minorityさんの「Soranica Ele」の感想

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ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

ソラニカエレェ・・・
lightは空に還ったのさ。


・システム
フラグ管理がシビアで分かりづらくメンドイ。
序盤に選択肢が多いので間違って何周もさせられる。
それと無駄な選択肢。
さや先輩のM選択肢とか主人公のひとり漫談とか。
さや好きな俺歓喜で、8択もあるからwktkして選んだら、どれ選んでも全部同じテキストとかありえない。
こういう無駄だけどネタになる選択肢っていうのは初期のエルフの作品や暁の護衛みたいな
面白ネタがなければ何の意味もない。
要求スペック満たしてても、戦闘シーンが若干重い。
ED飛ばせないのがだるい。スキップも共通が多いくせにもっさりしてて遅い。
後、会話はわざわざ吹き出しにする、サイドバーで画面調節可能等、工夫していると思うんだけどちょっと読みづらい。
スペック満たしてるのに、文字がぶれて読みづらいところもあった。


・バトル・演出
演出はすごいんだかすごくないんだか判断に困る出来。
例をあげるならメビウスのSINみたいな感じ。
まああまり燃えられるような演出ではないと思われ。
バトルが微妙。もっともな理由としては2つ考える。
1つ目はバトルはキャラが立ち絵で左右に向かい合い、能力を出し合って闘うんだけど違和感ばりばり。
よく言えば丁寧なんだけど、悪くいえば冗長でスピード感と緊張感が足りてない。
なんというか見ていて滑稽と思える出来。
それもこれもバトルの演出がのろいからか。
戦闘エフェクトは瞬間表示されることによりスピード感が出るから燃えるんだが、攻撃が2Dでゆっくりと動いたりしても反応に困る。
例えば相手の氷の攻撃が空からふってくる場面があるんだけど、そこで立ち絵にたんたんと氷がふってくるエフェクト。
こういう描写は瞬間で画面全体に氷の粒が飛んでくるエフェクト出して文章で戦闘描写描いた方が断然燃える。
他にも手裏剣しかり光弾しかり炎しかり総じて動きがのろく緊張感がない。
後、かぐやの超高速移動なんか音だけでエフェクトすらない。数秒その状態が続いたからフリーズしたのかと勘違いしたわ。
言うならば全く動きがないAYAKASHI。
バトルもののADVに動きがないこの手法はあわない。
ライトは演出下手なんだから余計なことせずにdies iraeみたいな描写にすればよかったのに。

二つ目は主人公視点での戦闘描写。
バトルはコロシアムで1対1で闘うのがほとんどなんだけど、そのときのバトル描写が観客の主人公視点というのが問題。
主人公が第三者視点で技の解説や戦闘描写を説明をして
当事者二人は技名叫ぶのと会話しかしてないので動きがなく、見ていて面白みも緊張感もない。
大体バトルものって主人公をいかにカッコよく魅せるかの脚色の一つのはずなのに、
終盤以外、主人公が傍観者なのには落胆した。
これでユーザーが燃えられるとメーカー側は思ってるのかと首をひねるレベル。
メーカーはdiesやパラロスで経験積んでると思ったのにな。
ライターだけのせいではなく、演出や構成も大分おかしい。
それと心理戦や駆け引きが全くなく、絶望的な実力差も刻印(笑)の力で一瞬で解消できるバトルにどう盛り上がればいいのやら。
バトル要素がせっかくあるんだから、ありきたりというか王道だが、裏司だけではなくもっと世界滅亡の脅威となるはっきりした敵役を作った方がよかった。
世界系でバトル要素いれてるんだから、もっと熱い話にできたはず。
ぶっちゃけ、このシナリオ構成だとランク、コロシアム・方舟の設定、バトル要素とか全部なくても主人公の超設定のみで成立するほど話が薄い。
とりあえずいれてみました的な設定が多くてどれも活かしきれておらず結局中途半端な出来になっている。。
後、どのルートでも滅亡後の展開がどうなるのか、この後やっと面白くなるのかと思ったら速攻EDになるから困る。
攻略キャラが多い割にスキップばっかで話の腰をおるのも頂けない。


・BGM
曲自体は良質なんだけど、使いどころがこれまたおかしい。
せつなさを煽るBGMが日常シーンのBGMだったり、たいしてシリアスでもない場面で仰々しいBGMが流れたりとちぐはぐ。
各々のBGMはレベル高いんだけどね。
ちなみに、OP曲、ムービーはいい感じに物語への期待感を高まらせてくれるほど良い出来。
まあそこから急降下するわけだが。
後、PVはネタバレすぎるので見ない方がいい。
ぶっちゃけPV通り話が進むので、見ればやる必要ないといえるくらいシナリオが浅い。


