Lumis.Eterneさんの「大帝国」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

68大帝国
2011/05/24 再加筆しました。
私は、今年の4月24日(大帝国発売の4日前)にD+VINE[LUV]の感想を書き、その中で「制作者の過剰な自意識」について
言及しました。もしかすると私は、大帝国という作品についてある種の不安を感じていたのかもしれません。
そしてその不安は、私にとってはある程度当たってしまったようです。

私は、この連休の間に大帝国を3回クリアしました(うち1回はキングコア編)。しかし、私はこのゲームをやり込めたとは
全く言えないと思います。CGも全く埋まってはいませんし、仲間にしていない提督もかなりいます。
本来ならば、このような状態で感想を書くつもりはなかったのですが、私がこのゲームをフルコンプするのはいつのことになるのか
見当もつきませんし、もしかするとフルコンプできないかもしれません。なので、とりあえず私がここまでに感じたことを
まとめてみることにしました。
通常私は、感想は出来るだけ客観的に書くように努めているつもりですが、今回はかなり主観的な感想になってしまうことを
お許しください。


まず、このゲームのシステム的な部分については多くの方がすでに述べておられますので、私があえて言うことはないと思います。
ただ、このようなシステムを面白いと感じる方がいるであろうことは、十分に理解できます。それは、パズルや詰め将棋を
面白いと感じる方がいても全く不思議ではないのと同じことです。
ただ私は、“国取りSLG”をやるときは、自分なりのストーリーを作っていくという楽しみ方をします。つまり、時にはあえて
お気に入りキャラが死亡してもリセットせずに「愛する人の死をのりこえて世界を統一」するというストーリーを楽しんだり、
「難攻不落の要塞」になんとも挑んでは跳ね返され、苦難の果てにやっとの思いで陥落させる、というストーリーを楽しんだり
するのです。しかしこのゲームでは、私のそのような楽しみ方は許されません。プレイヤーは「連戦連勝」の歴史を歩むことを
強制されます。やはり、私はこのシステムでは楽しむことは出来ませんでした。敗北を知らない勝利者の作る歴史は、私には
どうしても「うすっぺら」に思えるのです。

私がアリスソフトというメーカで最も評価している点は、きわめて秀逸な「バランス感覚」です。
これは、なにもゲームバランスだけを指しているわけではありません。もっと広い意味での「バランス感覚」です。
しかしこの大帝国においては、このバランス感覚がかなり崩壊しているように感じました。私は、ゲームの中に制作者の主義主張を
折り込むこと自体は必ずしも悪いことだとは思っていません。しかし、このゲームのようにその歴史観や主義主張を、何のユーモアも
ひねりもなく「むき出しのまま」提示するのは、ゲームがあくまでも娯楽であることを考えると、大変にまずいと思うわけです。
一応念のために言っておきますと、私は決してここで主張されている歴史観や主張がまずいといっているわけではありません。
そのような「生々しい話」を、むき出しのまま入れるのはゲームを楽しむという目的のためにはマイナスでしかないということです。
友達とエロ話でもしながら楽しく酒を飲んでいる時に、突然誰かが真顔で政治や宗教の話を始めたら白けてしまうし、引くでしょう。
つまり、そういうことなのです。
私もアリスソフトとはかなり長い付き合いなので、この会社の政治的・歴史的スタンスというのはなんとなくわかっています。
しかし、このメーカーは絶妙なバランス感覚を持っていて、少なくともこれまではそのような制作者の主義主張をむき出しで提示する
ことなどありませんでした。わかりやすい例として“大悪司”と比較してみましょう。
大悪司もかなりきつい作品で、それが魅力にもなっています。そして、大悪司にも制作者の歴史観や主張が色濃く反映しています。
しかし、大悪司の場合はそれが皮肉や風刺やユーモアに転化されているのです。例えば“共産主義”や“慈善”ということについて
言及する場合、

 大悪司:竹井つかさという女の子の、勘違いな行動や言動を通じてこれらの欺瞞や偽善を皮肉っている

 大帝国:共有主義(共産主義)やボランティアそのものを欺瞞・偽善と断罪している。

つまり、大悪司においては“竹井つかさ”という女の子をクッションにすることによって、実にうまくユーモアとして昇華しているのです。
私が、バランス感覚と表現したのはこのような部分についてのことです。
しかし、大帝国ではそれがむき出しになってしまっています。ボランティアは“○山△子”という一個人ではなく、“菩蘭亭亜”という
極めて抽象的な存在です。これでは、人によってはこの制作者が「ボランティアをやっている人間はみんな偽善者だ」と言っているように
感じる人もいるのではないでしょうか。私は、このようなやり方はやはりまずいと言わなければならないと思います。
あるいは、これが同人作品だったり売り上げがそれほど多くないメーカーの場合は許されることなのかもしれません。
なぜなら、ユーザーはあらかじめ「このメーカーはこういうメーカーだ」ということを知った上で購入していることが予想できるからです。
しかし、この大帝国は違います。ユーザーの数もかなり多いであろうことは事前に予測できるはずで、そのユーザーの中には様々な考えの
人がいることはわかりきったことだからです。もしかすると、実際にボランティアをしてらっしゃっる方だっているかもしれないのです。
これは、この作品の中で述べられている歴史観や制作者の主張についても同じで、ユーザーの中にはこのゲームのテキストを読み進めるのが
かなり苦痛だった方もいるのではないでしょうか。これまでのアリスソフトであれば、あくまでユーザーを楽しませることが第一で、
自分達の主義主張は二の次だったはずなのです。それが、この作品においては逆転しているようにすら感じます。
これでは「主客転倒」のそしりは免れないのではないでしょうか。私は、この部分に最も危惧を覚えるのです。

私は、このゲームをやっていて何か“よしりんの漫画”でも読んでいるような感覚に陥ることが、何度かありました。
もしかすると、このゲームの主人公は制作者の主張にとって実に都合の良い主人公なのかも知れません。
彼は実に平和的で野心のかけらもない人物です。しかも、娘は日本とガメリカとの混血です。そして、彼女は混血であることによって
差別されたり、苛められたりしているようには見えません。
ここで語られている日本は実に理想化された日本なのです。つまり、制作者はこのようなことを言いたいがために、敢えてこのような主人公に
したのだろうと感じるのです。

このゲームを進めていくと、途中で国名を“大日本帝国”に変えるイベントが発生します。このイベントの中で、帝は「字がかなり右寄りに
なっちゃいましたけど、いいですよね」というようなせりふを言います。
なんか、ある種の開き直りにも受け取れるせりふですが、あんまり笑えませんね。
私はこのせりふを読んで、この制作者さんは“確信犯”だなと感じました。


以上のようなことから、私はこの作品を楽しむことができませんでしたし、とても苦痛でした。
私は、この作品を純粋にゲームとして楽しみたかったです。せっかく小沢祀梨、レーティア、キャロルなど好きなキャラもいたのに
とても残念です。


蛇足
アルビルダを見ていると、なぜか“GALZOOアイランド”に出てくる“山のサチ”を思い出してしまいました。


2011/05/20 追記

最初の感想を書いてからおよそ2週間たった今、冷静になって考えてみると、私はずいぶんと過敏になっていたと思います。
下のレスでも書いたことですが、私がまず気になったのは“ボランティア”に関する描写でしたが、実際はそれだけでは
なかったと思います。

 ・“津波”という名前の登場人物
 ・“原子力発電所”ネタ。
 ・“ボランティア”ネタ。

この3つが重なったことで、「よりにもよって」という印象を受けたのでしょう。しかし、これはある意味アリスソフトにとっても
気の毒と言えるのかもしれません。もしかすると、この作品が発売延期されたのは、これらのネタが含まれていたからというのも、
その理由のひとつなのではないかと考えています。もしも、この作品が予定通りに発売されていたなら、これらの“ネタ”が原因で
大きな批判にさらされた可能性は高かったと思います。
ただし私は、いわゆる“自粛”というのが大嫌いで、普段であればこのようなことは、ほとんど気にならないはずだったのです。
ですから、まあ“間が悪かった”としか言い様がないですね。

もちろん私は、アリスソフトが東日本大震災のあと、故意にこれらのネタを入れてきたとは全く考えていません。多分、制作者自身が
一番あわてたのではないでしょうか。
実は、大悪司でも“原発”ネタや“ボランティア”ネタというのはあったのです。また、“平賀津波”というキャラクターは、大悪司に
出てきた“真田電波”というキャラクターのオマージュなのではないかと考えています。

  電波:無口、子パンダを連れている
  津波:無口、猫を連れている。

ただし、私はここでアリスソフトの“劣化”のようなものを感じてしまったのです。例えば、原発ネタを考えてみると、大悪司においては
“青姫”というキャラを登場させることによって娯楽として成立させています。それに対して、大帝国においては“娯楽”にしようという
配慮もなく、かなり露骨です。たぶん、このようなことが、私の神経を苛立たせたのだと思います。
こういう傾向がはたして一時的なことなのかどうなのかは、次の“ランスクエスト”を見てみないと判断は出来ないと思います。
私としては、一時的な混乱によるものだと思いたいのですが・・・。
いずれにしても、この作品においてはアリスソフトの“エンターテイメント能力”はかなり低かったと言えるでしょう。

