マルセルさんの「あいれぼ ~IDOL☆REVOLUTION~」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

何気に昨今のエロゲ業界では最高の原画家タッグじゃね?と思うほど、フェロモンむんむんなエロCGを描いてくれる「雨音&ゆきうさぎ氏」の新作だが、今回は両者のCGが始めてその実力を発揮した成功作だといっていいだろう。比喩や大袈裟な比較でもなんでもなく、本物のアイドル企画のように「隙のない」作りをしているシナリオだ。野球で例えるなら、ホームランもなければ華麗な盗塁がないが、テンポの良い日常テキストが小気味よくヒットを打ってヒロインの好感度を高め、完璧超人ではないが、ちゃんとした主人公が手堅く守備を固め「7-3」ぐらいで勝利を収める試合とでもいえようか。始めから勝ちはみえているが、それでも微妙に予断を許さない適度な緊張感と平和な日常描写が心地よい。「社会人に大事なこと」から「お兄ちゃんに朝フェラをしながらアイドルを続けるたった一つの舐めたやりかた」まで、ユーザーに色々なことを教えてくれる作品である。
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☆基本データ

・総CG枚数(差分無し)101枚 総回想数20枠 

・クリック数

加奈(初回) 「13579」
彩乃(二周目)「6892」  
沙也香(三周目「7298」
桃香(四周目)「6389」
美咲(五周目)「6846」
 
・キャラ別CG(エロCG)&回想数 

加奈 20枚(14)4回
彩乃 18枚(15)4回
沙也香20枚(15)4回
桃香 21枚(14)4回
美咲 22枚(14)4回

・各キャラのHシーンのクリック数

   一回目 二回目 三回目 四回目
加奈 「338」「389」「370」「361」
沙也香「325」「279」「238」「421」
桃香 「311」「284」「380」「325」
彩乃 「344」「312」「421」「325」
美咲 「365」「221」「489」「389」

・シナリオ評価
全体評価 B
加奈   B+
彩乃   C
沙也香  C+
桃香   B-
美咲   B- 

・エロ評価
全体評価 B-
加奈   B+
彩乃   C+
沙也香  C+
桃香   B-
美咲   B- 

・その他

バグ関係は僕の環境では見あたりませんでした。
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☆シナリオについて

さて、こんな作品を買っておいていきなりぶっちゃけることではないと思うのだが、僕は基本的に「アイドルモノ」といわれるジャンルが好きじゃない。
これをグダグダ言い出すと話が長くなるので、単純に言えば、要は主人公とヒロインの関係にわざわざ「キモイファン」とか「腹黒芸能人」
みたいなネタをプロットの葛藤ネタの為に持ち出す話が苦手なのである。これはあまりに単純化しすぎかもしれないが、ポイントはそんなには外れていないとおもう。
物語のパターンを敢えて単純化してやれば、アイドルモノとというのは、基本的に教師モノと一緒である。

「教師→生徒」の関係が「プロデューサー→アイドル」へと転化し、
「社会常識的に恋愛をしてはいけない」が「企業常識的に恋愛をしてはいけない」に変わり、
対決すべき相手が「学校」から「ファン」とか「企業」に置き換えられ、
えっちシーンが「ブルマ」や「セーラー服」から「露出度の高いアイドルコス」になるわけだ。

「じゃあ教師モノもダメなん?」と言われたら、まぁこれもあんまし好きじゃないが、アイドルモノよりかはマシなような気がする。
「アイドルモノ」の場合、教師モノの上記の要素に加え「ファンの暴走」やら「ヤリチン芸能人の暴走」やら「芸能界の裏社会」みたいなネタが加わるからだ。
こうした物語に対して色々な意見はあるだろうが、僕は一言だけいっておこう。こういうネタを満喫するなら図書館で週刊誌を読むに限る。何しろあっちはタダだ。


