pinさんの「Rewrite」の感想

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ゲームをクリアした人むけのレビューです。

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70Rewrite
意欲作
とりあえず時間がかかったがクリアしたので書いてみる。

まず、いままでの所謂「泣き」というジャンルからは外れる作品だ。故にこのメーカーに何を求めるのかという点で合わない人がいると思われる。それは当然で、各メーカーには風土というか色が存在し、それを好きになるからこそ買い支えるというのがファンなのだと思う。

今回はその「期待」を裏切ることとなるのではあるが、この選択は正しかったように私は思う。なぜならば、企業として生き抜くためには「強み」を複数有することがとても大切なことであるからだ。

近年でも「泣き」というジャンルは存在するものの、ヒット作は減っているような印象を受ける。どちらかといえば、「感動」から「驚き」や「泣かせる展開」から「複雑で精巧な展開」が好まれる傾向があると私自身は感じている。そのためこの作品は、一時代を席巻した「泣きゲー」に一度ピリオドを打ち、新たな可能性を模索する「Keyの挑戦」であると捉えられ、一定の評価ができる意欲作であった。

しかし、心意気は素晴らしいのだが、変化は簡単なことではないように感じた。
確かに「燃え」に近い展開など随所に光るところはある。キャラクターもそれぞれ魅力がある。ライターもそれぞれ実績をもち、内容面でも出来に差はあれどシナリオ自体が破綻してしまうようなものはない。絵も受け付けない人はいるであろうが、この絵なしではKeyではないと言えるため問題ない。私はむしろ好きだ。

だが、作品全体としてみると評価が下がってしまう。というのは、複数ライターで作品を作る場合、ライターの力量差だけでなく世界観やキャラクターの造形などが不一致するという弊害がある。今回がまさにそれだ。ルート・ライターによって共通認識が薄いという気がしてならない。各ルートででてくるキャラクターの見せ方が変わることは当たり前だ。誰を主軸に据えるかでその人間の見え方は変わる。至極当然である。が、しかし、これはあくまで根幹部分は変わらないのが条件だ。根幹まで変わってしまうのであればそれは他人の空似でしかない。今回は他人の空似だ。世界観もライター間でぶれがあるような印象をうけた。世界観がルートごとに変わるとなると並行世界のようなお話になる。ある種、並行世界なのだといえばそうかもしれないが統一されない物語は観ていて落ち着きが悪い。

つまりは、作品として成立するかどうかというお話になる。この作品は、同じキャラクターを使った全く別物ゲームが集められたオムニバスのような印象を私は受けた。統一性が作品の大切なファクターだと考える人にとってはこの作品に言いようのない違和感を覚えざるを得ないだろう。

新しい事への挑戦という意欲作であり、個々の要素では光る物をもってはいる。しかし、この不一致が許容できるか否かが作品の評価を大きく変える。私は傑作とまでの評価を下すことはできなかった。

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