私は最初の感想を書いたときには、あえて「説教くさい」とか「押し付けがましい」という言葉を使いませんでした。
それは、「説教くさい」とか「押し付けがましい」という言葉が、とげのある言葉に感じたからです。ですから、私としては、

  一応念のために言っておきますと、私は決してここで主張されている歴史観や主張がまずいといっているわけではありません。
  そのような「生々しい話」を、むき出しのまま入れるのはゲームを楽しむという目的のためにはマイナスでしかないということです。
  友達とエロ話でもしながら楽しく酒を飲んでいる時に、突然誰かが真顔で政治や宗教の話を始めたら白けてしまうし、引くでしょう。
  つまり、そういうことなのです。

この部分で、そういうニュアンスを表現したつもりだったのですが、やはりここははっきりと「押し付けがましい」と書くべきだったのでしょう。
この作品には、そういう意味で「押し付けがましい」と感じた部分はかなりあると思います。
一例を挙げると、

 日米安保条約を締結 → 日本終了 → GAME OVER

という流れですね。
別に、この作品のライターさんが日米安保条約に対してどのような考え方を持っていても、それ自体は全くかまわないのですが、
ユーザーがこのゲームを続けるためには、この考え方を受け入れなければならないわけです。私は、何か「踏み絵」を踏まされたみたいで、非常に
不愉快でした。私には、あえてこのようなことをユーザーに選択させる意味が全くわからないのです。
たぶん、ライターさんは、“日米安保条約”を結んでいる現在の日本は、すでに“終わっている”状態であると、お考えなのでしょう。
それ自体は別に全くかまわないのですが、その“終わっている”日本で自由に自分の意見を述べて、エロゲーを作れていることについては、
はたしてどうお考えなのか、ちょっと興味がありますね。

私はエロゲーの感想の中で、よく「バランス」という言葉を使います。それは、バランスがいいということは、ゲームにおいては間違いなく
「美点」であると考えているからです。
確かに、傑作や良作といわれるゲームの中には、バランスのあまりよくない作品もあるかもしれません。しかしそれは「バランスの悪さ」を
上回る魅力があるということであって、決して「バランスの悪さ」自体が長所になっているわけではないと考えます。
ただしこれは、私が今までにバランスの悪さ自体が魅力になっているような作品に出会っていないからかもしれません。
ですから、もしかすると「ごく例外的」に、バランスの悪さ自体が魅力となるような作品も「ないとは言い切れない」とは言っておかなければ
ならないだろうと思います。

とにかく、この大帝国という作品については、バランスの悪い作品という感じがします。システム的な部分については、すでに語りつくされた感が
ありますので、それ以外の部分で言えば、「イベントがだらだらと長い」というのもそのひとつだろうと思います。
私は、アリスソフトというメーカーの、ゲーム職人としての嗅覚というのを、かなり高く評価していました。それは、この場合「つまらない
イベントは、短く切り上げる」ということです。しかしこの大帝国においては、特に面白みのないイベントがだらだらと長く続いている部分が
かなり見受けられます。要するに、プレイしていて「だれる」ということです。このような「冗長な」イベントやテキストが、「押し付けがましい」
あるいは「説教くさい」という印象につながっていると思いますし、ゲームのテンポを著しく悪くしていると感じます。
このような、ある意味「とってつけた」ような感覚というのは、この作品中にかなり登場する過去作からのセルフパロディーなどにも顕著です。
例えば、大番長に登場した“アバオ亜空”というキャラは、“ア・バオア・クー”のダジャレになっているから面白いわけで、“クアトロ亜空”では
まさしく「とってつけた」キャラになってしまうわけです。これだったら、“ハマーン”ぽい女性キャラに“亜空 静(アクウ シズ)”とかって
名前をつけた方がまだしも面白・・・くもないですね。私もセンスないもんで、すいません。
とにかくこの作品では、このようなあまり面白くないセルフパロディーも気になりました。このあたりも、“劣化”と感じる要因ですね。

私は、“大悪司”、“大番長”そして“戦国ランス”などを“擬似SLG”と考えています。

 純正SLG:制作者がゲームの進行に介入しない(天下統一、三国志など)

 擬似SLG:制作者がゲームの進行に介入する

これらの作品をやったことのある方でしたらお分かりの通り、ゲームの進め方によっては強制的に領地を奪われたり、逆に領地が増えたり、
敵の総攻撃があったりします。つまり、制作者がプレイヤーの作る“歴史”に介入してくるわけです。そして、そうすることによって、いくつかの
“ルート”に分岐していくわけです。戦国ランスで言えば、“正史ルート”や“謙信ルート”などですね。
そういう意味では“大シリーズ”や“戦国ランス”は“AVG+SLG”と言ってもいいのかもしれません。
そして、だからこそストーリーやキャラクターの魅力がより重要になってくるのでしょう。
この大帝国においては、たしかに魅力的なキャラクターが何人もいます。上に書いた以外で、私が特に気に入ったのはロンメルやジューコフなどの
男性キャラですね。これらのキャラは、実にアリスソフトらしい良いキャラだと思います。

このように良いキャラがたくさんいるにもかかわらず、私がこの作品をあまり楽しめなかったのは、ひとえに主人公とストーリーのつまらなさ
ゆえですね。やはり、この手のゲームにおいて“人間的にまったく成長しない主人公”というのは、実につまらないものだと感じました。
また、ストーリー的にも引き込まれるものはほとんどありませんでした。私としては、冗談抜きで“キングコア”編のストーリーが、
ストーリーというにはあまりにも薄いですが、まだしも楽しめたと思います。
古いイタリア映画で“道(La Strada)”という作品をご存知の方はいらっしゃいますでしょうか。アンソニー・クインとジュリエッタ・マッシーナが
主演の映画です。私は、キングコア編をやって、なぜかこの映画を思い出してしまいました。“プリンセス”がなぜか“ジェルソミーナ”に重なって
しまったのです。この映画を見たことのある方でしたら、もしかしたら同意いただけるでしょうか?
このキングコア編は、シナリオをきちんと作りこんで低価格ソフトとして出したら、案外“アトラク・ナクア”や“デアボリカ”のような傑作あるいは
良作になったかもしれないなと感じました。

2011/5/20現在、この作品にはかなり大規模な修正パッチが出ています。このパッチを当てることで、ゲーム自体はかなり快適にプレイできると思います。
このことによって、私はこの作品に対する評価を2点だけ上げることにいたしました。なぜ、“2点”というわずかな上昇にとどまったのかというと、
修正パッチが出ることは最初から“おりこみ済み”であり、その内容も私の予想を大きく上回るものではなかったからです。
そして何より、私がこの作品に対して感じている根本的な不満点は、残念ながらこの修正パッチを当てても改善されてはいないからです。

私が、今望んでいる修正パッチは、

 ・全国版

 ・主人公“修正”パッチ(こんな大人、修正してやる!)



2011/05/24 加筆

私はこれまでの感想で「他の方によって語られ尽くされている」という理由で、あえてこの作品のシステム的な問題点に
ついては極力触れるのを避けてきました。
しかし私自身、そのことを避けていてはこの作品の本当の問題点について明らかにすることは出来ないだろうということに
気づきましたので、この点について自分なりに整理してみたいと思います。

私自身、ここまでこの作品を8周にわたってクリアしてきました。8回もクリアできたのは、私がこの作品に
「それだけ引き込まれたから」ではなくて、「なぜこの作品に、ここまで引き込まれないのか」を本当に知りたいと思ったからです。
ですから、やっててけっこう辛かったです。やっぱり、ゲームは楽しんでやらなくちゃダメですよね。

それで、私がこのゲームのシステムについて感じたことは

 「とにかく、“整合性”がとれていないな」

ということでした。もしかしたら、このことがこのゲームの最大の問題点なのかもしれません。
この“整合性”がとれていないというのは、こういうことです。

 ゲームのシステムとゲーム全体としての“楽しみ方”が、まったくかみ合っていない

このゲームの戦闘は基本的に“後出しじゃんけんバトル”です。敵がもしも“チョキ”をたくさん持っているとしたら、こちらは
“グー”を揃えればよいわけです。このことは、“ハワイ”の攻略を考えればわかりやすいでしょう。
なぜ、序盤においてハワイ攻略が極めて難しい(不可能に近い?)のかというと、敵の“チョキ(航空攻撃)”に対して、こちらは
“グー(防空艦)”を持っていないからです。つまり、“ハワイ攻略”とは“防空艦”を手に入れる過程であるわけです。
このように、このゲームにおける戦闘が基本的に“後出しじゃんけん”である以上、戦闘そのものはそれほど面白くないのは
当然なのです。何せ、勝敗は実際の戦闘の前に決まっているのですから。先ほどの“ハワイ攻略”の例で言えば、こちらが十分な数の
“防空艦”を手に入れた時点で、こちらの勝利は確定している、と言っていいでしょう。

では、このような“後出しじゃんけん”システムそのものが悪かった、ということなのでしょうか?
私は、必ずしもそうは考えていません。要は、戦闘が後出しじゃんけんならば、それを生かすようなゲームデザインにすればよかったのです。
具体的に言えば、

