マルセルさんの「タユタマ -It’s Happy Days-」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

うんこをピカピカに磨くにはそれなりにテマがいる。動物のうんこの場合、まず集めてきたうんこをオープントースターで加熱し水分を蒸発。次にシカの糞の如くサクサクになったうんこをボールの中に入れ、ドロ団子を作る要領で適量な水と捏ね混ぜる。球状にしたらピンセットで表面上の草やニンジン等を取り除き、最後はニスを塗ってやればピアピカ光る宝石のようなうんこ球の完成だ。今回のダメリシナリオもそれくらい丹念に繊細に作られた逸品。本編ではうんこ同然の評価だったダメリではあったが、今回のダメリはダイヤモンドより輝かしい。「アメリはダメな子じゃないんです。や(犯)れば萌える子なんです」と必死に擁護していたダメリスキーは万馬券を引き当てたと言えるし、ダメリ撲滅派の人もS的に充分満足できる内容。それ以外でも本編と同程度のCG枚数やエロ回数を用意しておりその丁寧な作りには好感が持てる。鵺スキー以外には隙のない鉄板FDだ。
☆基本データ

・総CG枚数(差分無し)58枚 総回想数16枠

・キャラ別CG(エロCG)&回想数 

ダメリ 14枚(9) 3回
美冬   14枚(8) 3回
ゆみな 14枚(10)5回
ましろ 16枚(11)5回

・クリック数

ダメリ「7235」
美冬 「5019」  
ゆみな「5244」
ましろ「6837」

※正確に言うと、この作品には各キャラ毎に三つのシナリオに分かれているので、本来ならそれらを個別に記述するべきかもしれませんが、
シナリオの内容は全部繋がっているので、ここでは三つのシナリオの「合計値」を載せておきます。また、これら以外のサブキャラシナリオはありません。
残念ながら鵺や応龍は攻略出来ないので、前者を期待していた人は泣きながらチビましろたんに慰めて貰い、後者を期待していた人はオタ友人の友だちにケツを以下略

・各キャラのHシーンのクリック数

    一回目 二回目 三回目 四回目 五回目
ダメリ「608」「588」「707」
美冬 「408」「652」「308」
ゆみな「198」「176」「408」「758」「529」
ましろ「393」「382」「402」「538」「301」


・シナリオ評価
全体評価 B
ダメリ  B+
美冬   C+
ゆみな  C+
ましろ  B-
・エロ評価
ダメリ  B+
美冬   C+
ゆみな  C+
ましろ  B-


・その他

バグは僕の環境では特に見あたりませんでした。

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☆シナリオについて

皆さんも散々指摘していることなので、今更僕が言うべきことでもないと思うのだが、取り敢ず整理のために述べておくならば、
タユタマ本編の端的な弱点は、非常に独創的かつ全く意味のないプロットの変な構成が挙げられる。図式的に示すと、

「プロローグ→共通ルート→個別専用ルート(A)→共通ルート(B)→共通ルート(C)→個別エンド(A)」

このようになっている。(A)とか(B)はヒロインの名前を代入して頂きたい。これを代入してもう一回表示してみると、

1:「プロローグ→共通ルート→ゆみな専用ルート→美冬共通ルート→アメリ共通ルート→ゆみなエンド」

となる。まず、共通ルートの選択肢によってヒロインがチョイスされる。上の場合はゆみなが正ヒロインだ。
そしてお話はゆみなに沿って進んでいく。が、ある一定以上まで話が進むと、本当に「ガクっ」といった感じでゆみなの出番が無くなり、
「あれ? オレなんか攻略ルートを間違えた?」と不安に思われるほど、他のヒロインである美冬やアメリの話に移っていく。
そして、最後のほうにゆみなの話がちょっこ出てきてお話は終了。なんじゃこりゃ?と疑問に思いつつ、アメリルートをやってみると、

