tsukasabakoさんの「ナツユメナギサ」の感想

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ゲームをクリアした人むけのレビューです。

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やがて新しい夏が来る
序盤は不登校の生徒を学校に戻す青春ものなのかなというのがプロローグをやった感想。
蝶々やペンギン、冬なのに夏といった不思議な舞台設定も特に説明がなく進んでいったのですが、それも物語を楽しむ要素の一つとなっていました。

・つかさルート
学校のイベントを経由してつかさとの距離が縮んでいき、結ばれる話。
途中で両親のトラウマの話になり、父親がいなくなったことで母親と娘の壁が生まれてしまい、あの頃に戻りたいという彼女の望みに呼応する形で幼児化してしまうといった設定ですが、その幼児化が日常シーンではかわいらしく、エッチシーンも背徳感があってよかったです。
最終的には大樹の力か父親と触れ、心に残っている幻から脱却し、母親を許して受け入れるという王道展開。
話としてはきれいにまとまっていましたが、母親がどの程度悪いのか具体的な描写があまりなかったので、素直につかさに対して同調ができなかったのが残念でした。

・はるかルート
人工呼吸でファーストキスを奪っているからって最初のキスシーンを眼にやるって、レベルたけぇ。
前半はおじい様への生も死も同じという価値観に影響されていましたが、恋、愛の力で生きるへの渇望を自覚する展開。
そこから展開していき子供を産むかどうかの話となりアリアと対立。
物語に挟まれていたおままごとをシリアスに持ってきたのは個人的にうーん。その内容もアリアのほうが母親が亡くなったときの子供の心情を言葉で主人公に対して責め立てるもので、結局本人たちが産みたいからって理由で押し通したのはどうなの?っていう。まあラストを考えると本人の望みを主張するという意味ではいいのかもしれないけど、なんだかなあ。舞台設定的に考えなくてもいい問題だけどプレイ時は金とかの脂ぎったいやらしい大人みてぇな考えが頭によぎったのもまた事実。
ラストもアリアが転生したような描写とはるかちゃん死んでるっぽいし素直に楽しめなかったかなと思いました。

・羊ルート
個別で一番面白かったです。
風邪の看病のしあいっこがあった後に羊が唐突に避け始めて、その理由がものもらいってやってた時はこのくらいでと思いましたが、コンプレックスである火傷のことを考えるとここもトラウマが刺激されていたんだなと驚きました。
先生が言っていた、過去のない0から未来を生きようという人間と過去がある人間同士では次元が違う、大きな食い違いをうむかもしれないという話がまさにその通りで、そのコンプレックスから魔法が溶けると主人公を避けるようになってしまいます。
そこから主人公が何度も会おうと粘り強く面会するその様が良かったです。シンデレラの話が途中であり、主人公は魔法が溶けたお姫様も王子は愛するだろうという持論を展開していましたが、主人公はまさにそれを体現しており、好感が持てました。
個人的には猫に盗聴器をつけている設定が好きで、それを聞いているヒロインが猫の事故によって、その猫のありさまに対する罵倒を自分とリンクしてトラウマを刺激されてしまい、それを主人公が猫を通して救うというのが良く思いつくなあと感心してしまう設定でした。
総じて好きな物語です。

・真樹ルート
全体的にペンギンなどの舞台設定の説明や、リングに対する話、そして外に出ることでの主人公の別れや設定に対する問題提起。2個目のルートにおける真実につながっていく展開など全体的に物語の間をつなぐことが多く、不遇なルートだなあと感じます。
触りの中では一番かわいいと思ってたので残念。(いちゃらぶがないわけじゃないんですけどね)

・歩ルート
AYUMU STORYや真樹ルートを通して出てくる中心の話。
正直AYUMU STORY自体は初期メンバーとわいわいやりつつ主人公が転校するかを展開を引っ張っているだけだったので退屈でしたがそれが終わりナツユメが出てくると話が一気に進み本来の世界でどのような内容があり、この世界が発生したのかがわかっていったのが楽しめました。
主人公が実はもう・・・という話を歩が受け入れられず発生した世界。
最後のbumpy-Jumpy!がかかり日常会話をする流れからの渚から歩への言葉は、確かに自分の中に残っていきました。
歩の「それでももし……もし私がまた迷いそうになったら。その時は……」という問いに対して渚の「あぁ」「その時は、この夏のことを思い出せばいい」「夢に見ればいい」「そうしたら…」「やがて新しい夏が来る」「今とは違う。けれど、もっと楽しい夏が来る」
歩が立ち止まったときの場所になるんだというこのシーンだけでもプレイできてよかったなと心から思います。
物語としては悲しい結末なのかもしれませんが、この夢から覚め、進んでいったほかヒロインや、主人公がいないことを乗りこえる歩を考えると、これはただの悲劇の物語ではなく、停滞から進んでいく勇気の物語だと胸を張って言えます。
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