シンフォニック=レイン 愛蔵版の音楽情報

シンフォニック=レイン 愛蔵版(非18禁) (工画堂スタジオ) (2005-06-24)
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ブランド 工画堂スタジオ
発売日 2005-06-24
商品群通常版 /PKG版/9504円
18禁等 非18禁
中央値90
平均値88
データ数517
標準偏差11
最高点100
最低点0
giveupした人6(1%)
積んでる人70(11%)
面白くなってきた時間中央値5時間
プレイ時間中央値25時間

音楽情報サマリー

曲名カテゴリ歌手商品得点データ数
空の向こうに ( ) OP 岡崎律子
フォーニ(笠原弘子)
シンフォニックレイン ボーカルアルバム『RAINBOW』
for RITZ
94.3 23
涙がほおを流れても( ) ED 岡崎律子
フォーニ(笠原弘子)
シンフォニックレイン ボーカルアルバム『RAINBOW』
for RITZ
93.3 15
I'm always close to you( ) 挿入歌 岡崎律子
フォーニ(笠原弘子)
シンフォニックレイン ボーカルアルバム『RAINBOW』
for RITZ
96.9 21
雨のmusique( ) 挿入歌 岡崎律子
ファルシータ・フォーセット(浅野真澄)
シンフォニックレイン ボーカルアルバム『RAINBOW』
for RITZ
93.6 18
いつでも微笑みを( ) 挿入歌 岡崎律子
トルティニタ・フィーネ(中原麻衣)
シンフォニックレイン ボーカルアルバム『RAINBOW』
for RITZ
95.3 15
Hello!( ) 挿入歌 岡崎律子
リセルシア・チェザリーニ(折笠富美子)
シンフォニックレイン ボーカルアルバム『RAINBOW』
for RITZ
88.2 14
秘密( ) 挿入歌 岡崎律子
トルティニタ・フィーネ(中原麻衣)
シンフォニックレイン ボーカルアルバム『RAINBOW』
for RITZ
94.4 24
fay( ) 挿入歌 岡崎律子
フォーニ(笠原弘子)
シンフォニックレイン ボーカルアルバム『RAINBOW』
for RITZ
93.9 18
メロディー( ) 挿入歌 岡崎律子
ファルシータ・フォーセット(浅野真澄)
シンフォニックレイン ボーカルアルバム『RAINBOW』
for RITZ
89.1 16
リセエンヌ( ) 挿入歌 岡崎律子
リセルシア・チェザリーニ(折笠富美子)
シンフォニックレイン ボーカルアルバム『RAINBOW』
for RITZ
92.9 19

音楽コメント

OPなんだけど、プレイ後に聴くと歌詞に凄くジーンとなる曲。
このゲームを起動したときは必ず最後にこの曲を弾いて終わるようにしてる。
聴くと泣けてくるので、アルバム聴くときはこの曲の順番にいつも悩む。アルバム中だと2曲目なんだけど、個人的にはラスト3番目に持ってくることが多い。(ラスト2番目はfayで、ラストは涙がほおを流れても)
岡崎律子さんらしいやさしい曲です。
提供されているゲームをクリアすることで、捉え方が変化するゲームソングは結構あって、この歌もその側面を持っているのだけれど、どちらかと言えば裏事情を知っているかどうかで捉え方が変化してしまうという側面を強く持っている歌でしょうね。

裏事情を知ってしまうと、『彼女』のことをほとんど知らない自分でも、非常に説得力を持つ歌詞を載せた哀しげなメロディーにより、感情を揺さぶってくる。少し怖い。
ただ、心が弱っている時に聞くと、不思議と活力が湧いてくる歌でもある。
薬みたいな歌。

