Medotsuさんの「天神乱漫 Happy Go Lucky!!」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

ゆずソフト唯一のコンシューマーにして自分がゆずソフトでやったことのある唯一の作品。今やゆずソフトは周りの凋落もあり最大手とも呼べる存在だが、その理由は揺らぐことのない自分たちの創作スタイルが確立しているからだと思う。
~ゲームの内容とは関係ない前置きがかなり長いのでこの辺は飛ばして問題なし~

2020年現在、多くのメーカーが苦境に相次いでいる。市場の縮小に歯止めがかからず往年の名ブランドでさえ解散が相次いでいる。そんな中、創立から今に至るまでこの業界では比較的安定した実績を残しているのがこのブランドだ。正直、自分はこれを発売日に買った当時はここが最前線に立つような時代が来るとは思わなかった。何故ならやっていることが中堅ブランドのポジションだからだ。
大手ブランドというのは世間的にこれは有名、という作品が何かしら一つはある。
仮にそれしかなかったとしても、その一つが有名ならシリーズ化して生き残ることも出来る。
その最たる例がサーカスだろう。D.Cという作品があるからこそ他がパッとしなくても今の今まで生き残っている。特定作品の信者獲得は非常に大きい。

じゃあゆずソフトはどうかというと、どの作品もオープニングがアニメーションながら地上波アニメ化一度もなし。漫画化は何作かしているがコンシューマー化もこれだけ。どれが有名か?と聞かれると全ての作品が平準化していて頭一つ抜けて話題になるものがない。
いわゆる長く続くドル箱のような作品がない。

それでもここまで生き残っている。じゃあここは何が強いのか?
それは自分たちのスタイルが確立し、ぶれることがない点ではないだろうか?
ウィキペディアによると過去は振り返らない主義らしく、それゆえリメイク作品が少ないそうだ。
1つの作品にスポットライトを当てればもう少し商業的に色々と展開できると思うのだがそういうことはあえてしなかったらしい。
サーカス、NABEL、F&Cなどの大手とはまるで逆のスタイルである。
だがそれにより次の作品に集中できるメリットというのが確実にあるのだろう。
それが、延期をせず納期を必ず守るというこの業界では非常に貴重な存在になっている所以だと思う。10作以上出して延期が全くないなんて恐らくこのブランドだけだろう(※ご指摘受けたので2020.6.27修正。同じ条件ではWhirlpoolも今まで延期がないようだ)
そして、過去のことは考えず次に進む意思が早い段階で芽生えているから1~2年のスパンで新作を出す事も可能なのかなと。

この業界、本気の出しどころと手の抜きどころを計算している節があるメーカーが多いが、ここのブランドはどの作品も全力投球、しかし発売したら次に向けて歩き出し現状に満足しないというスタンスが感じられる。これはエロゲ業界に限ったことではないが、過去の栄光に縋りつくことはせず常に前を向いてまじめに努力するのが企業を長期安定させる秘訣なのだろう。

~前書き終了~

前書きがかなり長くなったがここから感想。
このゲームは爆発的に面白い部分はないが全てにおいて高い水準でまとまっている。
良い点はどこかというとそれは大きな欠点がないことだと思う。
あったとしても、ほのぼのストーリーなので人によっては日常テキストが退屈に感じる人がいるかも?という程度だろう。
萌えゲーとしての基準はすべて満たしている。

ストーリー
不幸体質の少年が神様に支えられながら生活していく話。読んでいてある程度展開は読めてくるし、驚くような展開とかはそんなにない。だがシナリオがつまらないかというと別にそんなことはない。萌えゲーはやたら複雑なシナリオを導入する必要はないし、普通に読めるレベルだから問題はないと思う。

音楽
オープニングの掴みは上々。荒ぶる天神乱漫のポーズは話題性が抜群だった。榊原の歌もいいし動画もよい。これだけでやる気が出るだろう。質の高いアニメーションはゆずのお家芸。


こぶいちとむりりんの安定感。全く癖がなく広く人口に膾炙する絵だろう。萌えゲーマーでこの絵が嫌いという人はあまりいないと思う。ずっと彼らが原画を務めているのも安定している理由の一つかと。

キャラ
全員可愛い。第一印象で微妙そうだと感じてもシナリオを進めているうちに可愛く見えてくる。
キャラの魅せ方が上手い。萌えゲーの作り方を熟知しているからこそだと思う。