  戦闘そのものを楽しむのではなく、戦闘に至るまでの過程
  つまり、新しい戦艦を開発したり、造船したりして自軍を強化すること
  または、戦闘の準備自体を楽しめるような作りにするべきだった
  たとえば、レーティアを仲間にして彼女のイベントを進めることによって、
  戦艦の能力が上がったり、新しい艦が手に入ったり

ということです。もしも、こういう作りになっていたなら、戦闘自体はたとえ後出しじゃんけんであっても、ゲームとしては
楽しめたと思います。なぜなら、ゲームとしての“整合性”が取れているからです。
しかし、このゲームで問題なのは、

  戦闘が後出しじゃんけんなのに、そこに至るまでの過程を楽しめるような作りにもなっていない

ということなのです。これでは、戦闘が単なる面倒な作業にしかならないでしょう。これは、プレイヤーのやる気を大幅に削ぐのに
十分だと思います。

外にも、このゲームには整合性の取れていない部分があります。このゲームをやった方でしたらご承知の通り、このゲームの
戦闘においては、“命中”・“回避”・“クリティカル”という概念がありません。攻撃は常に“必中”であり、そのダメージ量は
事前に計算可能です。つまり、このゲームにおける戦闘では“確率”や“不確定要素”というのは可能な限り排除されています。
プレイヤーは、このゲームのシステムについて十分に理解していれば、戦闘の勝敗だけでなく、そのダメージ量まで事前に正確に予測する
ことが出来ます。実は、このシステムはある意味“永遠のアセリア”のシステムと似ているのです。
戦闘から完全に確率を排除して、事前に計算可能なものにしたという意味で。
そう考えていくと、大帝国における“防空艦”や“バリア艦”は、アセリアにおける“アイスバニッシャー”なのです。
そして、私はアセリアを傑作だと考えています。つまり、このシステムそのものが悪いのではなく、ゲームにおいて“つりあい”が
取れていないことが問題なのです。

大帝国という作品は、全体としてはキャラクターを作品の中心に据えた、ある意味“キャラゲー”としての側面を持っています。
それなのに、戦闘においてはキャラクターの個性は消されてしまい、あくまで戦いのための“駒”であることを要求されます。
戦闘では、ロンメルもマンシュタインも等しく“足を止めてのノーガードでの殴り合い”をさせられるのです。
これは、この作品がキャラクターを重視した作品であることを考えると、ある意味“破綻している”といえるでしょう。
確かに、“艦隊戦”という軍団対軍団の戦いで、提督個人の個性を際立たせるのは難しいと思います。しかし、これについては
アリスソフト自身が“戦国ランス”という最高のお手本を持っているのです。
戦国ランスにおいては、武将としての能力と個人としての能力を分けることによって、あくまでも“合戦”をゲームの中心に据えながら、
“迷宮探索”などで、キャラクターとしての個性を引き出すことにも成功しました。
私は、本当に不思議に思うのです。アリスソフトはなぜこのシステムを踏襲しなかったのかと。
もしかすると、制作者は今までとはちがう新しいものを作りたかったのかもしれません。そのこと自体を評価するのにやぶさかでは
ありませんが、私は“過去の良いシステム”を磨き上げていくことも大切なことだと思うのです。そして、この作品について言えば
そうした方が間違いなく面白いものが出来たと思うのです。

あと細かいことですが、このほかにもシステム的な不整合というのはあります。
このゲームでは、柴神様と帝ちゃんが最大の指揮能力を持っています。それぞれ960。多分これは、神様とそれに近い存在なのだから
“すごいんだぞー”っていうことなんだろうと思います。しかしですね、このふたりは“犬御殿”とか“皇居”とかいうめちゃめちゃ
指揮値の高い艦に乗っているのですよ。それぞれが630!ということはですね、960-630=330でこの二人、実質空きスペース3で
指揮値が330しかないのですよ!しかも、この犬御殿とか皇居とかがバカ高い指揮値に見合うだけの能力があればいいのですが、
とてもそうではありません。しかもしかも、この二人“神の奇跡”というスキルを持っていて宇宙災害に対して攻撃力が30%
上昇するんですよ。で、私が何を言いたいかというと、この二人は犬御殿とか皇居とかいう戦艦をはずせないので、“潜水艦乗り”にも
できないのです。ということは、本当に強い“宇宙災害”とは戦わせられないということです。せっかく、宇宙災害戦用のスキルを
持っているのに、潜水艦に乗せられなくて活躍できないってどういうこと?
このような、実質意味のない“こけおどし”または“はったり”的な設定って何の意味があるんでしょうか。
これらの理解不能なシステム的な不整合というのがこのゲームの印象を著しく悪くしているような気がします。

あと、汎用の提督のどうしようもなく使えない能力ってどういうことなんでしょう?一応、ベテランの職業軍人が単なる怪獣マニアよりも
下ってどういうことなのか全く理解できません?これまでのシリーズでは、汎用キャラでもそれなりに使えたのに・・・。


以上のように、私のこのゲームに対する根本的な不満点というのは、多分これからいくら修正パッチが出ても解消されることはないと思います。
とても残念ですが。もし、これらの不満点が解消されるような修正がなされたときには、改めて感想を書かせていただきます。
その可能性は、きわめて低いと思いますが。
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Lumis.Eterneさんの「大帝国」の感想へのレス

はじめまして。とても考えさせられるレビューでした。

まずシステムについて。
「★が8以上なら勝ち。生き残る。」「★が7以下なら負け。死ぬ。」
ずいぶん極端ですよね。
数字遊びを最前面にバーン!と出してくる。
新しいスタッフが、どうやらカードゲーム的な作り方を好むようで。

「はるうられ」では女の子がカードになり、数字(値段)が付けられ、アルファベットで評価され、商品として磨耗していき、捨てられました。
何と言っていいのかわからない、無機質で退廃的な世界です。
「大帝国」のゲーム部分も、おっしゃるとおり人間ドラマとは無縁なものですね。
金属のような冷たい部分を無理に目に見えるところに出してくる、殺伐とした手法だと感じます。
製作者の、兵器・機械・非人間的なものへの嗜好の表れなのかな……

次に政治・思想がゲームの最前面に出てくることについて。
これはとても考えさせられました。
「大帝国で、今まで保たれてきたバランスが崩れた」という見方は、私には全く思いつかなかったからです。

「戦国ランス」で、死国はとても酷い場所として描かれました。
私は「これは大丈夫なの?やばくないの?」と引いてしまい、死国関連は楽しむことができませんでした。
戦国ランスには唯一レビューで100点をつけましたが、実は死国だけコンプリートできていません。

しかし、「大帝国」のソビエト、共有主義、カテーリン関連は、『読むのが苦痛』という意味で、死国を超えてしまったのかもしれませんね。
私もちょうど3周目ですが、まだカテーリンを無罪にして、提督として採用する勇気が得られません。

「大帝国」はツギハギやデコボコの多いゲームだと感じます。
その中で、出来がいいのは「日本帝国」「ドイツ」、次に「ガメリカ」のシナリオだと思います。
要するに、製作者の思い入れの深い部分の出来が良い。
「エイリス」「オフランス」などは空虚ですね。作者に何の思い入れも無い。

「ここで語られている日本は実に理想化された日本」。
まさにおっしゃるとおりだと思います。とくに『帝ルート』。
このゲームは、W.W.Ⅱという誰もが知っている史実をベースにしてしまったせいで、生々しくなりすぎたのかもしれません。
笑えない、冗談では済まない、楽しめない。

しかし、私には「帝ルート」は、「ハニワの国」と同じに見えたのです。
ハニワの国では、陶器で出来た変な生き物たちが、「不幸な眼鏡っ娘萌えー!」とか言って馬鹿騒ぎして盛り上がりながら、幸せに暮らしています。
見ていて、「ははは、そりゃいいな!」と和みます。

そして帝は理想の日本の女の子であり、柴神様は理想の日本の神様で、ほかに理想の娘や、理想の生活環境や、理想の人間関係があり。
私は、帝ルートを気に入りました。
「ははは、そりゃいいな!」という感じです。
実に不謹慎極まりない話です……
ハニワと大日本帝国が、同じなわけがありません。
Lumis.Eterneさんのレビューを見てそれに気づきました。

大帝国は、プレイヤーに、とても高い負荷のかかるゲームですね。
システム面でも、シナリオでも。
悲鳴のようなレビュー、怒りをぶちまけたレビューの数々。
消化吸収して楽しむのは結構大変です。

しかし私にとっては、その毒気こそがアリスソフトの魅力であり、エロゲを遊ぶ楽しみでもあります。
悪趣味、不謹慎、シャレにならないことを笑い飛ばす。
あまりに毒されすぎたのか、平凡な主人公や平凡なシナリオには何も感じません。
帝ちゃんに萌えるのは、毒リンゴを食べて中毒にかかるようなものなのかな。
…でも、カテーリンはやっぱり無理です。ほどほどにしないといけませんね……

p.s.新参者ですが、懐かしいゲームから新しいゲームまで、レビューを楽しみに拝見しています。
2011年05月05日02時23分49秒
mezamashiさん、はじめまして。
とても丁寧なレス、ありがとうございます。

