gonさんの「殻ノ少女」の感想

ネタバレ感想を見たくない場合、文字を背景色に設定することが可能です。 → 設定変更

**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

その病は再生する、その謳い文句の通りの作品。病=パラノイア(精神病の一型)というテーマを活かしたとても歪んだシナリオ。登場人物の大半がパラノイドという事もあり、不快度指数が高いのも仕方ない事・・・  私にはこの作品の伝えたい事を理解する事は出来なかった。分かったのはかなり人を選ぶ作品だったという事だけ・・・・
 最初に述べたとおり、この作品はかなり人を選ぶモノであったといえる。多くの方
が書いている通り、エンドが鬱展開という事も一つの要因であると思う。
そこに加えて、登場人物の思考の解釈の難易度の高さにも要因があるように感じた。

 私は、この作品のエンド部分に関して分からない点が多すぎた。分からなかったのは
以下の点。


 1.畸形の天女エンド(冬子の生存エンド)において

 このエンドにおいて冬子は死なない。しかし、四肢を失い、生きる為に最低機能を備
 えているだけに過ぎない冬子が、病室で玲人と母親に対してありがとうと涙を流し
 微笑みながら感謝を述べる。
 これは、他人との疎外感を感じ人に頼る事を好まないという事を冬子の本質であると
 捕らえ、こんな姿になっても自分の傍にいてくれる玲人と母親に純粋に感謝を述べた
 だけなのだろうか?このエンドにおける冬子のありがとうの真意は・・・・?


 2.地獄の道化師エンド(殻の少女完成エンド)
 
 このエンドで冬子は死ぬ。しかし、息を引き取る間際に玲人に対してありがとうと
 微笑みながら感謝を述べる。単純に考えれば、探し出してくれてありがとうって事?
 自分でそう考えておきながら、これ間違いなく違う気がする・・・
 このルートにおけるありがとうの真意は・・・・?


 3.冬子の幻出現エンド
 このルートに関しては、何故存在するのか?根本の部分から分からなかった。


 4.劫歌トゥルーエンド
 このエンドで冬子は結局発見できない。というか爾二が逃亡中の、移動の汽車で
 出会った見知らぬ少年に殻の少女(冬子)を譲り渡す。殻の少女に対してあれほど
 までに偏執していたのになぜそんなにも簡単に渡す事ができたのだろうか?偏執に
 拘ったシナリオ展開だったのに、突然それを放棄したように感じた。
 もう一つ分からないのは、玲人の冬子が見つかっていないのにも関わらず、達観した
 態度を取っている点。玲人の偏執は六識事件。それが解決した事で、偏執が消えたの
 で満足という解釈なのだろうか?冬子の事は大事の前の小事という程度でしかなかっ
 た?この達観した態度の理由がわからなかった・・・


 この作品のあらすじに、「悲劇だらけの世界の殻を打ち破るのは、少女の微笑み
 なのかもしれない」とあるが、肝心のトゥルーエンドで冬子は微笑まない。この
 一文は何だったのだろうかつくづく感じた。
 
 冬子の出生の秘密も何かうやむやな印象・・・・
 単為生殖との事であるがその場合の定義は冬子は母親の美砂のクローンという事に
 なる。所詮、エロゲーなのだから現実的に考えて単為生殖はありえないとかいう
 気はない。しかしその場合、形は違えど、美砂は2度四肢を失う人生であるといえる。
 殺人者六識命の妹だからしょうがない?そんな風に私自身は割り切れなかった。

 爾二が少年に冬子を簡単に渡した理由・・・・
 先に私はこの事に関して少し記述しているが、私の感じた事を足して少しだけ。
 この事に関しては、惨劇の輪廻という考え方がポイントになると思う。爾二は
 少年にパラノイアになる為の種蒔きをした。輪廻を途切れさせないようにする為に。
 そう考えれば少し納得いくようないかないような・・・・

 
 色々書いたが、結局私はこの作品の言わんとすることが理解できなかった。しかし、
 再度プレイをしてまで理解しようとも思わないということが一番言いたかった事。
 私にはこの作品に対し、鬱展開だから嫌とかそのような気持ちはさらさらない。
 しかし、今の私のスキルを踏まえて考えると時期尚早という感は否めないと感じた。  

gonさんの「殻ノ少女」の感想へのレス

自分もなんとかプレイし終わったのですが、gonさんの
おっしゃっている通り、何が言いたかったのか、何を感じ取ればいいのか、
理不尽な結果だけがしんどさを残したという気持ちになりました。

次回作があるのかFDで補完するつもりなのかわかりませんが、
あの主人公を軸に2作品目を作るのはかなり危ない橋を渡るような気がします。
といってカルタグラの主人公はENDを迎えていますし、犯人が異常者というのは
何とか飲み込みますから、主人公くらいはこちらがわかる範囲での説明ができる
人物にしておいてもらいたいですね。

2008年07月10日03時41分52秒
METOLOさん、レスありがとうございます。

METOLOさんのレスを拝見させて頂き少し安心しました。私は鬱展開の作品
をプレイする際、その作品の言わんとする事を感じ自己完結する・心理状況を
考察するという行為に趣きをおきプレイする傾向にあります。
しかし、この作品において、私はそのどちらも遂行することができたとは
とても言えない状況です。
そして多数の方の長文感想も拝見させて頂きましたが、ほとんどその事に
触れられていませんでした。私には理解できなかったが、他の皆さんは理解
しているのだろうと感じておりました。
私のスキルを踏まえ、時期尚早と書いたのはそういう所以からです。
 しかし、METOLOさんのレスを拝見する限り、やはりこの作品はそういった
部分がわかりにくい作りになっていた様ですね・・・

 話が変わりますが、私もこの作品の2作目を作る・FDで補完に関しましては、
METOLOさんの意見に激しく賛成です。余談になりましたが・・・
2008年07月10日23時16分47秒

長文感想へのレスを書くには
 ・ユーザーIDを有している
 ・COOKIEが有効である
 ・COOKIEを有効にした状態でログインしたことがある
 ・5つ以上一言コメントを書いている
 ・長文感想を書いたユーザーが長文感想へのレスを許可している
の5つの条件を満たしている必要があります。

コメントデータ

このコメントはだいたい3365回くらい参照されています。

このコメントは1人の方に投票されています。