2:「プロローグ→共通ルート→アメリ専用ルート→ゆみな共通ルート→美冬共通ルート→アメリエンド」

と、さっきと似たような構成によって物語は語られていく。いや「似たような」どころではない。物語の内容は殆ど同じだ。
「1」における「美冬共通ルート」のテキストと「2」における「美冬共通ルート」のテキストは殆ど同じであり、二週目以降は共通スキップで飛ばせてしまう。
流石に「1」における「アメリ共通ルート」と「2」における「アメリ専用ルート」や、「1」における「ゆみな専用ルート」と「ゆみな共通ルート」とでは、
専用ルートでは主人公とヒロインが結ばれているだけに若干違いはあるが、テキストの半分近くは共通しているし展開はほぼ同じである。
以上のような構成は、ましろルートでも美冬ルートでも変わらない。語られる他ヒロイン共通ルートの順番が変わったりするだけだ。

そして、これはプレイヤーにしてみれば、個別ルートを読んだすぐ後に共通ルートが長期間続き、最後に個別ルートテキストをほんの少し読む、
ということを意味するわけだから、これに比べたらダメリがどーだこーだという議論は子供だましに過ぎないであろう。
よくもこんなPC98時代のエロゲのようなフラグ構成の作品が、現在に堂々と発売されたモンである。原画家の力は偉大である、と言わざるを得ない。

嫌味はこれぐらいにしておくとして、おそらくライターなりにいろいろ考えた結果、このような構成が生まれたと考えるのが妥当だろう。
確かに、こうした構成にしておけば、どのヒロインルートでも大転依関係のネタを絡ませることができるから、物語とキャラクターの関係にどのシナリオでも
ある種の一貫性を与えることができるわけだ。実際、エロゲ原作のアニメは、原作を知っている人がみると、この点で違和感を覚えることが多いのだが、
この作品のアニメ版では今のところそういったところは見受けられない。そっか。つまり、この作品は始めからアニメ化を狙っていたのであって、
言わばエロゲはそのオマケに過ぎなかったというわけかっ!わーん酷いですお兄ちゃん!ゆみなはやっぱりお兄ちゃんの性奴隷に過ぎなかったんですね!(以下妄想略)


まー、今さら本編の構成がどーのこーの言っても仕方がないので本題に入ると、然しこの構成はアフターシナリオを作る上では非常に有利なものだったと言える。
まず、以上の構成により、本編で共通しているキャラクターや物語の設定が多くなるので、アフターシナリオでも本編の諸要素を活用しやすいということ。
次に、以上の構成により、ユーザーの多くはヒロインの「個別ルート」の物語に飢えている可能性があるので、そこらへんに釣り糸を引っかけてやれば、
ユーザーを引っ張るシナリオを作りやすいんじゃないかということ。
最後に、所謂「ダメ」とまでは言わなくても、本編でいろいろなものが解決で出来ていないシナリオほど、そのアフターシナリオが「本編のフォロー」という回路を通じて、
面白くなる可能性が高いということ。√aaaのはやみシナリオなんかその典型。尤も、ハナからダメなシナリオは何をやってもダメだとは思うが。

今回のダメリシナリオの成功は、以上の三点が上手く機能した結果生まれたものだと言うことも出来るだろう。
ダメリについては本編発売後にいろいろと言われたが、僕の見る限り、ダメリの問題は「ダメリシナリオ全体」の問題と言える。
ダメリシナリオのなかで失敗しているのは「ダメリのフォロー」の部分だ。発売後のダメリ死ね死ねコメントを見る限り、
その半分ぐらいが主人公のトラウマに共感或いは同情し、ダメリの糞っぷりを批判している。これはある意味ライターの意図通りの反応だと言える。
ダメリを徹底的に悪役に仕立て上げておいて、読者をムカつかせておいて、最後最後に一発逆転イベントを用意して読者の評価を反転させようってな意図だったのだろう。

とはいえ、これらのシナリオの多くは何故か大抵失敗するものである。これは細かく言えば、作品ごとにいろいろな理由があると思うのだが、
その大半は「倫理的な善悪」の問題と「異性愛的な好き嫌い」の問題の区別をごちゃまぜにしているからであろう。これらの「ダメヒロイン」系シナリオの多くは、
これらのダメヒロインの行動が、実はツンデレやらその他のやんごとなき理由で「仕方がないものだった」というような論法で話を進めていく傾向がある。
まず、それらの論法に賛同するか否かという問題も無論あるが、それよりも大きな問題は、この「ヒロインを許してやって下さい」という論法が、
いつのまにか「ヒロインを好きになって下さい」に変わってしまうところだろう。要はヒロインに対する同情と好意をセット販売で売りつけようとするやり方である。