また、個人的にこの歌の歌詞で下記の部分が1番印象に残っている。

I'm all right
I love you
I love my life
I'm always close to you

『彼女』は強い人だったのでしょう。私には到底出てこない言葉だから、衝撃を受けた。

なお、この歌の後奏は1分30秒以上と非常に長く、全体から見るとアンバランスな印象。
そのため、「何か歌詞を入れようとしたけれど、入れず終いとなってしまって、この歌は完成してなかったのでは?」という疑問を抱いたことがある。この疑義に対する回答を得られることは永遠にないけれど。
I'm always close to you 意味は「あなたの側にずっといるわ」でしょうか
これをクリスが作曲した(という作中の設定)なのは色々と切ないものがある。
 最初にプレイした時、私はこの曲の良さが分かりませんでした。
 確かにこの曲は『シンフォニック=レイン』の雰囲気全体を象徴していますし、冒頭でフォーニが歌っているシーンはゲーム世界へと強烈に引き込んでくれます。――ですが、その冒頭シーンですら、この曲はサビの僅かな部分しか流れないんですよね。その後もこの曲が聞けるのは、クリスが全ヒロインの誘いを断って1人孤独に練習している時だけだったり、そもそもこの曲はグラーヴェが「別れの曲」と評した通り、作品内で乗り越えられるべき楽曲という扱いだったりと、散々です。
 しかしゲームを終えて改めて聴いてみると、本当に、泣きたくなるほど良い曲です。雨が降って少し暇がある休日に、ふっと心に沸き上がってくる日々への感慨、後悔、それらを包み込んでくれるようです。私にとってこの曲は、人生…かな。
 じっさい冗談抜きで、岡崎律子さんはご自身の人生を総括してこの曲を作られたと思っています(※この曲は岡崎律子さんの遺作の一つです)。『シンフォニック=レイン』に提供された10曲の中で、作品内での位置づけ以上の意味を感じるのはこの曲と『いつでも微笑みを』『fay』なんですが、『いつでも微笑みを』は岡崎律子さんから生者への別れの歌、そして『fay』はきっと死を乗り越えた曲なんですよね。トルストイ『イワン・イリッチの死』の末尾「もう死はおしまいだ」「もう死はなくなったのだ」の状態。それは素晴らしいと憧れはするんですが、自分はまだそこまで悟れない、まだまだ生と死の中でもがいている。だから『I'm always close to you』が自分の実感です。
 さて、「岡崎律子さんの曲は綺麗過ぎて嘘っぽい」という批判を聞いたことがあります。じっさい『I'm always close to you』はさきほど挙げた『イワン・イリッチの死』の最終章に描かれる恐ろしい死の描写に比べて、あまりにセンチメンタルで、甘美であるとすら言えましょう。
 ですがこの曲を作っていた時の岡崎さんは、まさにイワン・イリッチと同じような苦しみの中にいたわけです。その中で甘く美しい旋律や歌詞を紡ぎ出すことが「嘘」とは、私には思えません。辛く醜いものを知っていながら優しく美しいものを描くのは、ともすれば辛さや醜さをそのまま描くよりもなお本物のように感じます。加えて、この曲から感じるそうした「甘さ」は、岡崎さんのように死を目前としていない(はずの)私でも実感に辿り着く脇の甘さ――もとい、懐の深さを加えてくれました。じっさい、この曲を知った当時、私は学業関係で結構追い詰められていたんですが、そうした心境の励ましになってくれたんです。
 ご存じの方も多いと思いますが、この曲には歌詞が2種類存在します。『シンフォニック=レイン』内の楽曲における「今がすべてとちゃんと知っていたはずなのに」と、岡崎律子さんのメモリアルアルバムに収録されたverにおける「今がすべてとそう思って生きてみるの」の部分です。前者はやや後ろ向きなニュアンスがあり、後者は前向きなニュアンスがありますが、私個人は両者にそれほど決定的な差異があるとは思えません。その後に続く一連の歌詞が岡崎さんの(そして私も共感する)生の実感で、それを後悔するのも、その中でも前を向くのも、その時々であることですし、どちらも生きるということだと思います。
 色々語りましたが、やはり原曲を聴くに越したことはありません。YoutubeのURLを張りますので聴こうという気になられた方はご利用下さい。
vo.笠原弘子版: https://www.youtube.com/watch?v=mg-47H2bzm0
vo.岡崎律子版: https://www.youtube.com/watch?v=shxPF38klyY
150雨のmusique (シンフォニック=レイン(非18禁)の挿入歌)
ファルシータさん。弾くのが難しかった。
 にべもない、という感覚で殴りつけてくる曲。ワケの分からないトルタエンドを迎え、混乱し、放心しているプレイヤーにこの曲は、「さよなら」「いつかはわかるから」「すなおに受け止めて」といった、容赦ない別離の言葉を投げかけてくる。
 辛うじて分かるのは、トルタとはもうこれでお終い、ということ。