・キャラ
キャラはまちまち。
ただ、独りよがりの思い込み勘違いヒロインが何人かいる。
シナリオが芳しくないので、途中からキャラ萌えに期待するようにしたけど、話が世界滅亡系なのであまりイチャイチャという雰囲気にもならず、その点も微妙。
また、主人公がヒロインに惚れるまでの期間が短すぎる気がする。
というか恋愛描写がそこまで濃いわけでもないのに、恋だの、愛だの、世界滅びてもヒロインを助けるとか臭い台詞を主人公が連呼してるから余計に違和感を感じる。
ヒロインで個人的によかったのはさやさや先輩とゼノビア、次点で会長。この3人くらいか。
さや先輩は場の雰囲気を和ませてくれる犬みたいな存在だった。
light的にわんわんおわんわんお!といういつもの感じに仕上がってる。
ゼノビアはヒール的不幸キャラ。
褐色エロイ。そして、ほっとけない雰囲気がある。
ついつい目がいってしまう可愛さがある。
毒舌だけど、直球に弱いところもいい。
二人ともつるぺた神。
会長は萌えとエロス担当。
予想外のエロ発現には普段の凛々しい姿とのギャップがあって大変よろしい。
後、凛々しいキャラだったり、妹キャラだったり、萌え萌えキュンだったりと色々と属性持ちだったりするところがいい。

主人公は基本、無能で空気。
能力も終盤しか覚醒しないし、攻撃的な能力ではないし、使ったらチート的な強さだから全く戦闘が盛り上がらないし、
終盤以外は、お荷物で役立たずでほとんど傍観者という立ち回り。
主人公無双やカッコよさ、男らしさが発揮する場面は皆無なのでそこに期待しない方がいい。
というか主人公は基本受け身で危険な状況になったから対応するという微妙な立ち回りなんだよな。
物語の中心である役割なんだけど、自覚がないので基本はDクラスの負け犬根性無しで流されるまま。
結局、物語を通して、なにも努力も成長もしていない。
仲間やヒロインがいるからひとりで強くならなくていい、人は一人ではなく持ちつ持たれつうあるべきということを主題にしているのはわかるが
少しは主人公も努力なり、心構えなり、策を講じるなりアクションをしてほしかった。
行動や思考もそこらへんの萌えゲーにいるような主人公と同じなので、はっきりいって魅力がない。
こんな凡主人公が絶え間なく努力し続ける会長やさや先輩、悲劇の運命を持ったゼノビアとは正直釣り合わない。
で、物語の根本も突端も打開策も奇跡も暗躍も見せ場も全て主人公ではなく実行して見せたのは菊哉なんだよな。
終盤で裏司が主人公のことをだらだらと過ごして気付いたら世界救ってたエセ主人公、何からナニまで女頼りのヒモ野郎
とか言ってたが、全くその通りだと思った。
どう考えても菊哉や裏司、印南さんの方が主人公より魅力的だろと思った。

次、不快なヒロイン。
鼻につくのが鳴。
鳴は優柔不断すぎてみててイライラする。
告白、了承、セックスまでして互いに愛し合ったのに、次の日好きじゃないとか言い出す意味が分からない。
鳴のせいで主人公とメガネは振り回されっぱなしだし、やることやって気持ちかたまってるならさっさと覚悟を決めろといいたい。
しかも論破されたり、問い詰められるとすぐ逃げるし。見てて不快極まりないわ。
最後の決闘でも主人公のこと諦めてみんなで幸せになれる方法探すとかいってたのに、
決闘後、いきなし主人公に告白とかない。
有難迷惑すぎる行動のせいで、メガネが不憫すぎるわ。
鬱系の学園物だったら、間違いなくヤンデレになったメガネに刺されてるようなキャラだった。
メガネルートでもその有難迷惑っぷりをいかんなく発揮。
かぐやは声優とキャラが見事にミスマッチしてつまらない電波キャラになっている。
シリアスな場面や戦闘で気が抜けるような発言や理解不能の電波を発するから困る。
しかもそのネタがなんともいえないつまらなさなので泣ける。
他ヒロインは概ね良好。

男キャラの菊哉はヒロイン以上に物語上の重要なファクターであり、エロゲー屈指の最高の友人キャラでもある。
こいつが主人公の方が断然面白いだろうなと思えるほど彼自身も好感をもてるイイキャラだった。
まあホモネタは蛇足だけどね。
にしても序盤のさや先輩のかませ犬っぷりがひどい。立て続けにやられ役やらされて不憫だ。
後、たびたび夢で出てくるマキのポエムが若干だるい。