テキスト
ほのぼのした話だから飽きる人もいるかもしれない。けど、要所でギャグが入ったり、キャラの感情が強く出るので個人的には飽きなかった。テニプリの手塚ゾーンや燃えプロのバントホームランなど随所でパロネタを入れてくるのが面白かった。まあ知らない人にはなんのこっちゃって感じだからこの辺は人によりけりだろうが。

ルート毎

姫・・・「SHIT?」「うーん、それだと別の意味になるけどいいのかい?」なぜかこのやり取りが頭に残ってる。神として接していたけど春樹に恋をしてしまい周りに嫉妬するようになるのが可愛い。
あのジト目の立ち絵が好き。

佐奈・・・実は人外というこのゲームにしては中々意外な設定。
春樹のことになると言動が暴走するのが可愛い。表情もコロコロ動いて好き。よき義妹であった。

るり・・・こういうロリすぎるのは本来守備範囲外なんだけどサブに回ってるときは面白いし、ヒロインとしても可愛かった。魅せ方が上手いなというのを一番感じたキャラ。

葵・・・素直になれない普段の自分と心に秘めた裏の自分の対比が良かった。裏葵は欲望に素直だから春樹に甘えるんだけどこれが表とのギャップで萌えの相乗効果が高い。ただ、葵のルートで一番好きだったのは学園祭にクレームつけてくるおっさんだったりする。このゲームの舞台の学校では、例年の文化祭は展示のみのつまらない物なんだけど、この年からいわゆる一般の学校のような対外向けの文化祭が開催される。その準備の最中にこのおっさんがクレームをつけてくるんだけどこのおっさんの主張は間違っているわけではない。夜勤明けの人間にとって昼の睡眠は非常に貴重なものである。今年から初めて本格的な文化祭を開催するこの学校ではどの程度の騒音が周りに迷惑をかけるかもわからないし、仕事明けでおっさんがキレるのもわかる。ただ、そんな経験ない学生はいまいちそれが分かりづらい。そんなこんなでいろいろ揉めるわけだが、無事学園祭は開催される。そして、この文化祭になんとこのおっさんが来ているのだ。しかも「へっ・・・」といった感じで笑いながら回っている一コマが入る。このおっさんのツンデレ具合がこのルートでなぜか一番記憶に残った。

若葉・・・コンシューマー版新ヒロイン。普段は面倒くさそうにしているがじつはドMな属性持ち。春樹へのアプローチが一々可愛らしい。見た目好みなのもありメインヒロインの中では一番好きだった。こういうのがあるから萌えゲーに関してはPC版よりもコンシューマー版を優先したくなる。移植の強み。

紫・・・色々な意味でポンコツ教師。素直になれず春樹をペット扱い。頑張って迫って見れば春樹に逃げられたと勘違いし、やけ酒を呷り色々と暴露しながらまた迫ってくると言う残念系年上。萌えゲーに於いてはかなりおいしい属性であることは言うまでもない。髪を下した海での立ち絵がとてもかわいい。こういうダメ教師は個人的に好きだな。サブヒロインだけど十分可愛さは発揮される。

まひろ・・・サブヒロインその2。周りとは違う自分の正体が春樹に看破され、監視の為に告白してくると言う大分精神的に辛い想いをしているキャラ。春樹といるうちに本当の自分を見せれるようになり、やがて本物の恋人同士に。この人もかなり可愛いヒロインだった。途中のリクエストでカレーと言ってしまうちょっとずれたところがいい。自分も大分周りと違う感性持ちだから変わり者ヒロインには共感できる。

サブキャラ・・・男女問わずいいキャラぞろい。爺さんとか男の娘の蘇芳とか。渉はヒロインとして攻略して見たかった。

総評
物凄い名作ってわけじゃないんだけど基本を抑えた良作萌えゲー。初心者にもお勧めできる。
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Medotsuさんの「天神乱漫 Happy Go Lucky!!」の感想へのレス

>それが、延期をせず納期を必ず守るというこの業界では非常に貴重な存在になっている所以だと思う。10作以上出して延期が全くないなんて恐らくこのブランドだけだろう。

「Whirlpool」もあります。
2020年05月27日23時38分35秒
でもストーリーとかキャラの性格とかガチガチぢゃん
2020年05月28日00時35分35秒
レスが来てるのに今気づきました。

Whirlpoolもでしたか。
教えていただきありがとうございます。
2020年06月27日14時32分03秒

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