>製作者の、兵器・機械・非人間的なものへの嗜好の表れなのかな……
そうですね。“キングコア編”をやって、私もそういう側面を少し感じました。

確かに、“戦国ランス”におけるタクガ勢(死国)の描かれ方もかなりきついものでしたが、
あくまでこれは竜馬やゴン(体の不自由な人々)の視点で描かれており、ある意味彼らの強さや
たくましさを描くことによって、彼らへのエールにもなっていると思います。
決して、体の不自由な人を貶めたりバカにするような描かれ方ではないと思います。
つまり、大帝国における共有主義者の描かれ方とはまったく逆なのです。

また、大帝国の中での“ボランティア”の描かれ方ですが、“寄付金目当ての、戦争好き”というような
描かれ方です。私は、これは日本の捕鯨などに対して妨害行為をしている“シーシェパード”を多分に
意識していると思います。
であるならば、“菩蘭亭亜”などという名前ではなく、“海犬”とか、もっと絞ったネーミングにするべきだったと
思うのです。このようなボランティアというものをひとくくりにして貶めるような描き方は、現に東北大震災などの
被災地でボランティアとしてがんばってらっしゃる方などは、かなり不愉快になるのではないかと思うのです。
けっきょくボランティアの中にも、いい人もいればそうでない人もいるということなのに、それを一まとめに
してしまったのが間違いの元だと思うのです。

また、このゲームの日本の“御前会議”に猫ジイという内務長官はずっと欠席していますよね。
これも、私は制作者の主張のためだと考えています。
御前会議では、もしも長官達の意見が分かれた場合帝が最終判断を下すわけですが、もしもこの会議に猫ジイが
出席して長官が4人になってしまうと、彼らの意見が2対2に分かれる可能性もあるわけです。
そうした場合、帝が決断しなければなりません。しかし、実際はこのゲームにおいて帝は最終決断をほとんどしていません。
つまり、主人公の意見に同調してくれるからです。
つまり、猫ジイを欠席させ続けたのは、帝に事実上“最終決断”をさせないことにより、彼女を免責するためだとも
受け取れるのです。

このように、このゲームは制作者の主張を表現するのに実に都合の良い世界になっています。
またガメリカの描かれ方は、なんか“フリーメーソンの陰謀”的な、お決まりの謀略論を彷彿とさせます。
私が、このゲームを“よしりんの漫画”のようだと表現したのは、こういう理由からです。
ただ、私はよしりんの漫画を批判しているわけではありません。

私は、制作者はそんな“不純な動機”で世界観を構築するのではなく、あくまでユーザーを楽しませるために
世界を構築してほしかったのです。
やはりこういうのって、ゲームの楽しみ方としては邪道のような気がします。アリスソフトにはあくまで、王道で
行ってほしかったです。
そういう意味で、この大帝国というゲームには本当の意味の批判精神やユーモアに欠けているような気がします。
大悪司は、それが実にいい具合だったのに。
2011年05月05日07時41分17秒
>「ここで語られている日本は実に理想化された日本」。
>まさにおっしゃるとおりだと思います。とくに『帝ルート』。
>このゲームは、W.W.Ⅱという誰もが知っている史実をベースにしてしまったせいで、生々しくなりすぎたのかもしれません。
>笑えない、冗談では済まない、楽しめない。

私がこの作品をプレイするに当たって、楽しめなかった一因は、結構この日本と他国との扱いにあるかな~とも思います。プレイしていれば分かるとおり、ゲーム序盤の大部分が史実通りに
進んでいきますが、一つだけ大きな違いがあります。日本が過去に行った悪行などは全てなかったことにされており、他国が行った事にされていたりする。 日本だけはなぜか昔からクリーン
な、悪行等を行った事がない国だという印象を、歴史に疎い人に与えかねない危険性があると思います。

例えばドイツという国ですが、第二次世界大戦では確かに悪の象徴でした。しかしながら、二次大戦後ドイツと日本は似たような発展を遂げたようで、実は全くの正反対の発展をとげています。
戦後66年が過ぎた今でも日本は未だに隣国の中国・韓国・ロシアと領土問題等はじめ、いざこざを起こしています。アジアではまだまだ戦争の禍根とも言うべき反日抗争が強く根付いています。
これに比べ、ドイツという国はここ数年毎年行われる英BBCの「好印象の国」の世界的世論調査で1位になっています。 2次大戦中に占領下に置かれたフランスから一番投票が多いくらいです。
謝罪に努力を積み重ね、今ではEUを政治・経済的にリードする、他国に信頼される国になってます。

私がなぜこういうことを書くかというと、他のレスにも書いたことがありますが、私は仕事柄年の半分は欧州出張に出ていて、ドイツによる機会も多いわけです。で、向こうに知っている
友人も沢山いる為、正直この作品は私的には日本の恥であり、向こうの方には申し訳ないなと思います。史実ではドイツ・日本共に、両国とも悪であったわけです。 それをドイツという国は
あれだけの努力をし、他国からの信頼をとりもどしたというのに、この作品ではまるで当時のドイツだけが悪であり、日本は正義であったかのような扱いになっています。 これを他国の人が
作るのならまだ納得はいきますが、未だアジアでの信頼を回復していない日本人が作ってしまうと確かに冗談にならないかもしれません。日本が連合側に参戦して2次大戦を戦う漫画なども
多数存在しますしね。他国に関してはWW2関係なく、現代のその国の風習をバカにするようなパロディネタも多いですし。他国をバカにしたり他国を悪者に仕立て上げるのが悪いといっているわけでは
ありません。ただ日本だけは棚に上げるのは大問題ではないかと個人的には思います。やはりこういったことを続けていると、アジアでの反日感情はいつまでたっても消えないのではないかと思う。

WW2という題材なのである程度の覚悟はしていましたが、やはり残念ですね。ま~個人的には内容云々以前にゲームとしても駄作な今作でもありますが。
2011年05月05日08時03分23秒
レスありがとうございます。
まだコンプリートできていない状態で色々書いてしまい、勇み足だったなと今は反省しています。
「まきルート」「帝ルート」はクリア済みなのですが、まだ「菩蘭亭亜」も「カテーリン」も提督としてまともに採用しておらず、自分で持ち出したくせに「戦国ランスのタクガ」のイベントも避けている、そんな状態でまともな議論に参加できるわけがありませんでした。。。
いつになるかわかりませんが、ちゃんと内容を確認した上で何か書けるといいなと思います。すみませんでした。

御前会議について。
「結果的に」、3人の重臣による多数決になっていることが多いですよね。
しかし、「日本化」だけは帝が起案し、陸軍も外務も反対する中、海軍(東郷)ひとりの賛成で強引に可決(?)されていますね。
冒頭でも説明されていましたが、実際の決定方法は多数決ではない。
そして、「日本化」という、内容的にも、ゲーム的にも(収入激減)、恐ろしい内容の選択肢を選ぶことによって、帝ルートに行く。
プレイヤーに「毒りんご」を食べさせるわけです。
ですから帝ルートの帝は、免責されないのではないでしょうか?
もっとも、その選択をしたのはプレイヤーです。(ということにさせられてしまいます)

「こんな毒りんごを客に食べさせる料理店なんて、とんでもない!」という反応が、極めて良識的で、正常だと思います。
「食べてみたら、毒りんご、意外とおいしかったよ?」という反応(=私)は、おそらくまともではありませんね。
やはり、W.W.Ⅱという「毒りんご」の素材を調理した時点で、まずかったのかもしれません。
「提督の決断シリーズ」でも色々問題になっていたような……
未成年のころ、W.W.Ⅱ関連のSLGは怖くて手を出せなかったことを思い出します。
W.W.Ⅱという素材を選んだ時点で、もはや政治的・思想的な要素と無縁でいることは難しいですよね。
ティーゲル戦車やシュバルベ戦闘機のパラメータ一つにも、何らかの政治的スタンスが反映されてしまう気がします。
ましてや、アリスソフトは毒素を隠そうともせず曝け出していますから……

「大日本帝国万歳ー!」というようなことは、ハニワの国で、すぐパリンと割れる、頭がからっぽのハニワ達にのみ、叫ばせておくべき内容だったのかもしれませんね。
こういう世界観でしか、このゲームを作ることができなかったんだろうなあ、と思います。
また、「とり」を失ったことは、少なくとも現時点では大きすぎる痛手になっていますね。
『本当の意味の批判精神やユーモア』が指すと思われる部分を、担っていた人だけに。
2011年05月05日12時44分23秒
miniminipooさん、はじめまして。
丁寧なレス、ありがとうございます。
私は、このレスが荒れることを望んではいませんので、私自身の歴史観や政治的なスタンスを
表明することは控えさせていただきます。できれば、私の文章の“行間”を読んで、お察し
いただければ幸いです。
ちなみに私も、半年ほどではありますがドイツに住んでいたことがあります。
そのときは美術館(アルテ・ピナコテク)に入りびたりでした。
まあ、あえて言えば私自身もminiminipooさんがおっしゃったようなことを、ドイツ滞在中に感じました。

私はエロゲーとは、そもそも不謹慎なものだと思っています。その不謹慎さも含めてエロゲーが
好きなのです。しかしその不謹慎さは、ユーザーを楽しませるためにこそあるはずです。
しかしながら大帝国においては、その不謹慎さがこのゲームを楽しむのにはマイナスになって
しまっています。私は、そのことを問題にしているのです。


mazamashiさん。
>まだコンプリートできていない状態で色々書いてしまい、勇み足だったなと今は反省しています。
いえ、おっしゃりたいことは大変よく伝わりましたので、大丈夫だと思いますよ。
多くの人にとって、戦国ランスの“タクガ”の描写がきついことは確かですし。