じゃあ、なんでこんな「アイドルモノ」の新作を買ったかといえば、それはまぁオタクにはオタクの事情というものがあるわけで、エロゲ屋にいって
ぼーっとパッケージを見ていたら、次の瞬間には財布から諭吉が消え手元にはこのソフトが入ったレジ袋を持っていたという次第である。どうだ、参ったか。
元からこのソフトは買わない予定だったのに……先にいった「アイドルモノ」の問題もあるが、
随分前に出ていた音声無しの体験版がやや微妙だったのだ。テキストは悪くは無かったのだが、物語の内容が、まぁ典型的なアイドルモノのプロローグであり、
言い方は悪いが、この体験版だけで物語のラストまでだいたい内容が予想できる感じで、きっと変態監督にケツを触られてヒロイン涙目的なヤツなんだろうなぁと
想像し回避しちゃったのである。でもエロはいいかも……という淡い期待は、これもあまりいいたくないことだが、OHPのエロシチュ紹介で消え去った。
つーか、今どきエロCG一枚だして画面をクリックをすると「喘ぎ声が延々と流れ続ける」って演出どうよ? 
あれじゃ「やる気ないっす」と宣伝しているのと一緒だ。

だが、世の中には不慮の自体というものがある。たまには地雷ゲーを思い切り踏んでみるのも良いじゃないかと、家に帰って早速プレイした。
最初の攻略相手は加奈たん。つーか、このキャラがダメだったら速攻売りに行こうと心に決めていますた。シナリオのほうはわからないけど、
この手のキャラのえちぃがダメだったら、他キャラ全部のえちぃがダメだと思って売っても後悔はないだろうと思って。


……ところがどっこい。これがなかなかやってみると面白いではないか。体験版を抜けたあたりから、握手会やらレコーディングやら所謂
「アイドルの基本イベント」みたいなモノが始まる。僕はこういったものに殆ど興味がないので、半ばダレモードを予想していたのが、これがそんなに悪くはない。
このあたりから、ようやっと僕はこの作品のやりたいことがわかってきた。それにライターのテクニックの基本も。

まず、ゲームの進行から説明しよう。この作品は基本的に「日めくりカレンダー方式」、つまり10月26日の次は27日といったように進んでいき、
12月24日のクリスマスライブイベントでヒロインとのエンディングを迎える形式である。それまでにヒロインのアイドルの心と体と鍛えましょうってはなしだ。
そうなると物語の大半は、一日一日ヒロインの歌のレッスンやら、ちっちゃいライブイベントやら、TV出演がどったらみたいな、
アイドルオタには溜まらないんだろうけど、僕みたいなアイドル興味なしの人にはどーでもよさげな展開になりかねない……と思った僕の不安は見事に外れた。
一日一日進んでいく、というのは基本的にはあっている。途中何日かすっ飛ばす時もあるけど、基本的には一日進行だ。
んで、イベントの内容も基本的にはその通りである。如何にもアイドルの仕事をしていますよ的な日常描写がこの作品のメインになる。
ただ、この作品の一日は結構みじかい。短く感じさせるようにライターが軽いテキストを書いているのも事実だが、単純に一日のテキスト量も少ない。
つまり、一日の描写をユーザーは3~10分くらいで読み切り、それがだいたい50日分ぐらい続くといったシナリオ構成なのである。

端的に言えば、この構成が、この作品の成功を支えたといっても過言ではないだろう。これはこのなかなかイカした構成能力をもったライターだ。
まず、一日一日進んでいくといっても、それは3~10分程度で読み切れるものだから、こうしたカレンダー構成を取っても、だらける心配はない。これが一点目。
では、何故この作品は「ひにち」を意識させる日めくりカレンダー構成にしたのか?というのが問題になるだろう。
わざわざ50日分のミニイベントを書かなくても、二ヶ月の大切な日を10日ぐらい選んでそこだけを集中して書くという方法だってあり得たはずだ。