 ゲームを終えてから改めて聴くと、この曲はゲームの曲であると同時に、岡崎さんのプレイヤーに向けた別離の辞でもあると気づかされます。生と死という絶対的な境界線の向こうからの言葉は、やはりにべもなく響きます。死者に会えるのは思い出の中でだけ、そして必ず最後は笑顔になって、優しいような厳しいような訴えかけです。

-動画へのリンク集-
vo. トルタ(中原麻衣)版: https://www.youtube.com/watch?v=IqckVZQmORs
vo.岡崎律子版: https://www.youtube.com/watch?v=VxsnhLum3ng
ピアノとチェロの二重奏: https://www.youtube.com/watch?v=T5i-mMSZr6M
200秘密 (シンフォニック=レイン(非18禁)の挿入歌)
トルタの想いが凄く伝わる曲。
200秘密 (シンフォニック=レイン(非18禁)の挿入歌)
トルタルート、またAl fine終了後に聴くとトルタの気持ちが手に取るように感じられます。
派手さは無いですが、逆にそれがこのシンフォニック=レインという世界観に良く合っていて素晴らしいと思います。
150秘密 (シンフォニック=レイン(非18禁)の挿入歌)
「報われない想いが濡れてく」というはしたないフレーズを、国中の偉い人達が集まる卒業演奏で、好きな男の子の演奏に合わせて歌ってしまうという、まさにトルタの狂愛が発露した曲。
 ――と書けば、「濡れてく」を女の子がジュンとしちゃう意味に取ることに眉を顰めるかもしれません。ですがこの子に関しては、そう解釈できる状況証拠が揃いすぎています。
 状況証拠その1。作中トルタがクリスに狂おしい愛を向けていることは、ゲームをプレイ済の方にとって疑いないことでしょう。その中で時折、トルタがクリスへの想いを性的なニュアンスで表現することがあります。最も分かりやすい例としては、トルタがクリスにシャワーを浴びさせ、その隙にクリスの脱ぎたて服をクンカクンカしたシーンがあります。
 状況証拠その2。トルタのもう一つの曲が『いつでも微笑みを』ですが、この曲の冒頭は意味深な水音の後「もう、イクね~」と続きます( https://www.youtube.com/watch?v=2qGuVqDff8M )。
 とまあ、こうした状況証拠が揃った上での「報われない想いが濡れてく~」ですから、岡崎さんが意図的に性的なニュアンスを込めた可能性は低くないでしょう。もちろんこの作品は岡崎さんの遺作でもありますから、こうした下世話な解釈には抵抗を覚えられるかもしれません。ですが、下世話にも聞こえる歌詞を揃えて(『秘密』のみならず『いつでも微笑みを』にも入れて)おきながら、そうした解釈に無頓着であったというのは、それこそプロの作曲者に対して失礼だと思います。じっさい、岡崎さんは他の曲でも「敢えて顰蹙を買うような表現で生を素直に表現する」ことがあります。

 さて、大分あさっての方向に熱く語ってしまいましたが、この曲のダブルミーニングの真骨頂はもちろん、タイトル「秘密」に隠された意味でしょう。
 そのダブルミーニングについては原作のネタバレですので、敢えてここでは語りません。プレイし終えてこの曲を聴くと、「傘もささない帰り道」「傘もささないひとり道」の重みが全く変わってきます。
 この曲の状況を想像してみましょう。トルタは一人ぼっちで、実際に雨が降っている道を傘も差さずに帰っています。傘を差さないのは、もちろんクリスの為です。彼と別れた直後かもしれませんし、いつ彼に見られても大丈夫なようにという配慮かもしれません。周りからは奇異の眼差しを浴びていることでしょう(実際そういうシーンが作品内で描かれています)。通りがかる車は無情にも跳ね水をトルタに浴びせかけます。ここまでしているのに、クリスは自分を見てくれない。自分は報われずに濡れている(そして今夜も報われない想いに濡れる♡)。そういう惨めさに打ちひしがれる曲――と思えば、この曲はもちろんクリスに対する、「私の気持ち分かってるでしょ」という露骨な好意の当てこすりなんですが、同時に恋とは全く違った意味合いでの「いい加減にしてよ」という悲鳴にも聞こえてきます(しかもそれをクリスが『決して気づくことはない』と承知の上で)。そうして、彼女の「好きよキライよいいえ愛してる」という想いの重たさと、若干の自分酔いすらもが、じんわりとのし掛かってきます。
 この作品の要石となる曲だと思います。
 のみならず、曲自体も魅力的。幻想的でありながら、どこか官能的でもあります。中原さんの歌い方が本当に甘いんですよね。ちょっと舌っ足らずで、かるく喘いでいるような感じ。こんな幼い子が、あんなに辛い想いに濡れていると思うと……!
 コホン(咳払い)。私はこの曲のoffvocalバージョンであるトルタのbgmも好きで、作品の雰囲気もクリスの心情もトルタのいじらしさ(あるいは、いじましさ)も表現した、素晴らしいbgmだと思っています。本当にいい曲ですよね。

