えびさんの「ゴスデリ -GOTHIC DELUSION-」の感想

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ゲームをクリアした人むけのレビューです。

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絵25+文19+音25+他10 ジュブナイルとアダルト。同人と商業。その狭間の不毛地帯に咲くはずの小さな花の物語。これはそのプレリュード。
映像面・・・
立絵表現なしの画面演出は、なかなかのもの。
とはいえ、バトル演出にスピード感の華々しさが足りなくも思う。
これはストーリー展開上、致し方ない部分もあるのだが……

ローを始め幼いヒロイン達が、これでもかという程に可愛く描かれている。
やや絵としての崩れは見られるものの、特に表情の描き方が秀逸だった。


シナリオ・・・
元々、同人として製作されていた作品だけあって、商業作品ではなかなかありえない
風変わりな雰囲気の作品だ。
世界観構想が大きく、キャラクターや組織の設定など、かなりの伏線が仄めかされて
いる。
そして、そこに異能バトルという要素が加わる為、中二と呼ばれる土壌は整った。

同人であるなら、中二であろうが、ある種の熱さとして受け入れられやすくもあった
だろう。
だが、商業にしては、シナリオのボリューム面が不足しており、語られる事の少なさ
が伏線の放置感を感じさせ、更なるボリュームの不足感を生み出す。

さて、この作品の異能バトルは、妙にのんびりとしている。
それは、知能戦という要素を盛り込もうとした為に思える。
何故、そうしなければいけなかったかと言われれば、主人公が只の人でありながら、
ローの側で彼女を支えなければいけなかった、そういうストーリーであったからだと
考える。
であれば、シナリオ終盤、人で無くなった貴路が力に目覚めていき、名実ともにロー
の側で戦うという展開が、今後、予想できる。
そうなれば、バトルはもっと加速するだろうし、今回の絶火やサイモンのような、生
半可な敵役はお払い箱に出来るだろう。
中途半端なジュブナイル的なバトルではなく、もっと、熱いモノが期待できる。

この作品のシナリオの真価を問えるのは、続編の製作発表があった以降だと言えるだ
ろう。


ローの使い魔達が、ゴシックホラーの著名人の名であるという、製作者の吸血鬼フリ
ーク振りが垣間見れる。
鞄<プライス>は、俳優ヴィンセント・プライス。
菓子箱の<リー>は、言わずもがなの俳優クリストファー・リー。
そしてそして、傘<ルゴシ>は、大スター、ベラ・ルゴシ。
サイモンの衣服を支配下に置いた<シェリダン>は、シェリダン・レ・ファニュであ
ろう。
バタースプレッド<ラドクリフ>は、アン・ラドクリフか?

そして、『伯爵』の思い人が『ドロレス』とくれば、もうゴシックホラーの信奉者と
しか思えない。

ああ、続編が出れば、ニヤニヤを誘発する使い魔や、魔人達に出会えることだろう。


音楽/声優・・・
TINKERBELL SOUND LABELやTeamOZといった、ロック色も特異なサウンド陣。
バトルモノとしての作品を支えるのは、映像よりもコチラ、サウンドチームという屋
台骨だったように思える。
しかし、まあ、これほどのまでの曲数は必要なかったとも思えるのだが……
製作陣が音楽を重要視しているという事実の表れでもあり、特に『聖戦~Holy War』
(特典サントラ収録#4)の涙腺への攻撃力は侮れない。
ボーカル曲のアレンジが、アレンジと判らないほどにしっかりと色付けされ、BGM
として活かされている点も好印象。

声優は、ロー役の鈴田美夜子の舌足らずを演技する力に魅せられる。
ローというキャラクターの、圧倒的なまでの愛らしさは、この人の演技無しにはあり
得なかっただろう。
そして、吹摘 遥役のかわしまりのだが、キャラクターがキレた時の怒号の演技は流
石の一言。
八宵役の藤森ゆき奈は、キャラクターの存在自体も含めて卑怯だろう。
こんなツンデレ卑怯だ!


まるで、気鋭の作家のデビュー作となったライトノベルの第1巻のように、今後への
期待と、次が無い事への不安を抱かせる作品であった。

【ヒロインタグ】
/ #ガチロリ #ゴスロリ /
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