなのに、燃えゲーなのに最後の最後で燃えられなかったのが痛かったですね。
上記のことが気になって80点を付けるまでには至りませんでした。
これ以降あの2人が出てきそうな作品は少し購入を考えようと思います。……とは言うものの次々回作のキザクラさんも即購入してしまいそうです。
あれこれ文句を言っているものの、ここの作品大好きなんですよね~……。


以下、さらにネタばれ感想














結局ドレイクの妻はあの日に蘇ったということなのでしょうか。そしてあの夜に彼女再び眠りについたと。
てっきり白竜のレーザーを受け止めた羽の人がドレイクの妻かと思っていましたが、違ったようですね。
もう少しドレイクと奥さんのエピソード入れて欲しかったなぁ…。
あの2人のシーンを削ってもいいから。
ところで彼が本気を出すシーン、思わず巨人の星かよッ!?と突っ込んでしまった人は私だけではないはずです。

そもそも主人公はドレイクではなくキザクラさんの方なのでは?とも思いましたが、やはり最後はメイン格の2人で締めて欲しかったです。

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