僕の考えでは、たぶん、この作品ではアイドル達の仕事や経験や日常を「あるひとつのイベントの描写」ではなく、細かい小さな事件が続いて発生するような、
ある連続した時間の枠内の中で書きたかったのではないだろうか。この言い方はやや抽象的すぎるので、もっと簡単にいおう。
例えば「歌が下手くそなアイドル」というキャラがいたとしよう。こうしたキャラの物語を書く場合、まぁ「歌が上手くなるような秘密特訓」
みたいなイベントを通して「アイドルの成長」を書こうとするわな。もっというと「秘密特訓」の描写だけを拡大して、そういうイベントの中で、
アイドルと主人公のふれ合いなり誤解なり色々と書こうとする。つまり、この物語では「秘密特訓」に全てをブチ込むことで、その月日の流れをそこに
再現しようとする。結果として「11月のあいだは秘密特訓をしていました」というイメージは強くなるが、11月の他の事柄に関しては何も語れくなる。
むろん、こうした書き方が悪いワケじゃない。それは単なる「描写と時間の集中化」というやつでどんな作品にも使われる方法だ。
この作品だって、そういう集中化がないわけじゃない。当たり前のことだが、この作品では主人公と攻略ヒロインの描写に集中化が為される。

だけど、この作品の場合、それは「一つの大きなイベント」といったモノを使わないんだな。勉強が苦手だから試験勉強とか、
幽霊に対する恐怖を克服するとか、男性恐怖症を治すみたいな「小さいイベント」は沢山あるけど、それは物語のメインにはならない。
物語はそうしたヒロインの個人的な「小さなイベント」と、アイドルの握手会やらライブやらTV出演といった社会的な「小さなイベント」を、
それぞれ交互に繰り返しながら進んでいくだけで、普通の作品だったらあるような「大きなイベント」による描写の集中化はここでは殆ど見られない。
やや大袈裟な言い方をすれば、この作品には「シナリオ」は存在せずにヒロインたちの「エピソード」だけ存在する、といって間違いではないだろう。
勿論、純粋概念的にいえば「シナリオ」という言葉は「エピソード」も含む大きな概念なのだから、下位の概念だけ存在するっていうのはヘンな話だが、
僕が言いたいのは「シナリオ」という言葉から想起される起承転結めいた感動話ではなくて、「エピソード」という言葉から想起される日常の小ネタがメイン
になりますよ~ということを言いたかったのだ。これは攻略キャラの様々なエピソードを二ヶ月間のあいだ体験する作品なのである。

とはいえ「シナリオ」が存在せず「エピソード」だけが浮かんでいる作品だからといって、何か相互に関係ないグダ話がブツ切りに並んでいる話ではない。
確かに5~10分程度の一日のエピソードを細切れで読んでいく作品だが、これらのエピソードを一つの線にまとめ上げるのが、
端的にいって萌えゲ的要素であるところの「ヒロインの好感度」である。ここがこの作品の上手いところだ。
だいたい序盤あたりで、一通りアイドルのエピソードは体験したなぁと思ったころに、最初はあまり主人公に慣れていなかったヒロインが、
少しだけ主人公に心を寄せるようになる。要はエピソードがダレてきたかなぁと思ったら、ヒロインの好感度を少しづつ上げてユーザーと主人公を釣るのだ。
こうして見るとあざといやり方だが、物語の整合性にはきちんと嵌っている。主人公がプロデューサーとして、アイドルが直面するエピソードに
誠実に動けばヒロインの好感度は少しづつ上がるのはまぁ当然かなと思えてくる。しかも、わざわざ「ちょっと考えるような選択肢」を何回かだして、
ユーザーに能動的な感情移入を要求しているところなんざ中々巧妙だといえよう。先ほどに言った、一つの大きなイベントタイプの物語だと、
その達成によって「一変に」ヒロインの好感度が変化するのが基本だが、こうした細かいミニエピソードタイプだと「少しずつ」ヒロインとの関係が
変化していくさまを表現できるのがミソだ。「あとから考えてみると」スラスラ読める軽いエピソードをただ適当に繋げた
だけに見えるこのシナリオだが、少なくとも「やっているあいだは」そこそこ楽しいと思わせるところが、上述の特徴を証明しているといえるだろう。