ぼくは別に「同情と恋愛を一緒にしてはいけない」などと哲学的なことを言うつもりは毛頭ないが、「同情させるなら萌えをくれ」!と言いたい気持ちは多少ある。
というのも、僕の性癖や倫理観では、何らかの罪を犯した人を許すという行為と、誰か特定のキャラを好きになると言う衝動は、あんまし繋がっていないのだ。
そりゃ物語内の主人公がダメリを許して好きになってしまうのは、彼の中ではそういう必然性はあるんだろうけど、少なくとも僕から見たダメリは、
良くてそこらへんのバカ女の一人であり、悪くて屋上からアイ・キャン・フライすべき人種の一人にしか見えなかったのである。
僕は頭の悪い、基本的に自分の低能によって身を滅ぼすアホなヒロインには共感と萌えなヨダレをダラダラ垂らす人間だが、
自分の低能によって他人を滅ぼすバカなヒロインには、基本的には嫌悪と萎えのツバを吐きかけてしまう狭量な人間なのだ。
まァソイツはおそらくは自己嫌悪ってヤツでしょうねぇ。そして、そんなバカなヒロインがちっともフォローされないということは、
イコール僕みたいなバカ人間も救いなしってことなんだから、僕みたいなバカ人ダメリシナリオを非難するのは実に正統的な言動だと言えよう。


故に、この作品のダメリアフターも「さーて、今回もどんな失態をダメリは演じてくれるのかイヒヒ」的なある意味被虐的な興味しかなかったのだが……
うむむ、やっぱり僕はMじゃなくってSなのかもしれぬ。もうなんか毎日ケツ穴にバイブを突っ込んで泣かせたくらい滅茶苦茶可愛いんですがダメリたんハァハァ。
いや、HPの粗筋紹介やらエロゲ雑誌の新作紹介で、取り敢ずダメリが大人しめのキャラに変化するということは、ある程度は解っていたし、
それに対しても「なんだかアザトイなオイ」ぐらいにしか思ってなかったのだ。そういうアザトサがFDの華であることは否定しないけど……ちょっとねぇみたいな-。

だが、この不安は本作ダメリシナリオを開始して、ダメリの声を聴いた何十秒後には消し飛んでいた。声優の力ってマジばねぇっす。僕は一応(遅れ気味ですが)
アニメ版を見ているので、ダメリの声にはある程度聞き慣れているはずだったのに……ダレデスカこの青い髪をしたヤマトナデシコな可愛いオンナノコハ?
もうね「じゃじゃじゃにゃーん♪」ってな運命の俺の嫁モチーフが僕の脳内に響きわたり、開始数分で僕の理性はタオルを投げていましたよ。
もー、これは実際に聞いて頂かないと解らないと思うんですが、すげぇ可愛い演技、悪い言い方をすれば「媚びた演技」をしているわけじゃないんですよ。
わりと単純に言えば、それこそ「大人しい女の子」の演技をしているだけとでも言えるのですが、もっと複雑に言うとそれに「ちょい病的なまでに」、
本編ダメリのワガママヒロインっぷりが完璧に消えている。声だけ聴いたらこれをダメリだと当てられる人はまずいないでしょう。そんぐらい衝撃的なボイスでした。

シナリオの流れを確認しておくと、本編ダメリエンドで大転依たちが繭に引き籠もり、大転依たちが主人公の周りから一応はいなくなった世界。
んで、主人公とダメリはそうした大転依たちの判断を、自分たちの怠惰の所為ではないだろうか?と少しだけ思い悩んでいる、ってな設定ですオヤビン。
まぁ、この設定自体けっこー面白いぜぇと言えますわな。アフターシナリオの面白さっていろいろあるとは思うんですが、そのひとつはそれぞれの各ヒロインエンド後の、
「本編の世界観とは決定的に違う空間」を覗けるのが興味深いという点だと思いまする。このダメリシナリオの場合は、大転依たちが全員消えちゃうんで、
本編の「賑やかさ」が一ランクぐらい下がる。本編の賑やかさというか騒音公害キングダムたるダメリが大人しくなるので、世界は一層静謐な空気に包まれる。
さらに、主人公とダメリが共有する自分への懐疑、あんなに仲良かった大転依という友人たちが消えてしまったという事実が夏の夕暮れの寂しさをさらに掻き立てていく。