あと御前会議についてですが、たしかにmezamashiのおっしゃる通りだと思いますが、御前会議では

 外務長官:国のことよりも自分のロリコン趣味を優先している。例えば、レーテイアが好きなので
      三国同盟を推進したり。

 陸軍長官:血気盛んな青年将校。

このような描かれ方をしています。そのなかで主人公だけが冷静な判断力を持っているように見えます。
ですから、印象としては主人公(ユーザー)が賛成したことこそが重要であり、残り二人の長官の意見
は「取るに足らないもの」に見えてしまうのではないでしょうか。ですから、日本化計画の際に
帝が下した決断も、ユーザーに与える印象としては「真に尊重すべき意見に従っただけ」という印象で、
必ずしも「彼女が責を負うべきもの」という感覚が薄いのではないかと感じます。
ただし、ここは意見が分かれるところだろうと思います。

>「食べてみたら、毒りんご、意外とおいしかったよ?」という反応(=私)は、おそらくまともではありませんね。
いえいえ、エロゲーマーとしては至極まっとうだと思いますよ。私もそうですが、「毒りんご」を食べる楽しさ
こそがエロゲーの醍醐味だと思いますし。
ただ私が問題にしているのは、ゲームの楽しさを台無しにしてしまう「毒りんご」もあるのではないか
ということなのです。

あと、「とり」さんの件については私もまったく同意します。ほんと、残念ですね。
2011年05月05日13時55分51秒
私も荒らしたいわけではありませんが、このスレが話題に上がってましたので書かせて頂きます。

私はこの作品をしておりませんし、皆様がこの作品から感じ取られたことを否定するつもりもありません。
ただ、ご自身の主張をされるのに、ある事柄を歪め、それを自身の補強に使うのはどうかと感じました。

つまり、大帝国は○○を扱っている。○○は、本来△△だ。大帝国は、だから間違っている。
という皆様の主張のうち、「○○は、本来△△だ」が間違っているように感じられたということです。
最初に書きましたとおり、私は皆様方の批評にケチをつけませんが、
結論さえ良ければ、その過程は何を書いても良いとはならないだろうと思い、以下を書かせて頂きます。



まず、「ボランティア」の件ですが、仰りたいことは分かります。
それは、日本の感覚で言うならば、常識的なことでしょう。
しかし、本来ボランティアとは利己的なもので、「自分がしたいからする」が一般的です。
ここで一般的と申しましたのは、諸外国での見解、人間科学での取り扱いから言っております。

もちろん、私は、ボランティアとして頑張っておられる方々を否定しているわけではありません。
個々人がどういう意識でボランティアをされているかと、本来の意味は別という話をしております。
それが、拝読しておりますと、ボランティアには色んな意味があるという前提に立っておられるよう感じます。
そうではなく、実態として、色んなケースがあるということなのです。


ドイツの謝罪と、こういう作品は日本の恥という御意見もありました。
私としては、戦争の一側面だけを見て、「悪」とするのは行き過ぎの御意見かと思っております。
たとえばヒットラーでさえ、その生い立ちに注目され、一刀両断で切り捨てられているわけではありません。
アメリカについては書かれていませんが、スミソニアン博物館で広島原爆を展覧していますね。
広島原爆を、すばらしき科学の象徴とするところからしても、戦争は悪しかいないことは分かるかと思います。


この手の勘違いは他にも見受けられまして、「エロゲーとは、そもそも不謹慎なもの」がそうです。
これは個人の見解として書かれてますから取り上げるのは間違いでしょうが、
私が言いたいことの説明として、あえて挙げさせて頂きます。

エロゲーが不謹慎なものと仰りたいことは分かるのですが、私があえて不謹慎ではないと言う理由は、
人間の「無意識(欲望)の捌け口」となっているからです。

臨床心理学を勉強されると、人間の心にドロドロの闇があることが分かると思います。
この闇は誰にでもありますが、健全な社会生活を送るため、隠蔽しております。
闇が肥大化して、個人では手に負えなくなった方々を、アダルトチルドレンと呼びます。
もちろん、この闇には、「他人との関係に安心感を感じない」といったものだけではありません。
ドロドロとした性の欲望も含まれています。これを発散する方法の一つとして、エロゲはあるのだと思います。

よくある間違いとして、ある種のTV番組が犯罪を増長させている風評があります。
しかし、そんな調査結果はありません。
認知科学では、現実を真似た擬似ドラマが、現実との区別をつけなせなくなると言っています。
このように思い込みが事実把握を歪めていることは多々あり、不謹慎という一般見解もその一種だと思われます。



さて、ここまで3つを取り上げさせて戴きましたが、私も含め皆様は、一側面しか見ておられないわけです。
それでエロゲを批評されるのは別に構わないでしょうが、エロゲ以外のことを批評するのは、どうでしょうか?
そういう部分は、勉強が足りない部分があるのですから、言い方には気を付けられた方が良いかと思います。
2011年05月05日19時24分13秒
>HRsukiさん

この感想主さんは、別に不謹慎という言葉を否定的に使っていないと思いますが。

>Lumis.Eterneさん

たぶん、今作に対する思いはLumis.Eterneさんと同じです。
大悪司にあった皮肉や風刺やユーモア、バランス感覚が足りなかった。
不謹慎でぶっ飛んでるけど面白いし楽しいから許せるって気分になれなかった。

しかし私はその原因を、主義主張がむき出しであるという風には表現したくない。

“よしりんの漫画”を引き合いに出されてますが、
「大帝国」の制作陣によしりん程の熱意や主義主張があるようには見えません。

おっしゃる通り右寄りな雰囲気ではありますが、
それは、制作陣の主義というよりは趣味のレベルだと思ってます。

「大帝国」の問題は、ただただエンターテイナーとしての力量不足だと思います。

例えば、この作品から政治的・歴史的スタンスに絡む描写を全て無くしたとしたら、
面白い作品になるかというと、そうはならないと思います。

W.W.Ⅱに対して主義主張を持つのは我々であって「大帝国」の制作陣ではなく、
「大帝国」の制作陣は我々の主義主張に打ち勝って楽しませるほどの、エンターテイメント力がなかった。

大事なのは主義主張ではなく、ユーモア、バランス感覚などのエンターテイメント力であり、
問題の本質はそれが足りなかったことなのだと思います。
エンターテイメント力不足が主たる問題であり、
その結果として我々の持つ主義主張や道徳観と作品が対立してしまった。

私はそういう風にとらえています。

>アルビルダを見ていると、なぜか“GALZOOアイランド”に出てくる“山のサチ”を思い出してしまいました。

言われてみれば確かに(笑)
アルビルダは今作では結構お気に入りでした。
2011年05月05日20時04分50秒
rimjinさん

>大事なのは主義主張ではなく、ユーモア、バランス感覚などのエンターテイメント力であり、
問題の本質はそれが足りなかったことなのだと思います。
エンターテイメント力不足が主たる問題であり、
その結果として我々の持つ主義主張や道徳観と作品が対立してしまった。

仰るとおりだと思います。第一に作品としての面白さが感じられない為、色々と考える余裕が出来、
余計なところにまで思考が及んでしまうんでしょうね。私自身も多分この作品に魅入られ、楽しめていれば、
下に書いたような意見は考えが及んでも、ここでわざわざ書き込むという様な事はしなかったのではと思います。
2011年05月05日20時28分20秒
rimjinさん

>この感想主さんは、別に不謹慎という言葉を否定的に使っていないと思いますが。

私は、「その表現方法を選ばれた」ということについて書いたつもりです。
他を、例題に選んだ方が分かりやすかったかもしれませんが、私自身の書きやすさから選びました。
2011年05月05日20時39分59秒
HRsukiさん

どうも、誤解があるようですね。
私は、この作品を右よりだとも右翼的だとも言っておりませんし、そんなことを問題にするつもりもありません。
ですから、念のためあらかじめこう書いておいたのです。

>一応念のために言っておきますと、私は決してここで主張されている歴史観や主張がまずいといっているわけではありません。

私が言っているのは、

 制作者の主張が、「なんのひねりもユーモアもなくむき出しのまま」入ってしまうのは、ゲームを楽しませる上では
 マイナスではないか

ということであって、その主張の妥当性ではありませんし、ましてや「日本も悪い事をした」だの「もっと日本を悪く描け」
などと言っているわけでもありません。あくまで、ゲームを楽しませるという観点から見てどうなのか、ということだけなのです。

また、私が“よしりんの漫画”を引き合いに出したのは、「読者を楽しませることよりも、自身の主張を優先している例」として
挙げたのであって、その中身について問題にしているわけではありません。
また私は大帝国が間違っている、などとも言っておりません。あくまで、ゲーム制作者としてのバランス感覚が欠如しているのでは
ないかということです。

>それが、拝読しておりますと、ボランティアには色んな意味があるという前提に立っておられるよう感じます。

私が言いたいのは、ボランティアをしてらっしゃる方にもいろんな方がいるということであって、何もその方々をひとくくりにして
けんかを売るようなことをしなくてもよいのではないか、ということです。

また
>エロゲーが不謹慎なものと仰りたいことは分かるのですが、私があえて不謹慎ではないと言う理由は、
>人間の「無意識(欲望)の捌け口」となっているからです。

私は、エロゲーは“不謹慎”であるからこそ“人間の「無意識(欲望)の捌け口”になりうる、と思っています。
だからこそ、エロゲーの持つ不謹慎さは重要だと考えています。
なぜなら、人間の無意識や欲望というのは一般的には極めて不謹慎なものであると思うからです。
このような不謹慎なものの捌け口には、“不謹慎じゃない”ものでは不可能であると思うのです。
ちょうど、性欲を「スポーツで解消しろ」と言うのとおなじように。
また、不謹慎という言葉ですが、これは世間の「くそったれな常識」というものへのカウンターパワーという意味で
以前から一貫して使っている言葉です。

また
>エロゲ以外のことを批評するのは、どうでしょうか?