・エロ
エロは一通りあるが、キャラによって扱いの差あり。
てかかぐや優遇し過ぎ。
内訳は

カグヤ7
オフィーリア4
ゼノビア2
鳴3
未明3
さや3

水霧さんの声は癖があって、抜けないんだよ。
それよりさや先輩の回想増やせよ。
そして、エロシーンの絵使い回し過ぎ。
喘ぎ声ばっかで単調な場面もあり、あまり使えない。
ただ、恋人になってから淫乱になったり、キャラ崩壊するヒロインが多かったのでそこらへんは◎。


・絵
絵は十分な出来。
ただ、バトルものにまひる氏の絵は正直合わないと思う。
キャラ絵が、巨乳は肉付きがむっちりしていて乳にしゃぶりつきたくなるほどの魅力がある。
またつるぺたも妙に神々しいというかペッたり感がリアルでこれまたそそられる。
さや先輩とゼノビアのぺったん胸は本当至高ですよ。
あの申し訳ない程度に膨らんだ胸のエロさは何物にも代えがたい。
巨乳の包容力とむっちり感もいいけど、やっぱりつるぺたの危険な匂いがするエロスたっぷりの胸の方が断然ロマンと魅力を感じる。
後、RURURUとか同人のときも思ったけど、女の子の華奢な体系とか腕の細さ、長さ、胸と腰のくびれ、バランス等、ここまでエロくなまめかしく体系を表現できるまひる氏は本当すごいと思う。
グラフィックは美麗、キャラも可愛らしくほれぼれするレベル。
かぐやのHシーンで胴体と太ももが同じ太さだったり、さや先輩のHシーンで尻でかすぎだったり体の大きさがおかしいCGが何枚かあったけど、そこらへんはまあ許容範囲内。
どうやら相当売れてないようでまひる氏が反省していたが、まったくもって原画は悪くないと思うんだがさてはて。
最近やらかしたメーカー、認証回数が制限されていて解除される予定がないアクチ、評判が芳しくないライターといった要因のせいだと思う。


・シナリオ
最後にシナリオ展開がダメ。
序盤の話に惹きつけられない。
序盤の共通パートが毎回他人のバトルを見に行く→控室に行くの繰り返しで話に引き寄せられない。
また、人の生死が関わるほど重い話の後に急に日常のキャンプイベントとかで殺しあったもの同士が普通に話してるのにも違和感あり。
他に主人公とヒロイン達の描写が少なく、いつの間に絆が形成されてることになってたり、突発的に関係が結ばれたりと違和感が目立つ。
それとヒロインのルートが確定し世界崩壊が告げられた後、他ヒロインが空気になるのでヒロイン間や脇役との横のつながりがなくなり、ひきこもりがちになるのもよくない。
ゼノビアやオフィーリア、マキは共通パートであれだけシナリオに大きくかかわってきそうな行動してたのに、他のサブヒロインルートでは空気だし、
方舟の設定が意味なかったり、菊哉は全ルート中盤で強制退場するし印南先生はいい人だけど存在理由がない等、いい素材を尽く無駄にしている。
サブヒロインルートは滅亡理由も分からず、抵抗もできない展開なので全く盛り上がらない。
というかどのルートでもいえるんだけど、山場や見せ場がほとんどないんだよね。
たんたんとシナリオが進んで、予想できるシナリオなので単純に面白くない。
また、世界やソラニカに対するありかたの解釈や意味不明なポエム、第三者視点の冗長な戦闘シーン等、長々と講釈する場面が多いので余計にだれる。
基本、終盤の締めが主人公のなんでもあり設定でご都合主義可能だからカタルシスがない。

オフィーリアルートとかぶっちゃけどうあがいてもオフィーリアがゼノビアに勝てるわけないのに、主人公の超設定でそれを覆しちゃうのも不満あり。
だいたい絶望的な戦力差があるのに、主人公のバックアップのみで五分五分で戦えたこと自体もおかしい。
というか短期間で鳴もオフィーリアも強くなりすぎてパワーバランスがかなりおかしくて話や戦闘が茶番に見える。
そんな簡単に頑張ったからって強くなれるはずないし。
やっぱさや先輩みたいな実力相応に努力して、物語を収束させようとする展開の方がしっくりくる。
ゼノビアルートは主人公のっとられて悪役化してこれは面白くなりそうだと思ったら、なんで何もせずに引き下がっちゃうんだよ。
二番膳時でもいいからあやかしびとみたいな展開にすればさぞかし面白いことになっただろうに。
後、さや先輩の扱いがひでえ。どうせやるなら、のっとられた主人公が(ry
なんか色々勿体ないなあ。
ゼノビアの脅威は他のルートでやればいいし、菊哉の扱いはルートごとに生死判定かえて活躍させたりできたよなあ。
マキなんかはいてもいなくてもなんら問題ないキャラだったしもう少し上手く扱えよと思った。
ただ、ゼノビアの強さがチートだから結局主人公の超設定使うしかないし、
真に敵といえるキャラが裏司さんしかいないから、話が展開しづらいんだよね。
裏司さんも立ち絵もといキャラデザが主人公と同じ時点で微妙と言わざるを得ない。
バトルものとして敵キャラが実質一人しかいないとかないわ。
明確な敵がいない作品は総じて微妙になるという悪い例の一つ。
やっぱ6ルートもいらないな。
どうせなら真ヒロインをゼノビアにしてサブヒロインでゼノビアの脅威や苦悩、救えないという絶望感を存分に味あわせてから
ゼノビア救出ENDとかにした方がよかったのではなかろうか。