そして、こーした背景に前述したダメリのボイスがピシっと嵌っているんですな。勿論、今回のダメリは非常にイイ子ちゃんではあるので、主人公に迷惑をかけまいと
自分の悩みなんか一切口にしないんだけど、その過剰なイイ子ちゃんボイスがダメリの悩みを何よりも雄弁な矛盾として表現しているってワケなのであります隊長!
ただ、こうした葛藤は「ヤンデレ」とか「依存ヒロイン」クラスの過激まではいかない。だって、それじゃあ結果的に主人公に迷惑をかけちゃうじゃん。
ここでダメリに要求されている演技は、ダメリの過剰なイイ子ちゃん振りからダメリの悩みを推測させつつ、同時に「おおっ、大人しくなったダメリってイイいじゃん」と、
僕みたいな萌えオタをコロっと萌え転がしてくれるような二重性を持ったボイスだろう。この手の演技はバランスを取るのが結構難しいと思うんじゃが、
ダメリの声優さんは見事に之を演技きっている。上手いもんじゃのう。こんな不器用なダメリの器用な演技を見ていると、本編のアレな行動の全てが愛おしく
思えてくるのだから萌えオタってヤツは単純でよろしい。

問題解決の持っていき方は多少硬いところがあり、あんまし褒められたものではなかったけど、
イイ子ちゃん問題解決後のダメリの態度変化は驚くほど柔軟性に富んでいる。これまたダメリダメリ叩かれたのがライターにはキツかったのか、
ダメリの台詞にに慎重に慎重をかさねた結果なのかもしれない。悩みが解決してダメリの性格が元に戻りましたってな話になっても、
本編のダメリよりもりもっと、いや、ヤマトナデシコもーどのダメリよりもずっと暖かいしぐさでユーザーを魅了していく。
やっぱねぇ、幼馴染みってヤツはこう甲斐甲斐しくなくちゃあかんですよ。シナリオの後半部分はただ単に、主人公の神社で大晦日の仕事をしたあと、
正月をまったり過ごす日常が描写されるだけなんだけど、ゆったりと時間が進んでいく二人だけの神社のなかで、なんの失敗もなくごく自然に主人公のお手伝いを
しているダメリをぼけーっと見ていると、あー「たゆたう」ってこういう感覚を言うんだろうなぁとなんか妙に納得させられてしまう。
ここ1年ぐらいにやったFDのなかでは、一番感心させられたシナリオでした。


このダメリシナリオに比べると「ゆみな」と「美冬」シナリオの二つはやや弱い。そんなに悪くはないけどよくはないかなーって程度。
まず、ダメリと比較して、この二人の本編シナリオは「ある程度完成している」ってところが大きい。アフターでフォローするところも少ないし、
本編同様大転依たちは全員残っているので、アフターとして特別に語るべき要素が少ないのだ。そーいう、場合は敢えて開き直って、
本編の雰囲気とはちょい違った「アナザー的」シナリオをやると面白いんだけど……あくまで「アフター」に拘ったのが良くなかったのかもしれないねぇ。
美冬の最初の鵺ストーリーは結構イイ話だとは思うんだけど、そのあとの展開がどうもねぇ。主人公の血筋がどーこーって枝葉の話でしかないじゃん。
たぶん、主人公の親子関係の話をするために使ったネタなんだろうけど、そんだったら鵺に絡めてやったほうが面白かったんでは。
なんか別に今さらアレコレ悩むネタでもないものを、今さら無理に蒸し返しているようでちょっと萎え。解決方法も「フツーすぐに気づくぜそれ」ってな内容だし。