たが、こうしたエピソード方式に弱点も存在する。こうした方法は簡単に言えば、複数の色々なエピソードを通して、主人公とヒロインを接触させ、
両者の好感度は高まっていきそのままベットへゴーというお話だから、ヒロインのお話が「好きになった二人が自然に引かれあいセックスしますた」
というプロットだけすむモノならば結構上手く当てはまる。「美咲」ルートと「桃花」ルートがこれに当てはまる。
二人の場合、特に物語上の障害はない。だから、恋人になる前も恋人になったあとも、基本的にその状況に応じたエピソードで照れあったりデレあったり
していりゃいいわけで、プレイ中に遭遇する違和感は少ない。美咲たんルートの初エチ後のお預け時間表現などはその良い例だ。
「試験勉強前はえっちはダメだよね」とかお互いブリッこやがって、こいつらはその期間中一日一日接吻中毒患者でもなったかのように、
毎回毎回キスCGを連発するんだから。だけど、試験が終わるまで本番のえっちシーンは引き延ばされる。こういう焦らしプレイとエピソード形式は親和性が高い。

ただ、主人公やヒロインに、それなりに物語の一部が急変するような、葛藤或いは試練がある場合には、こうしたエピソード方式の弱点が見え隠れする。
これが「沙也香」ルートと「彩乃」ルートの弱点だ。まぁ弱点と言えるほどのものでもないのだが、こうした「エピソード」タイプの構造に、
「親父との決闘」とかそういうネタを入れちゃうと、そこの部分だけ妙に浮いちゃう感じがするのだ。全ヒロインの告白あたりのシーンにも言えることだが、
そこだけ急激にドラマティックになっているような気がして、妙に安っぽく見えてしまうのだ。まぁこうしたシーンもライターは早めに流すから特に
違和感を感じることもないんだけど。


結果的に、こうした形式を一番よく利用できていたのは、加奈ルートだったおもう。簡単に言ってしまえば、前半はエピソード形式でいって、
後半はそうしたエピソード形式の軽さを失わないかたちで、普通の大イベントドラマ方式へと転換していたってことかな。
まず、前半のエピソード形式でも単純に可愛いし、僕が見る限り、一番アイドルものの基本を押さえていたシーンが多かったとおもう。
加奈たんはお兄ちゃんを落とすためにアイドルになった。加奈たんにとってアイドルなんてまぁどーでもいいわけで、
そんな面倒くさい仕事なんてほったらかしといておーにちゃーんあそーぼーよーってなタイプのキャラなのである。
もちろん、主人公はそんな加奈たんを窘める。ダメだ。そんなことじゃ立派な大人になれないぞ。アイドルという仕事はみんなに夢を与える仕事で云々かんぬん。
もちろん、そんな下らない説得に応じる加奈たんではない。うっせ兄じゃ。ワシは子供で妹で充分じゃ。それにワシの夢は兄じゃにお嫁に貰って頂くことで以下略
もちろん、主人公はここでキレたりしない。いやぁ加奈が立派なアイドルになってくれると僕も嬉しいんだよねうん。うわぁアイドルの加奈は可愛いなぁマジすげぇry
もちろん、加奈たんはこんなことを言われたら一溜まりもない。……お兄ちゃんがそう言うなら頑張る。

そう、魔法の言葉は「お兄ちゃんがそう言うなら頑張る」である。加奈たん以外のヒロインは、少なくとも表面上は、
アイドルになる何らかの理由を持っている。だから、主人公があれこれ言わなくても、アイドルの心得だとか、そう言う話は特別なアドバイス以外しなくてもいい。
だが、加奈たんはちがう。始めからそんなモンは持ち合わせていないのだ。アイドルというのは主人公に近づくための方便でしかないんだから。
だから、主人公は、このシナリオだけ、アイドルなんかに興味を持っていない加奈に、アイドルとは何かとか、
アイドルとはどういう仕事なのかとか、アイドルの存在意義を加奈に体験させるようなことをやったりする。
まぁ加奈たんは基本的に話半分くらいしか聞いていないわけだが、それでも主人公の熱意に多少絆されたりして、熱心に練習するようになる。
ちょっと変な話であるが、この加奈シナリオ以外にこういう「プロデューサーがアイドルを教育している」雰囲気って殆ど無かったような気がするんだな。

