yuuirisさんの「うみねこのなく頃に Episode4 Alliance of the golden witch」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

自分なりの楽しみ方が出来るかどうかの勝負
点数はEP1~4までの平均点です。
各EPごとの点数は順に「95、70、85、90」となります。
ただし、EP5以降に進む方はこの各点数からそれぞれ-30点、
EP8までプレイする方は-50点としてください。
この大量減点の理由は「うみねこのなく頃に散」の評価にて述べていこうと思います。


キャッチコピーは一応「ミステリーvsファンタジー」ということになるのかな。
結局のところ楽しみ方は各ユーザーに任されている「はず」なので、
あまりこういった煽りに左右されず自分なりの楽しみ方をするのが
あらゆる意味で正解となります。




テキストは正直、ひぐらしから全く進化はしていません。
よく言えば現状維持。悪く言えば停滞。
BGMや演出がパワーアップしているため、クオリティは上がっています。
テーマソングなんかイメージ通り。うみねこの世界を綺麗に広げてくれます。
キャラデザは・・・もう言わずもがなですが、
あの絵の味は表情にあると言ってもいい。
感情を表す絵、としては最上級かもしれません。
システム関係も一切の進化なし。
同人ソフトとは言え、この辺りはちょっと怠慢かもしれませんね。


残念というべきか、幸運というべきか。
この4EPだけでは物語が完結しないので、暫定評価とならざるを得ません。
ひぐらしの奇跡をもう一度、果たして作者は起こせるのでしょうか。








以下、各EPごとの評価となります。




○EP1(95点)

・・・いやぁ。すごい。すごかった。
怒涛の展開とそれを盛り上げるBGMと演出。
おまけにラストのひぐらしを彷彿とさせつつも
某有名ミステリーのリスペクトを思わせる。
一度も登場しない魔女ベアトリーチェの異様な存在感。
どうみてもミステリーでありながら、それでも魔女幻想の存在を否定し切れない。
今後に大きく期待の持てるEPでした。

だがしかし、お茶会と???で不穏な空気が漂い始めます。
魔女が直接現れてしまい半ば魔女の存在を肯定してしまって
せっかく本編で作り上げた空気も台無しに。
おまけだから・・・ということでひとまず割り切りましたが、
それさえなければ満点を出してもいいくらいの出来でした。



○EP2(70点)

とりあえずこのEPで脱落したユーザーさんも多かったのでは。
前作の空気なんざどこ吹く風。
魔女が登場し魔法もバンバン使っちゃいます。
おまけに新ルール「赤文字宣言」が登場。
どうもキナ臭くなってきたうみねこの世界ですが、
よくよく考えてみればこの物語は「ミステリーvsファンタジー」。
冷静になれば純粋ミステリー風のEP1が異常だったことに気付く。

私は正直なところ、まともに推理するつもりはこれっぽっちもありません。
ひぐらしの前例を知る人の多くは、私と同じように考えているはず。
「文章そのものが信用できない」と。
1章分全部誰かの妄想とかふざけた展開を持ってきたことのある
前科持ちの作者です。
これで文章を信用しろというのが無理な話。
ルールとして登場した赤文字宣言も、定義が極めてあいまいな為
鵜呑みにはできません。
人間の定義、とか。生死の定義、とか。5W1Hがはっきりしない、とか。
空白部分が多すぎて推理には決してならないんですよ。
我々読者にできるのは妄想だけ。
その妄想を推理と信じて遊ぶユーザーさんを否定するつもりもありませんけどね。
「物語の受け取り方も遊び方も自由」なはずですから。

個人的にはそもそもの「魔女幻想に抗え」の部分からして
疑ってるわけですが、現状ではなんともいえないです。
評価としてはタイトル通り魔女のターンでしたねー、というだけ。
面白いかどうかと問われるとどうもテーマや時系列もあやふやで
物語に集中しにくいので、マイナス気味です。



○EP3(85点)

EP1・2で問題にされた碑文の謎を解読するものが現れます。
物語としてはやっと動き始めたと言ってもいいのかもしれません。
EP1がミステリー、そしてEP2が魔女のターンとするならば、
このEP3は登場キャラ達のターン、というべきでしょうか。

展開としてはなかなかに面白いものの、逆にこのEP3においては
「致命的な欠陥」が多く存在もします。
たとえば、赤文字宣言の定義。
ラスト近くのエヴァの南條殺人における赤文字なんて顕著ですよね。
一見不可能犯罪を演出するため。しかしそれは、赤文字の限界を意味する。
良く取ればヒントと受け取ることもできますが、
要するに赤字の宣言をそのままに受け取ってはならないということ。
少しこの手の思考に慣れてさえいれば、「どこに隙があるのか」はすぐに判別できますが、
その隙を埋めるだけの根拠はどこにもない、というパターンです。
おまけにここの赤文字が魔女幻想をほぼ否定。(人間の定義次第ではあります)
展開は面白くとも、今後の展開に期待を持たせる種の物語ではないのです。



○EP4(90点)

ここで大きく舞台を変え、12年後の未来と従来通りの六軒島の2つの時系列で
物語は進行します。
厳密に言うと、もう1つ別の時系列・・・といってよいのかは判断しかねますが、
別の舞台の物語もEP2からずっと進行中。

そして新しく「青文字宣言」が登場。
この青文字宣言についてははっきりいって全く信用なりません。
定義が赤文字以上にあいまいであり、おまけに内容の真偽も問えない。
それこそ、他のユーザーさんから聞いた意見、程度に捕らえるべきのものです。
作者お得意の手法として、ごくごく一部に真実が混ぜてあるのでしょうが
その真実がどこにあるかを探る方法はありません。
・・・だって。文章と一致する内容があってもその文章が正しいとは限らないんだもん。
そのレベルで細工されると読者にはどうにもなりませんw
正しい文章とそうでない文章を見破る方法があるのであれば話は変わってくるんですけどね。

本編ラストの赤文字青文字合戦や、???から「このゲームの勝利条件」が
微妙に浮き彫りになってきます。
出題編もこれにて終了。今後を期待させる物語としてはまずまずの完成度です。

しかし、このEP4をもって脱落したユーザーさんも多いと予想されます。
その理由・・・どうもこのうみねこの世界って、偽者っぽいんですよねぇ。
俗にいう上位世界的な視点もじゃんじゃん出てくるし、
ひぐらしと違って感情移入が非常に難しい物語なんですよ。
上位世界の文章をそのまま受け取ると、六軒島はテーブルトークの世界ということになります。
そうなってくると、EP4における未来世界は一見EP3の未来なんですが、
そうではない可能性も出てきます。
この辺り、当たって欲しくない予想だったんですけどね・・・。
作者の前科を知る人は、うみねこにミステリーを期待してはいないと思います。
あくまでエンターテイメントとしての期待です。

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