「ゆみな」シナリオのほうは、ギャグに徹しているようなところもあって、美冬シナリオよりは面白かった。妄想ネタを連発させるのは予想がついたけど、
あそこまでやらせますかふつー。どーやってオチつけんのかなと思っていたら、まさかそのまま妄想世界に一っ飛びとは夢に思いませんでしたよ。
ただねぇ。このゆみなシナリオも「妄想キャラ」という要素だけに頼っている弱みがあるんだよねぇ。最初のれっつすとーきんぐワールドネタはそれでもいい、。
でも、後半のロリ若奥さんシナリオまでも妄想ネタを引きずるのはちょっと。前にやったダメリの成長シナリオが良すぎた所為があるかもしれないけど、
最後までやっても「ゆみなはいつまでたってもお馬鹿さんだなぁ」ぐらいの印象しか残らないんだよね。もうちょっと変化がほしかったかもしれない。

ただ、流石に「ましろ」シナリオはメインヒロインだけあって、ダメリの次に面白いシナリオだった。
なんと言ってもこのシナリオのキモはチビましろたんとの甘あまな新婚生活であろう! ぶっちゃけそれまではあんま面白くなかったんだけどね。
このライターさんは、一つのシーンを作るのはそこそこ上手いんだけど、シーンとシーンを繋げて物語を発展させるのが微妙に下手なのだ。
このましろシナリオでも、主人公とましろの旅館話のあとに、今までの流れとはあんまし関係なく主人公の不老不死の話になってしまって、
前後のシーンの繋がりがちょっと弱くて唐突だよなぁと思ってしまうのである。が、チビましろとの新婚生活は実にイイタイミングで物語に入ってくる。

いちお-、物語の流れを説明しておくと、主人公はましろと結ばれたおかげで「神通力」が使えるようになって、殆ど大転依と同じバケモンになってしまったの。
これによって主人公はましろと永遠に生きていくことが可能になってハッピーなワケだが、同時にダメリやらゆみなやらダメオヤジやらとは違う時間感覚を、
生きなくてはならなくなったわけで、それってちょっとアンハッピーかもしれねぇぜオヤジってな話である。
まぁ、酔ってフラフラになった糞オヤジを見て「あー、オヤジももう老けたなぁ」とか思うのってなんか切ないじゃないですか。要はそういう話っすね。
そんなナーイブな気分に陥っている主人公を見て、ましろはその理由を尋ねる。涙もろくなっていたのが、主人公がうっかりそれをゲロってしまった次の日、
ましろは今までの記憶を失い、本編のミニましろたんに戻っていましたとさ。んで、主人公はましろを元に戻す方法がわからない。

そして、ましろの記憶を「元に戻す必要があるかどうかわからない」ということが、このシナリオにおいて重要なポイントである。
「いやだってミニましろたんの方がどう見ても可愛いだろJK」というのが僕の本音であるが、こんなことを書くとロリコン死ね死ね団に捕まってしまうので、
一応レビュアーっぽく理由を述べておくならば、二人が生きる時間は永遠に等しいのだから、別に記憶が戻らなくても何度でもやり直せるからである。
ましろは何度でも主人公に「あなたに会うために生まれてきました」って言ってくれるし、主人公もそんなチビましろたんが可愛くて二回も中だししちゃう。
別に「ましろの記憶なんか戻らなくていい」と誰もが思っているわけではないけれど、ましろの記憶を戻さなくてはならないという危急の理由も存在しないわけだ。
と、なると、物語は徐々にスピードを落とし、主人公はチビましろの舌足らずの言葉に脳をやられたのかあんまし悩まなくなっていって、
テキストは何でもない日常描写の繰り返しへと停滞していき、チビましろはネコがお皿のミルクをちびちび舐めるように主人公にエッチをねだり、
僕らは僕らでチビましろたんハァハァとか言いながら主人公とちびましろの永遠の時間をたゆたっていく……

もちろん、ちゃんとした「オチ」は最後にある。そして、このオチがイマイチというか「そりゃねぇだろw」的なものであるのは予想通りである。
ただ、この上手く決まらないオチは、このシナリオの場合は意外に悪くないように思える。だって、物語が終わったあともこのふたりは永遠に生きていくんだもの。
だったら「ビシっ」と嵌るシナリオで綺麗にオチつけるよりも、どーせこんな茶番劇をずっと繰り返してふたりして永遠に生きていくんだよなぁと思わせるオチの方が、
却って物語のリアリティが確かなものになるのではないだろうか……べっ、べつに、チビましろたんとずっとエッチできることが嬉しいワケじゃないんだからねっ!

