sindenさんの「装甲悪鬼村正」の感想

ネタバレ感想を見たくない場合、文字を背景色に設定することが可能です。 → 設定変更

**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

最初は地雷だとすら思ったんだ…。なのに、気づいたらこの点数だよ…。長文感想ではプレイ中のテンションの激変っぷりを紹介
絵→好みからは微妙に外れるがまあ問題なし
音楽→普通
声→普通
シナリオ→本当にありがとうございました


一章をプレイした段階では、
・雄飛うっとうしい
・無駄に血生臭い
・戦闘だるい。スピード感無い
・え?主人公弱くない?
・生贄捧げないと戦えないタイプか…。悲劇ぶってるよくある設定やなあー
と、割と散々な評価でした。
特に、バトルシーンに全く魅力を感じなかったのが致命的。
本気で途中で止めようかとも思いましたが、文句を言うためにも最後まで
やっとこうと思いプレイ継続。

二章「双老騎」→
やっぱ主人公弱いなー。バトルも何とも言えんし。
雰囲気はまあ悪くないけど…うん、「今宵は一献」は気に入った。

三章「逆襲騎」→
…あれ?、バトルシーンはともかく、この無駄に力の入った
レースシーン(他機体の詳細な解説有り)は面白いなあ。
実にニトロらしい展開。

四章「震天騎」→
戦闘長ッ。銀星号つええ。
うーん、やっぱ戦闘シーンだるいなあ。

五章「宿星騎」→
お約束の過去編。光は良いキャラや…と思っているうちにVS山賊親分バトル。
緊迫感もあるし、この位なら悪くないかな?
その後の展開自体は至って普通。
ただ、ここまででだいぶ主人公に感情移入できるようになってきたせいか、
ちょっとのめりこんできました。
さあ、次は六章…じゃなくてバッドエンドだと!?というわけで、やり直し。


このあたりで既に罠にかかっていた気もします。
プレイし直して香奈枝ルート突入。


香奈枝ルート→
………おいおいおい。これ、名作じゃね?

香奈枝さんの本性があらわになってきた辺りからテンション上がりっぱなし。
裁きを待っていた主人公。
裁く事を義務兼趣味としていた香奈枝。
歪な関係の二人が辿り着いたラストはこれまでのゲームプレイ歴の中でも屈指の名シーン。
ちなみに、ここら辺で既に戦闘シーンもきっちり楽しめるようになってました。

で、テンション上がったまま一条ルート突入。

一条ルート→
正義!正義!
あかん、価値観変わりそう…。
正義と名乗るやつにろくなのはいない、という考えは昔から色んな作品で見てきたものの、
ここまで正義を毛嫌う主人公も珍しい(当然、いい意味で)。
その価値観を得るに至った経緯がしっかり描写されているので、非常に共感できました。

さらに善悪相殺の掟、その真実。
英雄VS悪鬼。
燃え尽きました。
この時点でこの作品のバトルシーンに対する感想は当初と180度変わってます。極上。

魔王編→
すでにここまでのルートでメーター振り切れてるのに、当然のようにこれまでと同等の
面白さを維持し続けるトゥルールート。茶々丸さんのキャラ良すぎ。

そして、愛の実在、その証明。
最後の最後で爆弾投下。
OK、面白いってあと百回言えばいいんだろ?という上がりすぎて良く分からないテンションのまま終幕…
え、悪鬼、編?

悪鬼編→
ここにきて新キャラ投下。
もう、一プレイヤーとしてはついてくだけです。と、服従状態でプレイ続行。
最後はやっぱり、村正と景明の物語でした。
これまでのおさらい、復習、総括とも言うべき内容をしっとり、がっちりと締め、本当の終了。

和をもって、尊しとなす。
この単純な言葉の重みが凄い。


というわけで、総評。
ここまで強烈なメッセージ性を持つ作品は初めてでした。
このレベルの「文芸」がエンターテイメントとしても極上の仕上がりになっていることに驚嘆を禁じえません。
ライターさんは自分がどれだけ凄い作品を作ったか自覚されてるのでしょうか。

ここまで手放しで褒めてるのに点数がこれなのは、単純に導入部の弱さと一部の選択肢の面倒臭さによるものです。

正直、同ジャンルでこれを超えられる作品のイメージが沸きません。


戦いを描き、争いを否定する。
まさに劇中の村正と同じスタンスを持つ本作。
広まれば、本当に「正義による争い」が減るのではないでしょうか。

この作品を世に生み出した製作陣に合掌。

長文感想へのレスを書くには
 ・ユーザーIDを有している
 ・COOKIEが有効である
 ・COOKIEを有効にした状態でログインしたことがある
 ・5つ以上一言コメントを書いている
 ・長文感想を書いたユーザーが長文感想へのレスを許可している
の5つの条件を満たしている必要があります。

コメントデータ

このコメントはだいたい2573回くらい参照されています。