armchairさんの「メルクリウスの青い砂 」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

ここのサークルの後続作品世界の根幹を成しているので、これを一番先にやっておいた方がよいのかな? メインキャラクターも共有されているので後続作品をこのゲームのサブシナリオととれば思い入れも違うのかもしれない。
ここの作品に手を出してみようと思ったとき、この『メルクリ』と他作品で全然雰囲気が違う(かたやサイバーパンク、かたや中近世欧風)ものだから関係ないのかなあと思って先に『シュガドロ』をやってしまったのだが、実は『メルクリ』の数年前のお話が『シュガドロ』で、『シュガドロ』のメインキャラであるロディスやジェラルドが当然のように『メルクリ』のメインキャラとして登場してきて驚いてしまった(ジェラルドは攻略対象)。『渡り鳥』は『シュガドロ』の前日談なのでStudioF#作品は全て繋がっているということになる。

近未来設定と中近世設定が同時に内包される世界観は壮大でそれなりに魅力的だとは思う(個人的にはそれは無理があるだろうという部分もあるが)。ライアーのスチームパンクシリーズみたい、といえばここの住民には分かりやすいだろうか。全ての始まりといえるこの作品はさながらセレナリアのような役割であるといえるかも。

恋愛要素を多分に含む、と注意書きがあるが、個人的にはそこらのコンシューマの方がよほどイチャイチャしていたように思う。ルートくんシナリオだけしかやっていないのだが、正直「いつの間にお前ら恋愛感情持ってたん…?」とエピローグの段階で思ったくらいである。
したがってメインとなるのは「青い砂」「JUPITER」といった要素が絡むSFサスペンス?的な展開。個人的にはまあ、うん。後述するRPG部分の影響で集中できなかったのが悪いのか分からないけど、結局主人公がどういう存在で何のために何やってるのかよく分からなくてなんとも言えない後味。ルートくんのお話も重い割にあっさりと乗り越えちゃった感があるし……。



そんなこんなでルートくんシナリオで一周して二周目をディアスで半分くらい進んだのだが。残念ながらギブアップした。コンプにはあと何周だろうか、メインキャラシナリオだけで5周以上、エンド差分などを含めると10周以上しないといけない。この辺りの面倒臭さを少し愚痴らせてほしい。RPGなので一周のシナリオの長さに異様に時間がかかるのだ(早解きモードというのもあるが後述)。で、そのプレイ時間の大半であるRPGパートがなかなか厄介。

1-bitダイビングと呼ばれる探索パートがそれにあたり、ホストと呼ばれる複数のフィールドとフロアからなるダンジョンを様々なコマンド・パッチを駆使して攻略していくというオリジナリティあふれるセンスにはちょっと心躍ったものの、実際やってみるとあまり楽しいものではない。
まずダンジョン(ホスト)なのだが、どこも直方体の中が4つないし6つ(以上?)の立方体のフロアで区切られた同じような構造(が積み重なった構造)をしており、かなり早い段階で飽きる。そして後半になっていくと頑張って6階層くらい進んだところからSリンクで最初に戻されて「もうワープの順番とか覚えてねえよ!」などとフラストレーションはたまる一方。
そしてトラップと呼ばれる敵との戦闘。1ターンで複数のコマンドを入力して攻撃ないし防御をするという仕組みなのだが、序盤を抜けると1ターンに数回以上のコマンドを入力することになる(10回くらいまでは確認)。それをいちいち雑魚相手にやらなければならない苦痛。スクリプトというコマンドの組み合わせもあるにはあるのだが、2回入力分のパターンしかないため弱い。属性付与攻撃のスクリプトしか正直使い道がないため、実質一回攻撃ができるスクリプトしか役に立たないと思っていい(J~Kホストになんかあるのかも知れないけど)。
攻撃力が上がれば雑魚なら弱点つかなくても一撃、ボスすら1ターンで殺せるようにはなる(ラスボスが2ターンだったかな?)のだが、それはそれで「この戦闘の存在意義は?」という疑問がふつふつと湧いてくる。ほかにも敵のドロップアイテムで簡単にギルドでの報酬の10倍近くの収入を得られるとかの要素も複合してRPG部分の作業感が酷いことに。

頑張ってホストと依頼をコンプ(イベントホストを除けばトランプの枚数引くことのA、プラスジョーカーで49かな?)しようかと思ったが諦めて、二周目を早解きモードでやろうと思ったがこれもこれで面倒臭い。

何が面倒臭いかというと、いちいちスキップが止まるのである。シーンスキップは1シーン終わると止まるし、普通のスキップも毎朝毎晩のメニュー画面で止まるし、本筋イベントだけやっても攻略できないから街に何回も出ていかないといけないから止まる回数も増えるし、さらに言うと個別のミニイベントの発生条件は色々ややこしいし……。

そして最大のモチベーション低下の理由は、「基本の物語がほとんど同じ」というシナリオ構造である。メインストーリーの中に点在している個別イベントが狙っているキャラによって変わるくらいのもので、JUPITERを巡る騒動については同じ結末が待っているはずなのである(はず、と書いたのはシナリオ回想の形から推察しただけで本当にそうなってるかは確認してないから)。まあマルチエンドのRPGではよくある話ではあるのだけれど(自分が分かるのではSO2とか)。
個別シナリオで色々と謎が明かされるのかもしれないけど、このシステムで同じようなシナリオを読むためにもう5周も10周もするのは僕には無理です。RPG部分に二周目以降のやりこみ要素とかあればまた別なのかもしれないけどそんなことはもちろんない。最初の方に書いたように恋愛要素も薄味に感じたからキャラ目当てでやるモチベもあまり起こりません。ごめんなさい。



ゲーム要素があれば普段はシナリオが多少合わなくても点数を底上げするのだけど、今回はちょっと加点するのは厳しいかな、とこの点数。初めてのギブアップ、かもしれない。

……もしかして漫画版を読めばよかったりするのかなこれ?

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