 蛇足ながらもう一つだけ。
 さすがにこれは狙ってはいないと思うんですが、「通りがかる車はね返す」という歌詞もちょっと笑いどころでした。まんまアルのことじゃないかとw

-動画へのリンク集-
vo.トルタ(中原麻衣)版: https://www.youtube.com/watch?v=HVPTiVNyDl8
 ※『シンフォニックレイン ボーカルアルバム『RAINBOW』』収録
vo. 岡崎律子版: http://www.nicovideo.jp/watch/sm25554125
 ※『for RITZ』収録
ゲーム版:https://www.youtube.com/watch?v=hik0r8g3Kag
 ※ゲーム内の演奏パートで聴けるもの
bgm1: https://www.youtube.com/watch?v=T4biD3UVnjc
 ※ゲーム中、トルタの専用bgmとして聴けるもの
bgm2: https://www.youtube.com/watch?v=AJl5_d1JtUQ
 ※ゲーム中、特定の状況で聴けるbgm1のアレンジバージョン
200fay (シンフォニック=レイン(非18禁)の挿入歌)
作中でこの曲を弾いてる時は本当に楽しかった。
200リセエンヌ (シンフォニック=レイン(非18禁)の挿入歌)
リセルシアを守りたくなってくる曲。
150リセエンヌ (シンフォニック=レイン(非18禁)の挿入歌)
 リセエンヌ(女子高生)という曲名に違わず、女子高生らしい繊細で前向きな情感が歌われた曲。この曲を歌っている時にリセが置かれていた状況と重ね合わせて考えると、彼女の内面の強さを感じることができる。
 ――と、それだけでは終わらず、これまた作中での位置づけを考えると、かなり笑える曲です。リセは作中アルと対比される立ち位置に置かれているらしく、クリスがリセにアルを幾度も重ねたことや、フォーニがリセに否定的な言動を取ること(『やっぱりああいう子が好みなんだ』みたいな嫌味を言う。リセルートだけフォーニがクリスに別れの挨拶をしてくれない)からそれが窺えます。音楽においてもその対比は現れており、クリスにとってのアルのイメージが青空であるように(OPムービーでのイメージや『fay』の歌詞等に現れている)、リセもまた青空のイメージで、それはこの曲にしっかり現れているんですよね。同時に『シンフォニック=レイン』における重大な秘密の伏線になっている。
 いや、リセはクリスが置かれてる状況を知らないですし、そもそもクリスとの卒業演奏の為に作った曲じゃないんで、こういう歌詞になるのは仕方ないんですが……それにしても、「窓の外には木漏れ日(中略)きっと誰もが今この瞬間を胸いっぱいに感じているんだろう」から始まり、次の小節も「陽射しの中で」と殆ど脈絡無く太陽が強調され、「誰もいない放課後の長い廊下は夕映え」「夜の空にも星が瞬く」と最後まで容赦なく畳み掛けてくる歌詞を聞いていると、思わず変な笑いが出てきてしまいます。気づかなかったクリス君に。気づかなかった私に。
 この辺の天然な容赦無さってのが、いかにもリセらしいと思います。ファルがリセを見てイライラしたり、グラーヴェが壊したい衝動に襲われるのも、気持ちは分からなくもないんですよね。アルがリセに対して厳しくて、トルタがそうでもないのは、案外、アルの方が歪んでて(妖精が自殺する絵本を嬉々として読んでる子だし)、トルタは素直っていう示唆なのかもしれません。
 前向きで瑞々しくて笑いまで提供してくれる、おまけに演奏しやすくてユーザーフレンドリーな、素晴らしい曲だと思います。

-動画へのリンク集-
vo.リセ(折笠富美子)版: https://www.youtube.com/watch?v=qLLrDE69UW4
ゲームBGM: https://www.youtube.com/watch?v=BmUPSYvO6bo

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