いや、確かに主人公はマトモなアドバイスをヒロイン達にするし、ちゃんとそれは役に立っている。
だけど、それはあくまでプロデューサーとアイドルの関係というよりも、友人同士のそれといった面が強くて「育てている」という感覚が薄いのだ。
この点、まさに加奈たんのシナリオは「育てている」という言葉がぴったりくるシナリオだ。どんどん加奈たんはレベルアップしていき、態度も大人っぽくなり、
目標やら試練が達成したらすぐさま主人公に抱きつき褒めて褒めてと貧乳を主人公に押しつけたりする。こりゃたまらんね。
そして、何よりも重要なのは、この二人の関係にある種の背徳感というべきものが漂ってくるところだろう。それは別に「従妹」の近親相姦の匂いじゃない。
そうじゃなくって、最初に説明した「教師→生徒」=「プロデューサー→アイドル」の関係、つまり、教えるモノと学ぶモノのあいだから生まれるエロティシズムである。
もちろん、これは他のヒロインのルートだって基本的には存在する。「おれは美咲たんを異性として見ちゃいけないのに……」みたいなイカ臭い葛藤だ
これは確かにあるわけだが、だがこれは誘惑に負ける主人公が悪いといえる。いや、そんなこといっちゃ話にならないわけだが、ここで僕は主人公が
ヒロイン達をアイドルだと認識していて、その上で誘惑に負けた場合、端的に言って主人公が悪いということがはっきりしているといいたいのだ。

ところが、加奈の場合はそうじゃない。加奈は始めから、アイドルなんかあまり興味がなかったし、今だってアイドルらしからぬ態度や言動を示したりする。、
そして何よりも「妹感覚」で昔から知り合っていたから、「アイドル」だと認識しなくちゃいけないのに、そうできない部分が多すぎるのだ。
なるほど、アイドルだったら手を出しては拙い。だけど加奈は昔から俺のことを好きだ好きだとか言っていた女の子で、今もあっちから誘惑してきるし……
といった「手を出しても……いいヨネ?」的ホコロビが徐々に拡がっていくところが背徳感をそそられて非常にエロイのである。
加奈たんも時々そう言う効果を狙って主人公にわざと無邪気に抱きついたりする。主人公はよく押し倒したり、その場で射精しなかったものだと感心する。
「小悪魔女児高校生に翻弄され続け自滅した28歳敏腕プロデューサーの末路」といったスポーツ新聞の三面記事がすぐ書けそうなほど、アイドル加奈たんはエロい。
まぁ、もちろん、ここで主人公が襲ったら違うゲームになってしまうので、そこらへんはわりと綺麗な話でオチがついて少々残念な気もしなかったが、
これがエンディングに繋がる伏線だとはあの頃の僕は気がつかなかったのであった。

この手のアイドルモノのシナリオの後半の定番といえば、「プロデューサーがアイドルとえっちしているところを激写!」なスポ日イベントだが、
幸いなことに、この加奈シナリオ以外にはそう言うイベントは発生しない。ヒロインと主人公の交際が世間的に問題になるのはこのシナリオだけだ。
しかも、前半にあれだけ「アイドルとはみんなに夢を与えるモノで……」みたいな、説教を加奈たんにしてきた主人公である。
それを彼が自らの手でファン達の夢を汚しているんだから、主人公の苦悩は深く重い。これも教師ゲーと同じ構造である。
つまり、前半で人生やら社会人やら人としての生き方やら教師然と語ったはいいが、後半になると教え子とのえっちが世間にバレ「教師失格」と断罪されるという。
もちろん、この作品の主人公も全ての責任は自分が取るという。そして、もちろん加奈たんは加奈たんで「わたしが全部悪いんだ」という愁嘆場を演じるわけだが……
そう、このあたりから何かがおかしいのである。まず、こういうシリアスな状況なのに、テキスト、音楽を含めて「妙に明るいノリ」なのだ。
加奈たんの様子もおかしい。スポ日の一報が入っても、加奈たんはあんまり驚かないし、悲しんでいるふうもあまりなく、喜んでいるようにさえみえる。
しかし主人公がマジに悩んでいる風な様子を見ると、まるで自分のした悪戯の重大さを始めて知った子供のようにショックを受ける加奈たん。
まぁ、ここらへんでオチが読める人はいるだろうが、まさか最後の笑劇のエンディングまで読める人間はあまりいないだろう。序盤から自分はエロカワ系で
売り出していくとかバカ言っていた加奈たんは、じつはちゃんとモノを考えて発言していたのである。こんな従妹に愛される主人公は最高の幸せ者だ。
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☆エロについて