私は、上の感想でエロゲー(大帝国)以外のことを批評などしていません。もし、そう感じられたのならどの部分を指して
そうおっしゃっておられるのか、ご指摘いただけると幸いです。

 
rimjinさん、はじめまして。
レスありがとうございます。

>おっしゃる通り右寄りな雰囲気ではありますが

私は、この作品を右寄りなどといっているわけではありません。
私が、帝の「文字が右寄りに~」というせりふを引用したのは、あくまで制作者が「確信的に」自分達の主張を入れてきたと、
このせりふから感じたからです。

>例えば、この作品から政治的・歴史的スタンスに絡む描写を全て無くしたとしたら、
>面白い作品になるかというと、そうはならないと思います。

私も、そう思います。ですから私が問題にしているのは、一貫して「ゲームを楽しむ妨げになっている」という一点のみについてです。
ですから、ぶっちゃけ大悪司のように「もっとうまくやってほしかった」ということなのです。
ですから結局、私が言いたいこともrimjinさんとほとんど変わらないのだと思います。


miniminipooさん

>第一に作品としての面白さが感じられない為、色々と考える余裕が出来、

私もそう思います。これこそが、この作品に対する不満の本質なのだと思います。
2011年05月05日23時19分36秒
評論者のメインの主張は

>しかし、この大帝国は違います。ユーザーの数もかなり多いであろうことは事前に予測できるはずで、
>そのユーザーの中には様々な考えの人がいることはわかりきったことだからです。
>もしかすると、実際にボランティアをしてらっしゃっる方だっているかもしれないのです。
>これは、この作品の中で述べられている歴史観や制作者の主張についても同じで、
>ユーザーの中にはこのゲームのテキストを読み進めるのがかなり苦痛だった方もいるのではないでしょうか。
>これまでのアリスソフトであれば、あくまでユーザーを楽しませることが第一で、
>自分達の主義主張は二の次だったはずなのです。
>それが、この作品においては逆転しているようにすら感じます。
>これでは「主客転倒」のそしりは免れないのではないでしょうか。私は、この部分に最も危惧を覚えるのです。

であるので、

>私がアリスソフトというメーカで最も評価している点は、きわめて秀逸な「バランス感覚」です。
>これは、なにもゲームバランスだけを指しているわけではありません。もっと広い意味での「バランス感覚」です。
>しかしこの大帝国においては、このバランス感覚がかなり崩壊しているように感じました。私は、ゲームの中に制作者の主義主張を
>折り込むこと自体は必ずしも悪いことだとは思っていません。
>しかし、このゲームのようにその歴史観や主義主張を、
>何のユーモアもひねりもなく「むき出しのまま」提示するのは、
>ゲームがあくまでも娯楽であることを考えると、大変にまずいと思うわけです。

ということだと思われる。

 僕の読解力で要約すると、
「ユーザーがたくさんいるだろう製品である以上、
作家性が鼻につかないように工夫すべきだ。」
ということなのだと思う。

 きわめて日本的、保守的な発想であるが、
これはそもそも無理な話なのだ。
世の中にはたくさんの人がいる以上、
「むき出しのまま」でないことを不愉快に感じ、
娯楽として不完全だと思う層もいるからだ。

 したがって、マーケッティングして、多くの購買層が満足するようにするわけだ。
ぶっちゃけ、SLGのような
「力で相手をねじ伏せて、自分の主張や正義を通す」
ゲーム形体で第二次世界大戦をモチーフにしたゲームを出すわけだ。
どういう層が食いついてくるかは明白だろう。
つまり、評論者の言うような不愉快に思う層は、
この手のゲームに食いついていく層のため切り捨てられた層なのである。

 一応、マーケッティングの是非について言うと、
昨今のゆとり世代の国語力
(「むき出しのまま」でないとわからないで不愉快になる人たち)と
ネトウヨ層とエロゲーマの重なり等をかんがみると、
アリスソフトの戦略は間違っていないのである。

 実際、5年前ならこのゲームはここまで売れなくって、
場合には発売中止になり、
軽薄な内容と切って捨てられたはずである。
(マブラブあたりが分水嶺と思われる)
ところが世代は変わり、「バランス感覚」のさじ加減が変わってしまい、
むしろ、そのような時代に対応したアリスソフトは大儲けしたわけだ。

 最後に老婆心ながら言うと、
評論者は「バランス」という主観的な
(そして、異端を指定するという意味で極めて暴力的な)
言葉を使っているが、
そこを明確にして、ぶっちゃけていった方が良かったと思う。
あえて中立を装うように書いた結果、
論評者と同じ層の人にはわかりにくいし、
論評者と違う層の人には不適当な批評になってしまっているのが残念だ。
2011年05月06日00時32分20秒
Lumis.Eterneさん、お返事ありがとうございます。

まず最初に断らせて頂きたいのですが、私の最初の書き込みは、Lumis.Eterneさんだけに宛てたものではありません。
ひととおり拝読しまして、「エロゲ以外のことを批評するのは、どうでしょうか?」と書きました。
今回の書き込みは、Lumis.Eterneさんが書かれました内容についてのみ触れたいと思います。


>制作者の主張が、「なんのひねりもユーモアもなくむき出しのまま」入ってしまうのは、
>ゲームを楽しませる上ではマイナスではないか

まず1点目ですが、私は何度も書きましたとおり、御主張については何かを言うつもりはありません。


>「日本も悪い事をした」だの「もっと日本を悪く描け」などと言っているわけでもありません。

2点目は私の書き込みに対しての御意見かと思いますが、この点については別の方に対するものです。
つまり、Lumis.Eterneさんの感想を読まれて、あるレスが付き、そのレスを読んで私は思ったということです。
もちろん私だけが思ったわけではありません。
前回「話題の挙がっている」と書きましたが、
人によっては、「日本はもっと卑屈になれ」と言っている様に感じた方もいるようです。


>ボランティアをしてらっしゃる方にもいろんな方がいるということであって、
>何もその方々をひとくくりにしてけんかを売るようなことをしなくてもよいのではないか、ということです。

3点目ですが、4点目と一緒に説明した方が分かり易いと思いますので、後述致します。


>私は、エロゲーは“不謹慎”であるからこそ“人間の「無意識(欲望)の捌け口”になりうる、と思っています。
>だからこそ、エロゲーの持つ不謹慎さは重要だと考えています。
>このような不謹慎なものの捌け口には、“不謹慎じゃない”ものでは不可能であると思うのです。

私が問題にしたのは、どうして「不謹慎」という言葉を使われているのか?ということなんです。
私は、「“不謹慎”であるからこそ“人間の「無意識(欲望)の捌け口”になりうる」とLumis.Eterneさんが思われていることは、
理解して書いておりました。

私が、あえて説明しましたのは、「だから不謹慎じゃないでしょ」という意味があります。
もちろん、その時は、「以前から一貫して使っている」という点を知っておりませんでした。

もちろん、例題として挙げさせて頂いた3点は、同じ事をいうために使わせて頂いたものです。

あとまわしにしたボランティアですが、これも不謹慎と同じで、「見方」の話です。
私が実態として不謹慎ではないと言うのに対して、
Lumis.Eterneさんが、世の中一般的な常識を皮肉って使われているのと同じ相違です。

まぁ、これらの点はどうでも良いのです。そもそも3点を例に出したのも、あからさまにしないためですから。


>私は、上の感想でエロゲー(大帝国)以外のことを批評などしていません。

私が最初に書き込んだ目的がココですね。そして例題3点はどうでもいいことと言いましたが、この点は重要です。

>できれば、私の文章の“行間”を読んで、お察しいただければ幸いです。

は、歴史観や政治的なスタンスは行間で出しているという意味ではないでしょうか?
正反対の返信は、以下のものです。

>私は、この作品を右寄りなどといっているわけではありません。

Lumis.Eterneさんの書き込みは、何かと注目されているようです。
私がこの文章を作成している間に、kakannkannさんが投稿されましたが、
そういう意見もあるわけで、それに反対する方が「歴史」等を持ち出すこともあるわけです。
そして、それに対する返信は注目されていますよ?

