kentaro99969さんの「アトリの空と真鍮の月」の感想

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ゲームをクリアした人むけのレビューです。

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少年少女の初々しさの際立つ、伝記的色合いの強い田舎ゲー
果てしなく青い空の下で(以下、果て青)の続編となる本作ですが、あくまで人間ドラマ主体でさわり程度だった前作に比べ怪奇的要素の強い展開になっています。
そのせいか、愛憎入り交じる人間目線のドラマ的描写は影を潜めており。特に後半は光の勇者よ集れ!的なファンタジー展開を見せ、これ必ずしも果て青ファンは喜ばんわなあとかプレイしながら思いました。別に悪くもないんですけどね、前作と比較しなければ。

[シナリオ]
非常に面白く読めたと思います。ただし情報量は前作の比にならないくらい多いです。神様もいっぱい出てくる上にそれに関わる人間たちの対立的構図も結構入り組んでいるので流し読みしてると置いて行かれるでしょう。
分岐パートで自己紹介が済んでいるのに共通パートで再度名前を問われたりと、前後の整合が取れてない箇所が随所にあったのは残念でした。そのほとんどはシナリオが破綻するほど重大な齟齬が生じるレベルではないのですが、修正パッチが出された後もかなりそうした箇所が残されているのは、シナリオの内容以前に制作側の作る姿勢に疑問を感じます。

[CG]
グラフィック担当が変わっていますね。前作のイメージによく似せて描かれています。ただ、若干立ち絵が安定してないというか、ぶっちゃっけこれはブサイクだろうという絵もちらほら。イベント絵の構図も前作より見劣りする感じです。ただ、まったく作風の違う絵を用意されても戸惑うばかりなのでよく雰囲気を掴んでいるという部分を高く評価したいです。

[エロ]
断るまでもなくこの部分は個人的な好みに左右されるでしょうが、前作は大人に命じられるままに不本意な形でセックスさせられるようなプレイが多かったのです。ああ、いやらしい……。今作はほとんどふたりきりでの和姦となっています。みんな向こうから身体を求めてくる子ばかりだし、大して恥ずかしがる子もいませんし、エロシーンは凡百のエロゲになっちゃいましたね。

[音楽]
前作同様、重厚な音作りは避けている印象です。より地味になったかな。邪魔には感じない一方あまり印象には残らないサウンドでした。効果音の方はより効果的に使ってあった印象です。

[声]
キャラにかなり合わせた声作りになってたと思います。特に八葉先生と上蔵の台詞は上手いこと演じるなあと思いながら読んでました。他のキャラも上手です。

[総評]
シナリオ長かったです。読むのツカレタ……。
シナリオプロットですが「古き神々」「遠き神々」とか独特の言葉が使われてるうえに、複数の神様が登場しそれぞれの眷属とか造語も含めて入り組みすぎじゃないかと感じましたね。
まあ、已む終えなかった気もするのですが。出てくる人にみな、神々の話に連なる役割を与えたら、いろいろ複雑になっちゃったんじゃないでしょうか。
ですが、何も神様とやりあうヒロインばかりでなくても良かったのでは?と感じましたね。おかげで、主人公まで「きっとあなたは何か力を秘めている」人になっちゃってまして、この辺は今作はそうなんだと割り切るしかないんでしょうね。
ただ、ボリュームも十分ありますし、あとからプレイ可能になる月乃・文乃ルートではバラバラだった
ヒロインたちが一致団結したり、これはカタルシスを感じずに入られませでした。
ところどころ乱暴というか雑な持って行き方もありましたが、総評してはフルプライスに見合った内容だと思います。果て青ファンが望んだものかは別として。

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