さて、僕は一言コメントで、、

>>今回は雨音&ゆきうさぎ氏CGが始めてその実力を発揮した成功作だといっていいだろう。

とかいたがこれはまぁ嘘ではない。ただ、実力を発揮したというのは「100%実力を引き出した」ではないのであって、
僕が上で書いたのは「まぁ70%ぐらいの出力が可能」という意味である。これをポジティブに取るか、ネガティブに取るかは難しいところだ。
まず、ポジティブに取ってみよう。加奈たんのエロCG14枚に関して言えば、ほぼ90%ぐらいエロCGの本来の力を引き出しているといえる。
ただ、その前に元のCGから語るべきだろうか。SIESTAの公式HPは妙にエロCGが多いことで一部オタには有名だが、
そこでも加奈たんのエロCG4枚は、私見に依れば「一番出来るの悪い」ものをあつめたモノだといえる。つまり、ぶっちゃけ参考にならない。
だいたい、あの白いボカシは変だ。いや、あんなにぶっといチンポを書く雨音氏が悪いと言えばそうなんだか、パイズリのCGなど、
なにか白い霊気を前にしてこれから何かの儀式を始めようと言わんばかりの絵ではないか。題名をつけるなら「おっぱいが大きくなりますように」である。

嗚呼、話がずれた。兎に角、加奈たんに関しては、既存のエロCGはあまり当てにならない。だからこれは「買って見ろ」
としか言いようがないところが辛いのであるが、あなたの期待は裏切らないモノだとはいっておこう。既存のCGで言えば、
ベットに下着姿で恥ずかしそうに此方を見つめている加奈たんのCGが一番近い。今まで雨音氏のロリキャラといえば、
スマートで飾り気のない貧乳キャラといった印象があったが、今回の雨音氏はこうした傾向に加えて、少女独自の色気とでもいうか、
小さい身体ながらも膨らんでいるところはムッチリ膨らんでいるような、未成熟なからだつきが却って加奈たんの成熟した色気を感じさせちゃうような、
かなり危険な領域まで筆が進んでしまっている。僕は別にエロゲ原画家ランキングなどする趣味はないが、今年見たこれ系のロリキャラCGで一番
ぐっときたCGだったとはいっておこう。雨音氏の次の新作にも超期待である。

エロテキストのほうは、何故か加奈たんだけが、他のキャラクターとは全部の点で違っていて、以下の他のキャラのマイナス点が全て
加奈たんではプラスになっている。ライターが別人なのかライターが加奈たんのエロテキストを書いて萌え尽きてしまったのかは定かではないが、
他のキャラの数倍近くえっちにはノリノリだ。シナリオの要請でもあるんだろうけど、加奈たんは主人公を誘惑したり挑発したりするのがすごく上手い。
一端主人公をその気にさせたら、今度は急に恥ずかしがったりなんかしやがって全国のお兄ちゃんのツボを突きまくってきやがる。
加奈たんがフェラが好きなのか、雨音氏がただたんにフェラCGを書きたかっただけなのかは神のみぞ知るが、抜きゲじゃないのに
フェラCGが三枚もあるのは珍しい。しかもそのうちに二回が所謂「寸止めフェラ」とか「焦らしフェラ」というのも妙にマニアックだ。
これはつまり「フェラで射精しないシーン」のことなんだが、普段は不満に思うはずのこんなフェラでも、加奈たんの焦らしフェラだけは納得いった。
「しゃぶっているだけ」じゃなくって、あからさまに主人公のアレを煽り立てて、自分のアソコに挿入させようって魂胆が見え見えなのが素晴らしいじゃないか。