最初にも書きましたとおり、私の最初の書き込みは、Lumis.Eterneさんだけに宛てたものではありません。
2011年05月06日00時50分14秒
kakannkannさん、はじめまして。
レス、ありがとうございます。

>きわめて日本的、保守的な発想であるが、
>これはそもそも無理な話なのだ。

どうやらそのようですね。しかし私は、かつての(大悪司の頃)のアリスソフトにはそれがある程度できていたと思っているわけです。
だからこそ私は、大悪司をかなりきつい内容でありながらも、高く評価しているのです。

また、ここで私が言っている「むき出し」ということと、「わかりやすい」ということは、似ているようで少し意味が違います。
ここで言っている「むき出し」というのはあえて言えば、なんか「説教くさく感じた」ということなのです。
大悪司においては、こういった部分をうまく「風刺」や「ユーモア」に転化しながらも、決して「わかりにくく」はなっていないと
思うのです。

>評論者は「バランス」という主観的な言葉を使っているが、
>そこを明確にして、ぶっちゃけていった方が良かったと思う。
>あえて中立を装うように書いた結果

私は、先のレスでも書きましたが、この作品の中で述べられている主張の是非についてどうこう言うつもりはまったくありません。
また、中立を装うつもりもありません。
私の言いたいことは要約すると「説教くさかったので、ゲームを楽しめなかった」という一点につきるのですから。
2011年05月06日01時08分33秒
HRsukiさん。

ええと、まずHRsukiさんの問いかけが、誰に対してのものなのかよくわからなかったので、混乱してしまったようです。
それとも、HRsukiさんは私と他の方を「同じ」とお考えなのでしょうか。

>人によっては、「日本はもっと卑屈になれ」と言っている様に感じた方もいるようです。

私の書き方も悪かったのかもしれませんが、これはさすがに深読みのしすぎだと思いますよ。
私自身、もし「日本はもっと卑屈になれ」なんて言われたらムキになって反論しちゃう方ですから。

また「不謹慎」についてですが、私はあえて「不謹慎」であることを誇ればいいと考えています。
私は、もし世間でまずいと言われているラーメンがあったとしたら、「これはうまいんだ」と言うのではなく、
「まずくて何が悪い」という質なのです。まあ、いわゆる「ひねくれ者」ということですね。

>できれば、私の文章の“行間”を読んで、お察しいただければ幸いです。

これは、「ご想像におまかせします」というくらいの軽い気持ちで書いたのですが、確かに書き方が悪かったかもしれないですね。
ただ、どのように書いてもレスが荒れるのではないかと感じていましたので、もっとも無難な書き方をしたつもりだったのですが。
以後、こういう書き方はしないように気をつけます。

>そして、それに対する返信は注目されていますよ?

そんな、私に何かを期待されても困りますよ。
前の方へのレスでも書いたとおり、私の言いたいことは「説教くさくて、ゲームを楽しめなかった」という一点なのですから。
2011年05月06日01時44分32秒
Lumis.Eterneさん。

貴兄の感想は貴兄の立場では正しいことに異論はない。
しかしながら、じつは、貴兄の立場に依存した主張であるというのが私の指摘になる。
たとえば、

>どうやらそのようですね。しかし私は、かつての(大悪司の頃)のアリスソフトにはそれがある程度できていたと思っているわけです。
>だからこそ私は、大悪司をかなりきつい内容でありながらも、高く評価しているのです。

の「それができていた」というのは、貴兄の言うところの「バランス」が取れていたということだと愚考するが、
その、「それができていた」とはどういう立場でどういう意味なのか、
貴兄が明確にしない限り、無意味な言葉となるわけである。

一方、私は、購買層における『バランス』とはどうなのかを提示している。
そして、そのバランスにおいては貴兄の指摘の方が『バランス』がとれていないということを
主張しているのである。


また、わかりやすさについて、

>また、ここで私が言っている「むき出し」ということと、「わかりやすい」ということは、似ているようで少し意味が違います。
>ここで言っている「むき出し」というのはあえて言えば、なんか「説教くさく感じた」ということなのです。
>大悪司においては、こういった部分をうまく「風刺」や「ユーモア」に転化しながらも、決して「わかりにくく」はなっていないと
>思うのです。

と書いておられるが、メインターゲットのゆとり層は風刺やユーモアの機微がわからないと思われる。
自分はこういう層の方々のレポートを拝見することがあるのだが、
想像を絶するものが返ってくる。
はっきり言うと、説教くさいぐらいが正解なのである(「とある魔術の禁書目録」が流行る理由はそこにある)。
おそらく、文化が異なる。


最後に、

>私は、先のレスでも書きましたが、この作品の中で述べられている主張の是非についてどうこう言うつもりはまったくありません。
>また、中立を装うつもりもありません。
>私の言いたいことは要約すると「説教くさかったので、ゲームを楽しめなかった」という一点につきるのですから。

というなら、そう書くべきだと思う。
それ以上に主張がないとするなら、
不必要なものを配置しすぎて行間に余計な臭が漂う、
ミスリーディングな文章だと思う。

補記

最後の「ミスリーディングな文章」は最初の評論のことである。
貴兄の返答を指しているわけではない。
2011年05月06日01時44分36秒
kakannkannさんのご指摘で、私も色々と思うところがありました。
やはり、一言感想に書いたとおり「へとへと」の状態で感想を書いたことがそもそもの間違いということなのでしょう。
これは、私の大きなミスだと思います。
よって、この感想は一日後に削除いたします。
レスをつけていただいた方々には、お礼とお詫びをさせていただきます。

どうやら、私にはこのような場で文章を書くための修行が根本的にできていないようです。
ですので、しばらく(一週間ぐらい?)感想を書くのを控えます。

また、このような拙文に投票してくださったredtintさんにもお礼と謝罪をさせていただきます。

ありがとうございました、そして本当にごめんなさい。
2011年05月06日02時10分28秒
Lumis.Eterneさんへ

>私と他の方を「同じ」とお考えなのでしょうか。

この件について説明しますと、行間の件がそう思わせたということです。
もちろん、そうではない部分が多々ありますが、同じと感じてしまう部分もあったということです。

「注目されてますよ?」は、御存知かと思いますが、お気に入りのユーザー数が多いわけですから、
それだけ賛同や批判がされやすいということですね。

2011年05月06日05時59分33秒
ccharaさん、レスありがとうございます。

私も、ccharaさんのように「確信的」だったのならば、まだしもよかったのですが、
私の場合無意識のうちに「爆弾」をばら撒いていたようです。このことは、より一層たちが悪いと考えています。

>暴言を吐いて置いて、その暴言を無かったかの様に改変したりするのはフェアじゃないと思いますので

基本的に、私もそういう立場ですが、それはあくまで自分が意図した通りか、あるいはそれに近い読まれ方をされている場合で、
今回はさすがに、自分の意図とはかけ離れた読まれ方をされ、その責任の大部分は私自身の至らなさにあるのですから
私もあえて今まで守ってきた基本方針をねじ曲げることにしました。

そういうことも含めて「フェアではない」といわれれば、まさにその通りで返す言葉もありません。
ですから、この感想を削除することによって受けるであろうご批判は、甘んじて受け入れるつもりでおります。
ご忠告、ありがとうございました。


HRsukiさん。

理解しました。今回の件は私自身の書き方にもかなりの問題があると感じましたので、
私からお答えできることはないと思います。

あと「注目されていますよ」の件ですが、私はそういうことにまったく考えが至りませんでした。
2011年05月06日06時52分38秒
大帝国は未プレイでアルビルダちゃんかわいいくらいしか知りませんが、お邪魔させていただきます。

私もccharaさんと同様に、この感想とコメントレスが消えるのはもったいないと思います。
こちらに限らず、皆さんの労力かけた感想がただ投げっ放しは惜しいと、コメントレスを積極利用してる人間なので。

こういう場でレビュアーさんの顔が見えるのも貴重です。
孕ませ以外を語っているHRsukiさんとか、レア中のレアですからね!

ただLumis.Eterneさんがこれ以上へとへとになるのを見たい訳ではないので、コメントがこのまま落ち着けば良いと思ってます。
2011年05月06日06時55分40秒
imotaさん。
ご心配をおかけしたようで、すみませんでした。
私も、この感想に対してレスをいただいた方にはほんと申し訳ないと思っています。

ただ、このままこの感想が残っても、どうも誰にとってもいいことなど何一つないように思えるのです。
なにとぞご理解いただければ幸いです。
2011年05月06日08時56分10秒
>このままこの感想が残っても、どうも誰にとってもいいことなど何一つないように思える

やはりLumis.Eterneさん、ひどく疲れていらっしゃるようです。視野が狭幅となっている。私の目には単にうっちゃりたいだけの様に写ります。
普段の貴方ならば、そのような独善的思考回路こそ問題だと気づけないはずがありません。誰かのためにならないから消すと言えば聞こえは良いです。
一見すると皆の為を思ってる様にも見受けられる。ただ、それを言うなら管理人さんの立場にも立つべきでは。この感想及びレスの活動全ては
本サイトの勢いそのものです。それらを全て無かった事にするのは、管理人さんにとって良い事と言えるでしょうか。