trueは王道の展開だからまあいいけど、最後まで主人公は菊哉にまかせっきりだな。
菊哉の終盤の登場とカッコよさだけしか心に残らないラストだった。
後、trueしょっぱなから怒涛のハーレムエロ展開もいらない。
ゼノビアルートやった後だから完全に心がゼノビアに移ってるのに、trueでハーレムされても萎えるだけ。
これから最終シナリオかと意気込んでいたのにハーレム展開とか蛇足だから、愛とか幸せになろうぜとかいってるけど、
極論いうと世界救っても、終わった後は6股で爛れた性生活が待ってるだけだよな。
と思ったら、最後の最後で世界が新生して、主人公が彼女いないエンドとか主人公ざまあ。
まあそんなENDだから感慨もやり終えた感もなく、結局関係を結ぶ前の元鞘ENDだから途労だけが残った。
また結局、諸悪の根源の世界をテストケースと称して実験を繰り返した神はスルーとかしこりが残る。
モブっぽいポエム女のしたり顔を殴りつけられなかったのも残念。
題材はいいのに構成がダメ、完全にライターの力不足。
蛇足なヒロインが多かった。
ヒロイン6人もいらないから、もっとシナリオの密度を濃くしてほしかった。
共通の後のヒロインの個別なんて2時間くらいで終わるし、全然量が足りてない。
サブヒロインのルートはどれも尻切れトンボで後味も悪いEDが多く、微妙すぎ。
後、ルートによって主人公死んだり、子どもしか生き残らなかったり、全員助かったりと結果に差がありすぎ。
周りが五体満足でのハッピーエンドって鳴ルートくらいだし。
結局、どんなにきれいごとや後味良くしようとしても、死んでしまったら終わりだろう?と思った。

世界が滅びてもヒロインと二人であがき続けていきたいと思うのなら猶更のこと。
テーマとして過程を重要視するようだが、結果がついてこないエンドがほとんどなのもいただけない。
どうせご都合主義発揮するんだから、全員グッドとバッドエンド設ければいいのにと思った。
正直サブ4人いなくても支障がないレベル。どのルートも本筋から蛇足してる。
菊哉、ゼノビア、会長、trueの4ルートあたりに絞ってじっくりと物語を描いた方が上手くいったのではなかろうか。
というか設定は面白そうなのに、なんでこんなにつまらなくなったんだっていうレベル。
結局、一番燃えたのが菊哉対ゼノビア戦で、一番感傷的になったのも各ルートでの
菊哉が死んだと知らされたときの主人公の反応で、
一番話にひきつけれたのも実は物語で一番重要だったのも最初やった菊哉シナリオだった。
なんというか菊哉がいなきゃ、本当絵のみの地雷ゲーだったと言わざるを得ない。
どうでもいいけど、最近並行世界もの多いね。
並行世界をネタにすると最後にtrueをもってこざるをえなくて、途中のサブルートが捨石扱いになるのが残念でならない。
trueがまとめきれないとクソゲー扱いされるので、安易にこの設定を使うべきではないんじゃないかな。
いや並行世界やループは大好物なんですけどね。

・他
主人公は「あん?」、菊哉は「ハァン」を連呼しすぎだと思った。
たとえて言うならピアニッシモの奏介さんの「ハッ」ばりに連呼してた気がする。
主人公の声は表で最近活躍している人なのでよかった。
パートボイスでほとんどしゃべりませんけどね。
豆知識のしりとりで「ん」の後にチリの首都がンジャメナとかンゴウンデレとかンフランバニャチとか言ってて
ぐぐったら「ん」から始まるものって結構あるんだと新鮮な気持ちになった。
カラオケや映画の自社ネタとかよかった。
菊哉最高。

以上

まひる氏の原画買いする人くらいしか勧められない。
lightの作品は他メーカーにはない面白い設定の作品が多いので次回はこの作品をばねにしてまた頑張ってほしい。

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