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☆エロについて

なんといっても一人あたまちゃんとエロが三回ずつあるのが嬉しいねぇ旦那。だいたいのFDモノって、ミドルプライス或いはロープライスっていうのが
理由なんだろうけど、ヒロイン毎にエチ一回がしかなかったりして正直物足りないことが多いのだ。別にぱじゃまのアレみたいに「エロだらけ」に
しなくてもいいんだけどさ。やっぱりエチ一回というのは、特にそのエチィシーンの内容が微妙だった日には僕のティムポが火を噴くわけで、
最低エロCG1枚だけのエロシーンでもいいから、せいぜい2回程度は用意してほしいモノですよ。この点で、この作品は非常に好感が持てると言えよう。

とはいえ、ゆみなの妄想シーンはやり過ぎだと思いますハイ。エロ回数の内訳を書いておくと、ゆみなのエチシーンのうち2回が、
ゆみなが主人公が他ヒロインに寝取られているところを妄想してハァハァしてしまうという、ゆみなの人間としての尊厳を非常に傷つける内容になっており、
ご丁寧にエロCGまで用意されているという極めつけ。しかも、水橋たんがいつも似たようなボイスを要求される腹いせか、寝取りミッフィーやら
寝取りましろやらのヒロインをこれまた熱心にやっちゃいまして、これがゆみなの普通のエロシーンよりエロかったりするんだなコレが。
水橋たんはわりと好きな声優の一人だけど、これ系の演技をすればもっと違うヒロインもやれるんじゃないかと思いますた……って普通のエチの内容に触れてねぇし。

いちおー、大雑把に纏めると、基本的にどのキャラも、シチュコスプレ系のエチが一回と、他は物語の中で起る日常的なエチが2~3回あります。
残念ながらフェラとかパイスリとかその辺の描写少ないので、期待している人は注意して下さいね。
シチュコスプレ系のエチつーのは、アメリのメイドとか、ダメリのバイブとか、ゆみなのブルマとか、美冬のチャイナとかそーいうの。
これらのエチシーンは多分、本編のライターとは違う人が書いているので、文体やらキャラの性格も微妙に違うんだけど、そこはそれエロシチュの内容が
基本的にそういうモノなのだからあんまし違和感はない。まぁ、ここはゲンガー氏の入魂の半脱ぎエロCGとキャラの属性的なエッチをそれなりに楽しめるところだ。
個人的には美冬の言葉責め脚コキと、ダメリのバイブ調教がエロかったように思うが、どのシチュも一応は安定したエロさがあるだろう。

日常的なエチに関しては、キャラによって結構差が出てくる。これはもしかしたらライターによる差かもしれないけど、どうも僕にはあわねぇなぁと思った
エロテキストの特徴は、やたらに主人公やらヒロインやらが何度でもイキまくって絶頂地獄になっちゃうというパターン。特にゆみなと美冬にはこれが多い。
だけどこれが僕には困っちゃうんですな。花火に例えるとロケット花火しかないような花火セットをみているようなもんで、テキストが進む度にピューッと
二人がお空に何回も飛んでいっても面白くないんですよ。後半あたりの最後の締めにロケット花火15連発とかやるなら、盛り上がりがあっていいけど、
インサートしたら毎回いくぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ、じゃお前ら糞を食らって西へ飛べと言いたくなりますわな。ライターさんがこのようなセックス生活を
満喫しているからこそのロケット花火だという可能性もあり、僕は他人の性癖についてはあまりケチをつけたくはないのだが、たまには俗にしつこいと言われる中年男性
の如くネチネチと攻め立てるのもいいのではないでしょうか? まぁ、基本は本編と同傾向のエロテキストなので、本編のそれが良かった人には大丈夫かも。