ただ、加奈たん以外のキャラは、残念ながら特に「お奨め」といえるような出来ではない。「エロ薄」とまでは言わないけど、
どーにもこーにも不満が残る内容だった。まず、ゆきうさぎ氏の桃香から行こう。ゆきうさぎ氏のエロCGについてはもはや僕が言うべきことはないだろう。
今回は1キャラ担当ってことで調子悪かったのかなぁとか予想していたが、これは見当外れだったようだ。相も変わらずけしからんおっぱいであった。
桃香はこのけしからんおっぱいを使ってエロテキストを書いたライターを巨乳ビンタで張り倒すべきである。ってそれじゃご褒美になってしまうのか。
兎に角問題なのは、桃香の「巨乳」を40%ぐらいしか生かせていない点である。確かにパイズリは二回あるし、ちゃんとおっぱいを弄ったり舐めたりしている。
でも、はっきりいってそれは「行為」だけだ。桃香というキャラクターのなかで、或いはそのキャラクターが行う性行為の中で「巨乳」というシンボルが
いったい何を意味するのかをちっとも考えてないのだ。シナリオ的には一応「巨乳が恥ずかしい」というコンプレックスがあったが、このコンプレックスを
エチシーンに生かせてない。ちっとは巨乳を恥ずかしがったりだとか、或いは最初恥ずかしいと思っていたけど、三回目あたりからパイズリでも感じるようになったとか、
そうした「変化」をつけるべきなのに、巨乳を弄ったときの反応は毎回毎回適当な喘ぎ声で終了である。他の部分はそんなに悪くなかったので、一応B-はつけたが、
ライター氏にはお相撲部屋に忍び込んで力士のおっぱいを揉んでみるなり、時代に逆行しメタポ化して自分の巨乳を甘噛みするなり、精進が必要であろう。

そうした「キャラの特徴をエロに生かせていない」というのは、良くも悪くも他キャラクターにも言える話である。少々酷なことを言うと、
このライターさんが加奈たん以外でやっているエロテキストは、1~3回目は適当に喘がせおいて、最後のエチだけはやたらに卑語をしゃべらして
淫乱モード化するというテンプレに等しい。これはこれで「何もやらないよりはマシ」だし、それなりに効果のあるやり方だとはいえる。
1~3回目で満足できなかったユーザーは、この手法なら四回目にはそれまでの我慢の反動でぴゅっぴゅっしちゃうからだ。しかしそういうやり方は、
例えば「H2回だけ」みたいな作品にはある程度仕方がないところがあるが、この作品は四回もあるのである。三回近くも無駄使いするのはどうか?
さらに、美咲たんの最初のHからお預け期間といった、シナリオ的な伏線が見事にスルーされているのも残念だ。ああいうのをちゃんと有効に利用できれば
加奈たん以外もエロ方面でお奨めできるソフトになれたのに。確かに四回目がそこそこ使える分「B-」とはいえるのだが、どうにも心からマンセーできない
内容であった。

マルセルさんの「あいれぼ ~IDOL☆REVOLUTION~」の感想へのレス

買おうか迷ってたんで、このすさまじい詳細はありがたいです
加奈目当てだったんで買いますわw
2008年12月01日14時06分17秒
すざましい量の文ですねw
自分も終わりましたが、萌えゲーなのに結構エロかったのが印象です。
(というかイベントCGの大部分がエロCGだった気も)
ゆきうさぎさんの絵(桃香)はエロかったですねえ。
2008年12月01日19時49分46秒
こんばんは。全然違うところにコメントしてすみません。
マルセルさんのGardenのコメントにはレスできなかったので、こちらに書きます。

来年の7月に延期ですか。
じりじりしながら1年待った人には辛い知らせですね。

私の勝手な想像ですが、ヨスガノソラがヒットして会社として倒産の危機は
とりあえず去ったから、トノイケ氏の意見が通って見直しって事になったのでしょうか。
別チームとはいえ同じ会社ですよね?
間違ってたらごめんなさい。どこで確認していいのか判りません。
どっちにしろ遅筆のトノイケ氏に書いてもらうしかない訳で、社長としても承諾するしか
なかったのかなと邪推してます。
そして来年7月というのは倒産を免れるデッドラインではないかとも邪推してます。
もともとこんな未完成で発売って事はもう倒産の危機だったって事でしょうから、
そしてこの1年CUFFSは金銭的に儲かる活動はまったくしてませんから、財政は相当逼迫しているのでしょう。