感想を消すか否かの判断は、十分な休息をとってから行ったほうが良いと思われます。
消すのは一瞬です。楽は楽でしょう。ただし本当に「そんな」理由で安易に実行してしまえばLumis.Eterneさんは
何かを失うような気がします。
2011年05月06日09時40分22秒
消してしまうとの事ですが、議論は興味深く読ませて頂きました。
物凄い極論ですが、イデオロギー的にある程度左に居る方に取っては不快な部分のあるシナリオだったという事なんですかね。
まったく考えつきもしなかった批判でしたので目から鱗で面白かったです。
2011年05月06日10時16分11秒
アミーゴさん

 たぶん、Lumis.Eterneさんはそういう読まれ方をされたくないんだと思う。
彼/彼女は(本心はどうあれ)イディオロギーに触れたくなくなかったんだと思う。
実際いくつかの返答で、そういう反応をしている。

 だから消したがっているんだと思う。
2011年05月06日10時44分48秒
残す残さないについては、容易な判断じゃないですよね。

まず、残しても残さなくても、悪く言いたい人間は悪く言います。
私としては、Lumis.Eterneさんとしては、返信に問題があったと思ってますから、残しても問題ないように思えますが、
右とか左とか、意図していない議論の感想が書き込まれていく恐れは否定できないでしょうね。

消すと、書き込んだ人間の労力を無駄にするとの投稿も拝見しましたが、
そこはむしろ、Lumis.Eterneさん事情を配慮して欲しいと思います。

他方、残したとしても、冷かしが湧いても実害を被る方がいないのも事実です。
そして、Lumis.Eterneさんが意図してなかったという表明も残ります。これは大切なことだと思います。
閲覧数は5000を超えてます。それだけ注目された内容だから、容易に判断できないものだと思います。

私個人としては、この5000人以上の方のために、文章の修正もしくは追加が望ましいと思います。
2011年05月06日10時51分17秒
自分もこの感想レスの前半に披露されているイデオロギー(というほど大層なものでなく単に感性の問題
なのかな?)には賛同できないですし、同じくパスポートがEUの素っ気無い通関印で一杯になっている身
としては、随分自分とは異なる環境なんだなぁとある意味奇異にすら感じましたが、削除には反対です。

Lumis.Eterneさんの精神衛生上の問題から、仮に暫くレス不許可にするにしても感想&レスの全削除
は勿体無いです。あぁ・・・時間が無い。すみません。また書きます。今日削除されると聞き、取り急ぎ。
中途半端でごめんなさいごめんなさいごめんなさい。


(11/05/07)追記
思いとどまって貰えてよかったです。またLumis.Eterneさんの感想を読めればいいなぁと思います。
2011年05月06日11時52分22秒
私自身は「大帝国」というゲームをプレイしていないため、場違いかと思いますが、横から失礼します。

私は今回のルミス氏のレビューが、問題のあるものだとは感じておりません。要は、「ルミス氏にとって主義主張が説教くさく感じたので楽しめなかった」ということであり、その説明を氏はレビュー上でなさっているだけです。
バランスという単語がどうとか、氏が左寄りなのか右寄りなのかとか、そういったことは別にどうでもいいことだと思います。

このレビューからは、「このゲームが、少なくともルミス氏という一プレイヤーにとって、説教くさいと感じさせるゲームであった」ということが読み取れます。これは有益な情報だと思います。

別に氏が有名レビュアー(お気に入りユーザー数が多いレビュアー)だろうがなんだろうが、そんなことはどうでもいいではありませんか。
有名レビュアーが無名レビュアー以上のプレッシャーを感じる必要は、どこにもないと考えます。有名だろうが無名だろうが、レビュアーに上下はありません。皆が楽しく自由に感想を書けば良いのです。
有名レビュアーの方にも萎縮せず自由に、楽しく感想を書き続けてもらいたいと思います。


消すかどうかは、全てルミス氏が決めることです。このレビューが有益であるとか無益であるとかそういったことではなく、ルミス氏が消したいか消したくないかで決めていただけば良いと思います。

少なくとも私にとってはこのレビューを読めて良かったと思っています。ですが、それは=、「だから消すな」という意味ではありません。
消すにしろ、消さないにしろ、今後もルミス氏がのびのびと書いたレビューが読めれば、と思っています。
2011年05月06日14時37分42秒
feeさん

 最初の論評から、Lumis.Eterneさんの言うところの、
>「説教くさかったので、ゲームを楽しめなかった」
というのはまったく見えてこない。
ここでの議論の内容を見て初めて理解できることだと思う。
それが言いたいことだとするなら、冒頭の論評はものすごく誤解を招く文章だ。
実際、ここでのやり取りを見てみると、
非常に大きなすれ違いがあることに気が付くはずだ。

 つまり、文章や内容に問題があるのではなく、
Lumis.Eterneさんの意図していることが伝わらないということを、
Lumis.Eterneさんが気が付いてしまったというところが問題だと思う。

 ただし、彼/彼女の言っていることをうのみにするならば、であるが。
2011年05月06日15時18分20秒
>>kakannkannさん

確かに最初のレビューからは、「説教くさかったので」という表現は使われていません。
ただ、「メッセージ性が前面に出すぎていて、むきだしである(この表現は、押しつけがましい→説教くさいとほぼ同義であると考えます)。以前のゲームではメッセージ性を直接たたきつけるのではなく、うまくオブラートに包み、『楽しませることを優先』していたのに」という文章があります。
これは、「メッセージ性を前面に出しすぎたことへの批判」と受け取れます。
もちろんレビューの段階では、「ゲームの作り方への批判」であり、「説教臭かったから楽しめなかった」とは書いてありません。ニュアンス自体はやや異なります。
ですが、「主義主張がむきだしであることへの批判」+「私は楽しめなかったし、苦痛でした」と書いてあるわけですから、それは要するに「説教くさくて楽しめなかった」と同義であると思います。

>>つまり、文章や内容に問題があるのではなく、
Lumis.Eterneさんの意図していることが伝わらないということを、
Lumis.Eterneさんが気が付いてしまったというところが問題だと思う。

私もそう思います。
2011年05月06日16時18分37秒
feeさん。

あなたの発言の通り、
説教くさいという意味が全く取れないというのは言い過ぎである。
したがって、私の発言、

>最初の論評から、Lumis.Eterneさんの言うところの、
>>「説教くさかったので、ゲームを楽しめなかった」
>というのはまったく見えてこない。

は撤回する。

この文章には上記以上のミスリーディングな要素があることに関しては
お互い同意に達していると思う。
2011年05月06日16時57分58秒
多くの方に貴重なご意見をいただき、本当にありがとうございます。
どうやら私は、過ちの上にさらに大きな過ちを重ねてしまうところだったようです。

 かつて日本も他国と同じように過ちをおかした。
 しかし、戦後日本人はどの国の人々にも引けをとらないほどにがんばってきた
 だから私は、日本人が好きだし、誇りにも思っている

これが私の基本的なスタンスです。
今回私がやろうとしたことは、この私の基本的な考え方にも反しています。
何せ、都合の悪いことを「なかったこと」にしようとしていたのですから。
kenkenさんのご指摘のように、いつもの私であればこういう考え方は厳に戒めていたはずなのに。

これはごく個人的なことなので本来は書くべきことではないのかもしれませんし、書くつもりもなかったのですが、
「イデオロギー」とか「左」、「右」という言葉が出ているので、事情説明のためにあえて書かせていただきます。

実は私、連休前に仕事で「取材班」の助っ人として宮城県の被災地にずっと詰めていたのです。
そして、そのときに現地のボランティアの方々からお話をうかがいました。
その方々は、ボランティアとしての苦労というお話で

 ・よく「金はいくら貰ってんだ」
 ・ボランティアなんてしょせん自己満足の偽善だ

ということを言われるのがつらいというお話をされていたのです。
ちょうどそんなことがあった直後の「大帝国」だったので、普段であればぜんぜん気にならないはずのことに
過敏になってしまったのかもしれません。
つまり、この作品で私が気になったのは「ボランティア」の部分だけで、実は歴史観とかは特に気になったわけでは
なかったのです。
もちろん「説教くさい」ということが、その大本にあるわけですが。
ですから、私としてはイデオロギーだの右・左だのというご指摘はまったく予想外のことで、
この感想を書いた時点では予想もしていませんでした。
しかし、改めて読み返してみると、そう受け取られても仕方のない表現もあったと思います。

以上のようなことから、私はこの感想本文とレスの全てを消さないで「そのまま残す」ことにしました。
ほんとにお騒がせして申し訳ありません。
ただ、正直しばらくは感想などは書けそうにもありません。ですから、当面感想の投稿などを休止させていただきます。
また、その間レス等があっても返答などはできないと思いますので、なにとぞご了承ください。
そして、復帰後に感想本文に「追記」させていただきたいと思います。



最後に、kenken1231さん、HRsukiさん、kakannkannさん、feeさん、アミーゴさん、やんごとさん、ccharaさん、imotaさん、
miniminipooさん、rimjinさん、mezamashiさん、redtintさん、この感想を読んでくださった方々、お騒がせしてすみませんでした。
そしてありがとうございました。


最後に、kenkenさんの

>消すのは一瞬です。楽は楽でしょう。ただし本当に「そんな」理由で安易に実行してしまえばLumis.Eterneさんは
>何かを失うような気がします。

この言葉には胸をつかれました。
kenkenさんて、なにげにツンデレなのですか?
2011年05月06日18時15分31秒

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