ダメリとましろのエチシーンには、幸いながらロケット花火ではなく、ウンコ花火或いは線香花火のようなスロースペースでエロテキストが進んでいる。
ましろの場合は、何故かチビましろのエロテキストの方が圧倒的にネチネチやっているんだよねぇ。これはライターさんがロリっ子を毎日ネチネチ攻め(以下略)
やはり幼女の下半身は大切に拡張する必要があるのだろうが、残念ながらロリましろたんは初っ端からやる気まんまんであり、ゆーりしゃんに下半身をスリスリ
しちゃいながら、舌足らずなボイスで言葉にならない欲求をぶちまけていくのであった。いやぁ、これは単に「最近ロリゲーやってなかったんで」という物珍しさ
の所為だと思うけど、久しぶりに聴くななさい(というエロゲが昔あったんですけどなないろにタイトルが変更されました)ロリエロボイスはいいっすねぇ。
エッチシーンだけじゃなくって、まるでおもらしを恥ずかしがっているような立ち絵と声で「おまたが熱いのゆーりしゃん」等と言われて何も反応しない輩は、
国連ロリコン高等弁務官事務所があなたをロリコン侵害の件でタイーホ予定なのでそのつもりで。
ああ、もちろん、このチビましろたんは500歳なんでなんの問題もないっすよ?やっぱ女は300歳を越えてからが食べ頃ですな。チビロリババァ結婚してくれ!

一方、ダメリのエロし-んは非常に正攻法的というか、実にダメリというキャラのツボを抑えた作りとなっている。とはいえ、一番の功労者はダメリの中の人だろう。
実際、エロシーンにおいても素晴らしい演技力である。イイ子ちゃん病状態のダメリとの一回目のエロシーンで、まぁ基本の流れとしては、
主人公がダメリをネチネチに攻めながら、温泉でエッチするなんて恥ずかしいのなダメリを籠絡してエッチに持ち込むというものだが、
ネチネチ攻められている時のダメリの、本当に何でもないような喘ぎ声が実に素晴らしいのである。正直、喘ぎ声だけで抜いたのはここ数ヶ月なかった話だ。
敢えて簡単に纏めれば、ダメリの喘ぎ声が新鮮に聞こえたのは、中の人が「喘ぎ声」と「エロ台詞」の演技を主に音程の面で演じ分けているからだろう。
このエロシーンでのダメリのテキストはは、だいたい喘ぎ声3割ぐらいで残り7割はエロ台詞だ。エロ台詞の方はまだちょっとだけ理性を残しつつも、
迫りくる快感に必死で堪えているような羞じらいを含んだ低い音程を維持しつつ、喘ぎ声の方は欲望がいっとき欲望が解き放たれたような高い音程で喘ぐことによって、
両者のギャップからダメリの羞恥と快感を最大限に表現しようというわけなのだろう。うーん、策士。

まぁ、んな小難しいことブツブツ論じたてなくても、ふつーにエロシーンを見てれば、オタクのS心を刺激するのが上手いーつことはティムポがすぐ反応するだろう。
もうね「これ、以上、いじめ……ないで」とかこの辺のMおねだりボイスは最高ですぜ。ちょっと泣きが入りつつも、決して自暴自棄とか欲望爆発モードにならず、
あくまで最後までセツセツと訴えるあたりが個人的にツボ。それに主人公のSっぷりもなかなかのものだ。要はコイツ、ダメリを苛めるのが(少なくともメインの)
目的ではなくて、ダメリを弄ってダメリを素直にさせるのが目的なんだが、コイツの言葉巧みなアメとムチの使い方には心底感心するねぇ。
もうなんかダメリのエチシーンだけ調教ゲーの主人公になりきってるもの。これはダメリを叩いていたS連中に対するサービスも含まれているんだろうけど、
最後のエロシーンのダメリの表情なんて陵辱ゲーもかくやといった感じだし、スタッフ一同のダメリに対する歪んだ愛が良く伝わってきてしまう。
僕はどっちかというとMっぽい人間なので、Sっぽいエロシチュはあまり使わない方なんだけど、このダメリには当分のあいだお世話になりそうな雰囲気だ。
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