もちろん、プロなんだからそんなの言い訳にもならなのですけども。

勝手な想像を書き込んですみません。
2008年12月25日21時44分36秒
>>yamabukiさん

ども、コミケ会場の前のクソ寒い広場から、冬の夜空に呪詛を込めてこんばんわです(マジ&マゾ)
本題に入る前に僕から一つ謝っておくべきですね。いやぁ、僕の暴走クソ戯けな文章を読んで下さる人がいるとは思わなかったので、
結構好き勝手なことを書いてしまいましたが、確かに、あそこで雑談をすると、何らかの意見をもった他人が、僕に返す場所がありませんよね。
一応メールは晒しといたので、今まで酔狂な方が何個かメールを下さったのですが、たかが雑談ネタ如きにメールをくれる人の方が少ないのでしょう。
今度からは、ああいうネタは自分で適当なブログを作ってやることにします。わざわざ、yamabukiさんに無礼なマネをさせるようなことをしまって、
本当に申し訳ありませんでした。以後はちゃんと、他者の意見が適当に反映するような場所で、バカなネタを書きたいと思います。
ただ、一応ここは「あいれぼ」のレビューの場所なので、以後の返信はできれば、メール等で頂くか、適当にスルーして貰えると幸いです。

で、本ネタのCUFFSについて。まぁ、ぶっちゃけていえば、業界人ではない僕らにはわからないところが多すぎるのだから、
カフスヤバス倒産寸前妊娠確実とか、いや実は結構儲かっているんだぜぇみたいなネタは、ネタとして楽しむ分には良いとしても、
それ以上については「約束したものはきちんと守れ」というほかないと思います。いろいろ事情はありそうですけどねぇここは。

常識的に考えたら、未完成だの追加パッチ延期といった件の倫理云々はおくとしても、この大事な一年間を、
結果的には無駄だったプロジェクトに当てて、来年からまた新しく作り直すという判断自体が、会社としては狂気の沙汰だと思います。
よくもCUFFSの経営責任者はこんなプロジェクトを許したものですよね。20%くらいは早狩氏的な意味で
「クリエイターを尊重する良い会社なんだなぁ」と思わないことはないのですが、残りの80%くらいは、
「どうやってCUFFSはトノと☆の給料を払っているんだろう?」という邪知に駆られるのも事実です。
もしかして、CUFFSには変態性癖をもったアラブの石油王といった何らかのパトロンがついている可能性も……

>>hurryUPさん

お返事おくれてしまい申し訳ありません。エロ助は自分が投稿する時か、月末に纏めて読む以外は
あんまりチェックしないので、つい返信を見逃してしまうことが多いのです。ほんとうにすみません。

凄まじい量の文ですか~。そうですね。じゃあ、次は三万文字を目指してガムばってみます。応援して下さいね☆

>>ゆきうさぎさんの絵(桃香)はエロかったですねえ。

ええ、今年の巨乳・オブ・ザ・ゲンガーはゆきうさぎ氏に木マリですよ。プリラバのゲンガーも頑張ってましたが、
なにぶんCG枚数が多かった所為か、一枚あたりの質では此方の方に軍配が上がるとバーナンキ議長も述べていました。
来年はこーちゃ氏のカリーナたんの一人勝ちって気もしますが、はたしてどうなることやら。

>>onepiese1031さん
 
こんばんわ。僕の下らないレビューが何らかの参考になったのなら幸いです。

>>このすさまじい詳細はありがたいです。加奈目当てだったんで買いますわw

ええ、たぶん「ヤンデレ妹キモイ。民安喘ぎすぎ」くらいにし言われなそうだよなーと思ったので、
加奈について愛情と劣情を込めてハァハァ書きましたよ! 
2008年12月29日04時30分33秒

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